小寒=七草前夜

2015年 01月6日 - 日常

今日は小寒、寒さが加わる頃という意味で、いわゆる「寒の入り」のことです。
小寒から節分までの30日間を「寒の内」といい、寒風と降雪の時節で、寒さが厳しくなるで、これから冬本番を迎えます。
寒稽古や寒中水泳が行われるのは、この「寒」の時季です。

そして明日1月7日は、七草です。
この日に七草粥を食べると、1年間病気にならないと言われています。
本来は「人日の節句」という五節句のひとつですが、正月のご馳走で疲れた胃腸をいたわる効果もあります。

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七草粥は正月行事として定着していますが、本来は1月7日の「人日(じんじつ)」の日に行われる「人日の節句」の行事で、五節句のひとつです。
人日とは文字通り “人の日”という意味で、中国の前漢の時代に、元日は鶏、2日は狗(犬)、3日は猪、4日は羊、5日は牛、6日は馬、7日は人の日としてそれぞれの占いをたて、8日に穀を占って新年の運勢をみていたことに由来します。
さらに唐の時代には、人日の日に「七種菜羹(ななしゅさいのかん)」という7種類の若菜を入れた汁物を食べて、無病息災を願うようになりました。
羹はあつもの、汁という意味です。
また、官吏昇進を1月7日に決めたことから、その日の朝に七種菜羹を食べ、立身出世を願ったといいます。
若菜を食べて、自然界から新しい生命力をいただきます。
この風習が日本へ伝来し、年のはじめに若菜を摘んで頂戴し自然界から新しい生命力をいただく「若草摘み」という日本古来の風習と結びついて「七草粥」となり、平安時代の宮中行事として七草粥を食べるようになります。
さらに、江戸時代に「人日の節句」(七草の節句)として五節句のひとつに定められ、定着していきました。
また、7日といえば松の内(一般的には1月1日~1月7日)の最後の日にあたります。
七草粥が定着した背景には、お正月のご馳走に疲れた胃腸をいたわり、青菜の不足しがちな冬場の栄養補給をする効用もあり、この日に七草粥を食べることで、新年の無病息災を願うようになりました。

今夜から用意をして、家族そろって明朝は七草粥をいただいてください。

ありがとうございました。  法華坊主 Joe

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