2日初夢 3日とろろ

2015年 01月3日 - 日常

皆さんは、今年の初夢をすでに見ましたか?
年を越してからの夢が初夢と思われがちですが、1月1日~2日にかけて見る夢を指すのが通常のようです。
これは、完全に年が明けてから見る夢を「初夢」とするのでという説、大晦日から元日にかけての夜は眠らない風習が生まれたからという説などがありますが、定かではありません。
前者の説だと、年を越す前に寝てしまう人は非常に少ないので元日の夜(年を明けた直後の夜)でも「初夢」と言えるかもしれませんし、2日~3日に見る夢を初夢とする説もあるので、大変曖昧です。
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初夢に見ると縁起が良い物とされる諺に、「一富士(ふじ)、二鷹(たか)、三茄子(なすび)」があります。
「富士」は日本一の山、「鷹」は威厳のある百鳥の王、「茄子」は〈生す〉〈成す〉で物事の生成発展するさまを言い表わしているらしいです。

そして今日は3日。
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「三日(みっか)とろろ」は、お正月の3日目に、長寿や健康を祈願してとろろ汁を食べる風習で、主に南東北や北関東で今でもおこなわれています。
我が家の夕食卓にも例年通り、すった山芋の丼が並んでおりました。
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山芋には整腸作用や滋養強壮作用があるとされることから、お節料理のご馳走に疲れた胃をいたわる効果もあります。
東京オリンピックで栄光の銅メダルを獲得して、次のメキシコオリンピックでは金メダルを取ると宣言しながら、その後は不遇が重なり、メキシコオリンピックの開催年である年明けの1月9日に27歳で自ら命を絶ったマラソンランナーの円谷幸吉(つむらやこうきち=福島県出身)選手が両親に宛てて書いた遺書には、正月に食べた三日とろろの文字が残されています。
「父上様母上様三日とろろ美味しうございました。・・・・・」で始まる手紙で、三日とろろを正月の風習で食べて数日後に他界したのでしょう。

ありがとうございました。  法華坊主 Joe

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