子孫繁栄をあらわす縁起の良い果実

2017年 10月9日 - 日常

ザクロとはきしもじん(鬼子母神)さまが非常につながりがあることは一般的に有名です。
鬼子母神伝説は、お釈迦さまの「法華経」の中に出てきます。
鬼子母神は500人もの子供を持つ美しい神様でしたが、自分の子供達を育てるため、なんと人間の子供をさらっては食べていたのです。
これを知ったお釈迦さまは、鬼子母神の末っ子を神通力によって隠してしまいます。
鬼子母神は嘆き悲しみ、必死に我が子を探しますがみつからず、困り果ててお釈迦様に助けを求めました。
お釈迦さまは「お前は500人も子供がいるのに、たった1人がいなくなっただけでこんなにも嘆き悲しんでいる。たった数人しかいない子供をお前に奪われた人間の親の気持ちが、これでお前にもわかっただろう。」と言って鬼子母神に子供を返しました。
そして、「今後、どうしても人の子が食べたくなったら代わりにこれを食べよ」と与えられたのがザクロだったそうです。
鬼子母神は改心し、以後は仏教の教えを守る、安産と育児の守護神となりました。
そんなわけで、鬼子母神は左手に子供、右手にザクロを持っています。
ザクロは、子孫繁栄をあらわす縁起の良い果実とされ、仏教では「吉祥果(きっしょうか)」というおめでたい呼び方をします。
鬼子母神が手にザクロを持つのも、人肉の味がするからというよりは、子孫繁栄を願う仏教の思想が反映されていると考えるべきでしょう。

立正院の境内にも、たくさんのザクロの果がたわわに稔っています。

北朝鮮、あす朝鮮労働党創建記念日。  法華坊主 joe

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