三つのお盆

2015年 08月28日 - 日常

今日(8月28日)のカレンダーを見ると「旧盆」とあります。
最近はニュースでも「8月のお盆休み」みたいな言い方が定着していて、お盆は全国的に8月と思っている人も多いと思います。
ところが、東京生まれの方は「え?ウチはお盆は7月ですよ。何もしないけど」という答えが返ってきました。
「イヤ、8月15日頃がお盆だよ。田舎へ帰って墓参りするんだから」という地方出身者もいます。
さらには「旧盆」といって、旧暦の7月15日をお盆という方もいます。

そこで、
1)新のお盆は新暦の7月15日を基準としたお盆の期間です。
この時期をお盆としているのは、主に東京都、神奈川県横浜市、石川県金沢市、北海道函館市、静岡県の一部など市街地を中心とした都市部です。
2)遅れのお盆は、前述の新のお盆から一月遅れの8月15日を基準としたお盆の期間です。
この時期をお盆としているのは、沖縄県と都市部を除いた多くの地域で、ほぼ全国的に見られます。
3)旧盆は最も伝統的なお盆の期間の考え方で、旧暦の7月15日である中元節を基準としています。
この期間にお盆を迎えるのは沖縄県です。
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明治になって新暦が採用された時点で、新暦の7月にお盆を営みはじめたところと、旧来の時期のまま8月に営むところとの二つのお盆がはじまりました。
そこで7月に「新暦」で営まれるお盆を「新盆(しんぼん)」と呼ぶようになったのです。
ではなぜこのように7月のお盆と8月のお盆との二つになってしまったのでしょうか。
それは太陽暦での7月中旬はまだ梅雨が明けきらず農村部では農作業の関係でお盆どころではない、ということだったようです。
さて、ではもう一方の8月のお盆は果たして「旧盆」なのでしょうか。
厳密にいいますと、8月のお盆には2種類あります。
多くの方が「旧盆」だと思っている8月15日を中心としたお盆は「月遅れ」と呼ばれるものでお盆の日付を生かしてひと月遅らせたものです。

要するに、お盆は時期によって1)7月盆=新盆、2)8月盆=月遅れの盆、、3)旧盆=旧暦の7月15日 の三つあることを覚えておいて下さい。

ありがとうございました。  法華坊主 joe

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