「御会式」は秋の季語

2017年 10月11日 - 日常

日蓮聖人のお命日法要を「御会式(おえしき)」といいます。
会式とは、法会の儀式という意味で、かつてはどの宗派の用語にも使われていました。
しかし江戸時代より「大師は弘法にとられ、祖師・会式は日蓮に占められる」とまで言われたほど、会式といえば日蓮聖人のお命日の法要を指すようになりました。
いまでは、日蓮聖人のご命日である10月13日を中心に行われる法要を「御会式」といい、「御命講」あるいは「御命講」ともいいます。

日蓮聖人御入滅の霊跡である池上本門寺では、毎年12日の御逮夜に万灯練供養(万灯行列)が行われます。
その様子は古くから秋の風物詩として名高く、安藤広重の名所江戸百景などの浮世絵にも当時の賑わいを知ることができます。
俳句では「御会式」「御命講」「御影講」は秋の季語とされ、かの松尾芭蕉の俳句も残っています。
 「御命講や 油のような 酒五升」 芭蕉
不思議なご縁でしょうか、芭蕉は御命講御逮夜である10月12日に他界しています。
また、もちろん法華宗の大本山である沼津の光長寺、京都の本能寺でも12日から御会式が執り行われます。

「踊る小馬亭」って知っていました?  法華坊主 joe

投稿記事を読む - コメント

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です