今なお東日本大震災の余震

2015年 05月13日 - 日常

日本海中部地震で犠牲となった霊位の第33回忌法要(12日=法華宗東北教区主催)をお勤めしてきました。
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日本海中部地震では、秋田県合川南小学校の4・5年生43人と引率の先生2人は、児童の父親の運転する2台のマイクロバスで男鹿半島に遠足に行くところでした。
昼食をとる為に県道から外れて海岸へ行こうとしたところで地震にあいました。
先生や親たちは子供たちがバスを降りようとしたところを一時、とどめ、しばらく様子を見ることにしました。
ところが何事も無さそうなので子供たちをバスから降ろし、海岸の岩の上でお弁当を食べ始めました。
そして子供たちが海岸で遊んでいるところに津波が襲いかかり13人の子供たちが波にさらわれ亡くなりました。
当時は「津波が発生するのは太平洋側で日本海側では発生しないという」認識が一般的だったそうです。
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東北教区所属のお上人はじめ、秋田市および地元男鹿の信者さんもたくさんお参りいただき、台風6号の影響で時おり雨の降る中ではありましたが、厳かに営まれました。
32年前のことを実際に知る地元の方々も年々少なくなりました。
日本海中部地震は秋田県沖を震源とするM7.7の地震で、秋田・青森・北海道では被害が大きく、死者104名の内、100人が津波によるものでした。
津波の高さは震源に近い秋田県で最高10mを超えた他、遠く山陰地方や朝鮮半島にも津波が押し寄せました。
この地震では津波警報が沿岸住民に伝わる前に津波が襲った為、これが犠牲者を増やした原因とされています。

今朝、秋田駅前のホテルで震度4(最大は岩手県花巻市の震度5強)の地震を体感しました。
何か因縁めいたものを感じながらも、おかげさまで無事帰宅しました。

ありがとうございました。  法華坊主 joe

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