菖蒲と粽は災いを除ける風習

2017年 05月30日 - 日常

今日は、旧暦「端午の節句」。
最近は新暦による生活習慣が当たり前のようですが、旧暦にしか味わえない楽しみ方もあります。
端午の節句には、菖蒲(しょうぶ)と言う薫りが強い葉っぱが入ったお風呂に入ったり、粽(ちまき)や柏餅を食べたりします。
菖蒲湯(しょうぶゆ)につかると良いと言いますが、それはいったい何故でしょうか?

それは、江戸時代まで遡ります。
江戸時代、武家が子供の成長を望んで、武道・武勇を重んじると言う意味の尚武(しょうぶ)に菖蒲(しょうぶ)をかけて子供たちを菖蒲湯にいれる習慣となったそうです。
菖蒲は元々薬草とされており、根の部分にアザロンやオイゲノールと言った精油成分が含まれており、血行促進や保湿効果の薬効があるそうです。

それから、もちろん粽もいただきました。
端午の節句と粽の関係ルーツは、中国だとされております。
昔、中国に屈原(くつげん)と言う詩人が王に遣えておりました。
屈原は平和をとても愛し、国民よりもとても支持があったそうです。
しかしそれを妬んだ人々の陰謀により、屈原は失脚、5月5日に川に身を投げて命を絶ってしまったそうです。
国民たちは屈原の死をたいへん悲しみ、川に沈んでしまった屈原が、魚や竜に食べられないように太鼓を小舟の上から叩いたり、竜が嫌いとされる「葉」に餅米を包んだ食べ物を、屈原に届ける為に投げたとされております。
それが転じて、災いを除ける風習として中国に広まりました。
そして時は経ち、平安時代にその習わしが日本に伝わり、江戸時代には庶民の生活にまで普及したようです。
今日、法華坊主が食した近所のご婦人手づくりの粽は、大振りで、きな粉を塗していただきましたので、これでもう邪気退散です。

プロ野球は今日から交流戦。  法華坊主 joe

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