白猿に導かれ

2016年 01月28日 - 日常

日蓮聖人にまつわる「猿の話」があるのをご存じでしょうか?
まずその一つ。
日蓮聖人は、鎌倉の松葉ヶ谷に草庵を結び布教活動を行っていたが、様々な法難に逢い、草庵を焼き討ちされてしまいます。
その際、白猿に導かれここ法性寺の岩窟まで逃げてきたと言う伝説があります。
「猿畠山」と書かれた山門の扁額には、日蓮を導いたとされる白猿があしらわれています。
鎌倉七切通しの一つ、「名越切通し」のあたりは現在でも当時を偲ばせる自然が残り、「お猿畠」や「むじなが谷」と言う地名が残っています。
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また、日蓮聖人が辻説法を行った鎌倉ばかりでなく、東京湾の無人島「猿島」にも逸話が残されています。
日蓮聖人が、現在の千葉県から鎌倉へ布教をするため舟で海を渡っていると、嵐になってしまいます。
この時、白い猿が現れ、猿島へと導き難を逃れたという伝説が残っており、これが猿島の名前の由来になりました。
その後、鎌倉へ出発するまでの間、島にある岩窟こもって修行を続け、約ひと月後に無事鎌倉へと出立されました。
この岩穴は「お穴さま」として現在でも残されており、この他にも「角なしサザエ伝説」「アワビ伝説」など、日蓮聖人にまつわる様々な言い伝えが残されています。

猿(申)年の正月(1月)も残すところ3日間となりました。
法華信者の皆さん、日蓮聖人の信仰伝説に基づく、より良き1年であられることを重ねてお祈り申し上げます。

ありがとうございました。  法華坊主 joe

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