ふるさとの象徴
2016年 05月26日 - 日常
福島市の市街地で23日から熊の目撃情報が相次ぎ、未だ見つかっていません。
福島署によると、信夫山(しのぶやま)とその周辺で3件、他にも数件の目撃情報があり、警戒を呼び掛けています。
信夫山は、全国でも珍しい盆地の中央にぽつんと残された里山で、太古の昔からふるさとの象徴として人々に愛されてきました。
信夫山は、東西2.7km、周囲約7kmの自然豊かな美しい小山で、大きさはほぼ皇居と同じです。
中央に羽黒山(標高260m)、西に羽山(標高275m)、東に熊野山(標高268m)、さらにその北に立石山(標高220m)と、いくつもの峰から成り立っていて、昔から山岳信仰の山として知られ、それぞれの山頂には信仰の対象である神仏が祀られています。
また信夫山は、平安の昔からみちのくの憧れの山として、多くの歌枕に詠まれ、江戸・明治時代には文芸の山としても有名でした。
多くの歴史と伝説に彩られた信夫山は、街のなかの森林の空間として、動植物の宝庫としても貴重な存在であり、まさに市民の憩いの山となっています。
クマさん、クマさん、人間さまに危害を与えぬうちに、人間さまから銃を向けられる前に、どうぞお引き取りくださいませ。
ありがとうございました。 法華坊主 joe