ナスの牛とキュウリの馬

2017年 08月8日 - 日常

間もなくお盆を迎えます。
お盆の正式名称は「盂蘭盆会(うらぼんえ)」。
「盂蘭盆」はインドのサンスクリット語の「ウラバンナ」(逆さ吊り)からきた言葉だといわれています。
お盆の行事は、仏教の開祖であるお釈迦様の弟子が地獄に落ちた母親を救うため、7月15日に霊を供養した、というのがそもそもの起源です。
お釈迦様の弟子のひとり、目連尊者(もくれんそんじゃ)は神通力によって亡き母が地獄に落ち、逆さ吊りにされて苦しんでいると知りました。
どうしたら母親を救えるか、お釈迦様に相談したところ、お釈迦様は「夏の修行が終わった7月15日に僧侶を招いて読経していただき、多くの供物をささげて供養すれば母を救うことができるであろう」といわれました。
目連尊者がその教えのままにしたところ、その功徳によって母親は救われたということから、精霊を供養する盂蘭盆会の行事が生まれたといわれています。

盆棚には、ナスの牛とキュウリの馬が飾られます。
ナスとキュウリにオガラをさして牛馬に見立てます。
精霊があの世から帰ってくる時、この世から帰っていく時の乗り物とされています。
精霊が戻る13日は内側に、あの世に戻る日15日(16日)は外側に向ける地方もあります。
キュウリの馬はご先祖様の霊が一刻も早く家に帰って来てもらうための早い乗り物、ナスの牛は戻られる時にゆっくり帰ってもらうための遅い乗り物の意味と言われています。

高校野球、順延で開幕。  法華坊主 joe

投稿記事を読む - コメント

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です