2017年 11月17日 - 日常
今日(17日)の24時、すなわち明日午前0時から酉の市=二の酉が開催します。
毎年11月の酉の日に、開運招福や商売繁盛さらには家運隆昌を願って行われる酉の市は、江戸時代に関東で盛んになりました。
浅草酉の寺=鷲在山長國寺では、小さな竹の熊手に、たわわに実る稲穂を付けた「かっこめ熊手守」を、開運招福の御守として授与しています。
この御守は、福を「掃き込む、かきこむ」との洒落にことよせ「かっこめ」と呼ばれており、江戸時代から今日まで酉の市の日に限り、酉の寺から授与されています。
酉の市の三大縁起物は、「八頭(やつがしら)」「黄金餅(こがねもち)」「切山椒(きりざんしょう)」と言われていました。
「八頭」は、古来より頭の芋(とうのいも)とも呼ばれ、人の頭に立つように出世できるといわれ、さらに一つの芋からたくさんの芽が出ることから「子宝に恵まれる」という縁起物です。
「黄金餅」は、粟餅(あわもち)の別名といわれており、この粟餅は餅米5分に、粟5分の割合にして搗(つ)いて出来た黄色い餅のことを言い、この黄色が金色の小判に良く似ていたことから、金持ちになるようにとの縁起で売られていました。
「切山椒」は、上新粉に砂糖と山椒の粉を加えて搗いて薄く延ばして短冊形に切った餅菓子です。
山椒は日本最古の香辛料で、葉、花、実、幹、樹皮に至るまで全てを利用することが出来る、すなわち捨てるところがない全てが利用できる(有益である)との縁起から、江戸時代より商われるようになりました。
ぜひお参りして確認していただきたいのですが、扱う露店が消滅して幻のものもあります。
竹原ピストル、紅白出場おめでとう。 法華坊主 joe
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2017年 11月16日 - 日常
ボジョレーヌーボーが今朝0時に解禁になりました。
「ヌーボー(NOUVEAU)」とはフランス語で「新しい」という意味です。
ワイン業界では「当年産のワイン」を表し、その年に収穫したぶどうを醸造した新酒ワインのことです。
その年の収穫をいち早くお楽しみいただけるのが、ヌーボーです。
熟成されていないため、ワイン本来の深みのある風味はみられませんが、新鮮なぶどう果実のフルーティーな風味に富み、格別な爽やかさがあり、世界の人々に楽しまれています。
なかでも、ボジョレーヌーボーは世界的に有名です。
当初、ボジョレーヌーボーの解禁日は11月15日でしたが、この日が土日にあたるとワイン運搬業者がお休みになってしまうため、1985年より11月の第3木曜日に改定されました。
解禁日は、早出し競争による品質低下を防ぐため設けられましたそうです。
今年のボジョレーヌーボーは、完熟したブルーベリーのソース(ジャム)を思わせる華やかな香りを持ち、風味良くまろやかな味わいが特長とのこと。
今年は記録的に暑く乾燥した夏を経験したために、健全で熟度の高いぶどう、昨年より3週間も早く収穫することができたことが影響しています。
あまりワインを好まぬ法華坊主ですが、せめて今夜ぐらいはヌーボーとやらを飲酒させていただきましょう。
相撲協会、場所中とはいえ遅い。 法華坊主 joe
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2017年 11月15日 - 日常
今日は「七五三」。
七五三といったら「千歳飴(ちとせあめ)」というくらいに、七五三には千歳飴は欠かせません。
子どもたちの千歳飴の袋を手に持った着物姿は、ほのぼのとして絵になりますね。
そもそもこの千歳飴ですが、子供を喜ばせることが目的というわけではなかったようです。
では、千歳飴はいつから七五三に用いられるようになったのでしょうか。
千歳飴の由来には二つの説があり、
1)江戸時代の元禄の頃、浅草の飴売りの男が、紅白の棒状の飴を、「千年飴」「寿命糖」と言う名前で売り歩いたのが始まりだという説。
2)大阪の商人が江戸に出て、「長い長い千歳飴を食べると千年もの長寿になる」というキャッチコピーで千歳飴を売り始めたという説。
千歳飴は、「親が子供に長寿の願い」をかけています。
ですから、粘り強く細く長い形状で、縁起の良い紅白の飴となっているそうです。
そして、めでたいとされる「鶴や亀」「松竹梅」などの絵柄の袋に入れられ、長寿と健康を願う縁起物となったというわけです。
立正院は、法華坊主の亡母が生粋の江戸っ子で、百貨店は三越または高島屋、羊羹は虎屋、飴は榮太郎と言って老舗にこだわっていましたので、今でも落ち着いた柄の袋に入った榮太郎の千歳飴です。
ボジョレ・ヌーボーまもなく解禁。 法華坊主 joe
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2017年 11月14日 - 日常
冠婚葬祭にしても、学校行事にしても、地域の集まり事しても、昨今はほとんどが日曜開催になりました。
よって、先月の日曜日は毎週のように押し寄せる台風や大雨の影響で、予定していた行事が順延したり中止になったところが多かったのではないでしょうか。
かつては、農家や自営業など自由にその休日を選択することができましたが、今はサラリーマン生活や共働きのご家庭が多くなったことも、その一因といえるでしょう。
七五三は本来、明日・11月15日にお祝いするものとされていました。
ではなぜ11月15日なのでしょうか?
江戸時代、徳川家光が当時虚弱体質であった四男徳松(後の五代将軍綱吉)の無事成長を祈るために、袴着の儀式を執り行ったのが11月15日で、これが一般に定着したといわれています。
なぜこの日が選ばれたかは、
1)「鬼宿日」(きしゅくにち)という吉日にあたるという説
2)秋の収穫の月で縁起がよいとされた11月説
3)3と5と7を足して15日にしたという説
など諸説あります。
ちなみに「鬼宿日」とは、古代中国の天文学で用いられた区分法「二十八宿」の鬼宿にあたる日で、最吉日で、婚礼以外は万事に大吉とされました。
しかし、最近では特に15日にはこだわらずに10月から11月にかけての家族が揃う吉日を選んで行う人も多いようです。
七五三に当たっているお子さんやお孫さんの居られるご家庭では、もうお済みになりましたか。
境内には、七五三をお祝いするかのごとく、「十月桜」が咲いています。
日馬富士、お前もか! 法華坊主 joe
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2017年 11月13日 - 日常
今朝は、今シーズン一番の冷え込みとなりました。
今週は、雨が降るたびに寒さが厳しくなる見込みで、東北地方もまもなく雪の季節を迎えそうです。
我が家も早めにスタッドレスタイヤに履き替えました。
今週15日は、七五三です。
子供の健やかな成長を祝い、氏神さまや菩提寺にお礼参りをし、これからも「どうぞ、お守りください」とお願いするのが七五三です。
この儀式は、男の子の「袴着」、女の子の「帯解き」に由来するといわれています。
どうにか親の手を離れ、ひとり歩きできるようになったと喜ぶ親御さんの笑顔が見えるようです。
日蓮聖人のお言葉にも、「親の苦をやすむるは、子なり」(『淨蓮房御書』)とあります。
子供のためならと、辛抱できるのが親というもの。
お釈迦さまも、「我もまたこれ世の父、もろもろの苦患(くげん)を救う者なり」(『法華経』如来寿量品)と説かれています。
どうぞ、仏さまや御守護神さまを信じて、幸せな家庭を築いてください。
ご先祖さまからいただいた御縁を、子供たちに受け継がせることが、お題目の輪をひろげていく生きた信仰なのですから・・・。
チバニアン誕生、おめでとう! 法華坊主 joe
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2017年 11月11日 - 日常
今日・明日の土日で「七五三」の御祈願が、当院でも行われます。
11月は秋の収穫を祝う月だったことから、子どもの成長も祝うようになりました。
子ども時代の大切な節目となる3歳(男女)、5歳(男の子)、7歳(女の子)の成長に感謝し、寺社に参拝して、人生の節目をお祝いする行事です。
七五三は、室町時代に始まった「帯解きの義」(おびときのぎ)が起源です。
昔は医療が未発達なこともあり子どもの死亡率が高かったため、「7歳までは神の子」といわれ、それまでは魂が定まらないと考えられて、7歳は大事な節目の年とされたのです。
【3歳】「髪置き(かみおき)の儀」
赤ちゃんから幼児への成長のお祝いで、昔は3歳になるまでは髪を剃っていて、11月の吉日から髪を伸ばしていました。
【5歳】「袴着(はかまぎ)の儀」
男の子のお祝いで、男児から子どもへの成長を祝い、初めて袴をはきます。
【7歳】「帯解き(おびとき)の儀」
女児から子どもへの成長のお祝いで、幼児用のひも付きの着物から、しっかり帯結びをした着付けに変わります。
本来、年齢は数え年(お母さんのお腹にいる間を1年と数え、生まれたときが1歳で、元旦にひとつ年をとる)で表すのが普通ですが、現代では子どもの成長を考慮したり、兄弟姉妹で一緒に行うなど、必ずしも数え年でなくてもいいようになってきました。
大谷翔平、正式にメジャー挑戦表明。 法華坊主 joe
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2017年 11月10日 - 日常
我が家の周りの山々はすでに紅葉の盛りは過ぎ、黄紅葉は里まで下りてきました。
紅葉を観に行こうよう、なんてオヤジギャグがありましたね。
この時期にのみ使われる「紅葉狩り」という言葉があります。
狩るというのは狩猟の時に使わう言葉なので違和感がありますが、なぜ使われるのかご存知ですか?
「紅葉狩り」とは、桜が「お花見」や「桜狩り」と言うように、紅葉も「狩る」を使って紅葉狩りと呼ぶようになりました。
これは鳥や獣を追って捕獲する「狩り」という言葉が、「ブドウ狩り」「いちご狩り」などの果物を採ったり、草木花を観賞すことでも使われるようになったからです。
紅葉は昼は温かくて、夜から朝にかけて急激な冷え込みがあった寒暖の差が激しい時に綺麗に色づき、その時期は10月~11月と長い期間行われます。
また紅葉する葉には種類があり、紅葉するのは主に落葉樹です。
楓(かえで)や欅(けやき)、銀杏(いちょう)、桜(さくら)などの葉が落ちる木に限定されています。
紅葉の季節は、日本の自然の移り変わりを満喫できる数少ない時季です。
この素晴らしい季節を存分に楽しみましょう。
そう言えば、「オヤジ狩り」なんていう言葉もありましたね。
羽生、NHK杯欠場。 法華坊主 joe
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2017年 11月9日 - 日常
秋が一段と深まると、野山が色づいた木々で赤や黄色に染め上げられます。
実は、こんなに美しい紅葉(こうよう)が見られるのは、世界中でも日本が一番とのことです。
手作りのお弁当を持って「紅葉(もみじ)狩り」に出かけ、日本の秋を満喫された方もおられることでしょう。
ぐっと冷え込むこの時季は、楓や蔦の紅葉が色鮮やかになっていきます。
紅葉は、気温が急激に下がることで葉の中のタンパク質が移動できなくなり、糖類が蓄積されて、緑の色素が減っていくためにおこる現象です。
代わりに増えていく赤い色素はアントシアニン、黄色い色素はカロチノイド、褐色の色素はフロバフェンといい、木によって、また気候によってどの色が強く出るかは違います。
一様に赤くならないからこそ、美しい色のグラデーションが楽しめるわけです。
紅葉に彩られた秋の山を「山粧う(やま よそおう)」といいます。
花が咲き始め、鳥が歌う春は「山笑う(やま わらう)」、
青葉が茂りみずみずしい夏は「山滴る(やま したたる)」、
冬山の静けさは「山眠る(やま ねむる)」などと、四季折々の山をまるで生きているかのように表す言葉があります。これは、11世紀の中国の郭煕(かくき)という画家の言葉に由来しているそうですが、とても素敵な表現ですね。
米中会談、軍配どちらに! 法華坊主 joe
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2017年 11月8日 - 日常
昨日に引き続き「酉の市」についてブログします。
ニュースなどでも報道される浅草・鷲神社(おおとりじんじゃ)の隣にあるのが長国寺(ちょうこくじ)です。
鷲神社は、かつてより別当として長国寺が管理していましたが、明治政府の神仏分離の政策により別組織になりました。
長国寺の御本尊は〈開運招福〉のご利益があるとされる鷲妙見大菩薩(わしみょうけんだいぼさつ)。
この妙見菩薩の御開帳が、毎年11月の酉の日に行われていたため、その祭礼の日は参詣者であふれ、門前に市が立って非常ににぎわうようになりました。
これが「酉の市」の発祥の事実のようです。
酉の寺・長国寺のHPによると
浅草酉の市では長国寺の「仏様のおとりさま」と、お隣の鷲神社の「神様のおとりさま」の両方にご利益をお願いできますから、大きく来年の福をかっ込んで下さい。
と記されています。
御本尊である鷲妙見大菩薩については
鎌倉時代の文永2年(1265)11月酉の日のこと、宗祖・日蓮大聖人が上総国鷲巣(かずさのくにわしのす=千葉県茂原市)の小早川家(現在の大本山鷲山寺)に滞在の折、国家平穏を願って祈ったところ、にわかに明星(金星)が動き出し不思議な力をもってして現れ出でたと伝わるのが、鷲妙見大菩薩です。
鷲妙見大菩薩は、七曜(しちよう)の冠を戴き、宝剣をかざして鷲の背に立つ姿から「鷲大明神」とか、「おとりさま」と呼ばれ、開運招福の守り本尊として親しまれています。
とりわけ、応現の日にちなんで開催されてきた、浅草「酉の市」の本尊として江戸の昔より広く信仰されてきました。
と、HPは伝えています。
トランプさん、いよいよ中国へ。 法華坊主 joe
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2017年 11月7日 - 日常
今日は「立冬(りっとう)」です。
立冬とは、冬の始まりのこと。
「立」には新しい季節になるという意味があり、立春、立夏、立秋(これらを四立=しりゅう、という)と並んで季節の大きな節目です。
朝夕冷えみ、日中の陽射しも弱まって来て、冬が近いことを感じさせる頃で、木枯らし1号や初雪の便りも届き始めます。
立冬を過ぎると、初霜が降りて冬の佇まいへと変わります。
法華坊主は5日より上京し、酉の市をお手伝いしてきました。
酉の市とは、11月の酉の日(十二支)を祭日として、浅草の酉の寺(鷲在山長国寺)や各地の鷲神社、大鳥神社などで行われる、開運招福・商売繁盛を願う祭りで、江戸時代から続く代表的な年中行事です。
長国寺は立正院と同じ法華のお寺で、住職とは特に親しい間柄から毎年出かけています。
「酉の市」については、「二の酉」「三の酉」の折に詳しく説明させていただきます。
「一の酉」終了後いそいで帰福し、郡山で開催された「第34回福島県保護更生大会」出席しました。
福島県ハイテクプラザ会津若松技術支援センター醸造食品科科長の鈴木賢二先生の「ふくしまの酒 5年連続日本一!その軌跡について」と題する講演は、とても意義深く興味をもって拝聴しました。
今夜も、先生のユーモア交えてのお話を思いだし、県産日本酒を喜んで頂戴できそうです。
トランプ大統領来日の功罪は? 法華坊主 joe
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