田植え今昔
2015年 05月15日 - 日常
田植えは主に女性の仕事で、田植えをする女性は早乙女(さおとめ)と呼ばれていました。
男性が苗を運んで田んぼに目印を付けたあと、早乙女たちが苗籠を腰に付けて田植えをします。
苗は3、4本ずつ取って、真っ直ぐに植えます。腰をかがめてばかりの、つらい作業でした。
昭和40年代から田植機が普及したことにより、手作業での田植えも少なくなり、早乙女たちの姿もあまり見られなくなりました。
稲の成育を均一にするために、田植えは田んぼごとに一日で完了させます。
田植えの当日、家族だけでは人手が足りない場合は近所の人に手伝ってもらいました。
当然子供たちも田んぼへ出て田植えやお弁当運びなどのお手伝いをしなければなりませんでした。
昭和30年代までは、農村や農家の多い町の学校では田植え時期になると田植え休みになりました。
近年、大型の機械化により本来の田植え光景が見られなくなったのは寂しいですね。
ありがとうございました。 法華坊主 joe