日常

気が引き締まる季節

2017年 04月1日 - 日常

今日4月1日は新年度の始まりですが、今年は土曜日ですので実際のスタートは3日の月曜日からでしょうか。

4月は入学・進学・就職・新生活のシーズン、街には慣れないスーツに戸惑いを隠せない新社会人たちの姿もあります。
その新社会人から背中を見られる先輩社員たちも、どこか気が引き締まるこの季節です。
それぞれの立場は違えど、多くの人にとって緊張を伴う機会の多い4月です。
ではなぜ4月が新学年のスタートなのか? 一体誰が決めたのか? ご存知ですか。
日本ではサクラ咲く4月が入学シーズンで、何の違和感も感じません。
ただ世界的に見ると、新学年のスタートが4月である国はマレだそうです。
日本の新学年スタートが4月になったのか?については諸説あるようですが、明治維新前後を境に4月入学が定着してきたようです。
日本は、1886(明治19)年にイギリスに倣って4月~翌3月までを「国の会計年度」とすることに改められ、それに合わせ、国からの補助金で運営されることが多い学校も、4月入学に変更されたというのが一般論となっています。
「文化・伝統を重んじる日本」と「世界基準への追随を迫られる現実」の二律背反ですが、決して多数決だけで決められる問題ではありませんね。
私見ですが、サクラの開花は贐(はなむけ)にふさわしいような気がいたますから、4月スタートがいつまでも存続されるよう願っています。

べっぴんさん完。  法華坊主 joe

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自然体で付き合う

2017年 03月31日 - 日常

年度末だからでしょうか? それとも春の陽気のせいでしょうか?
私の周りには、自己チューで世間の常識を理解できない人、ぐずぐずして物事の決断のにぶい人、悪いことしておまわりさんの世話になった人などがいて、困惑しています。

「来るもの拒まず、去るもの追わず」という言葉がありますよね。
「自分を慕ってくる人は拒まずに受け入れ、自分のもとを去るような人はあえて引き止めない」という意味を持ちます。
法華坊主ばかりでなく、人間関係においてこの言葉を心がけている人も多いのではないでしょうか。
そこでPC診断によって、自身(法華坊主)の対人関係の傾向を探ってみましたところ、その結果は次の通りでした。

あなたは「来るもの拒まず、去るもの追わず」という言葉にピッタリあてはまる人のようですね。
あなたを慕ってくる人を拒むようなことはなく、また去っていく人を無理に引き止めるようなこともしません。
泰然自若とした人で、細かな人間関係に一喜一憂せず、自然体で他人と付き合うことができます。
このタイプは、ちょっとマイペースな側面もありますが、いわゆる癒しキャラ的なオーラも持っていて、知らず知らずに人を惹き寄せるような傾向があります。
一旦あなたのもとを離れた人も、また疲れてくると、あなたの癒しオーラに惹かれて戻ってくることが多いでしょう。
みんなの止まり木になるような人ですので、これからも自然体の素敵なあなたでいてください。

当たっているような、でもチョッと違うような・・・。
まぁ明日から始まる新年度、他人に迷惑をかけず、今まで以上にガンバって、より良い平成29年度にしたいですね。

49歳の相原勇なかなかイイね。  法華坊主 joe

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寒さぶり返す

2017年 03月27日 - 日常

東京で桜の開花宣言が出されてから一週間。
そんな中でも時折、寒さのぶり返すことがあります。
今朝の福島は、ご覧のとおりの雪景色。

しばらく暖かい日が続いた後、ぶり返す寒さを先月までは「寒の戻り」あるいは「余寒」などと表現していました。
同じように寒さのぶり返す時、その季節毎に違った言葉で表されています。
たとえば、一般的に桜の季節と言えば4月ですが、お花見に行って妙に肌寒い日もあるでしょう。
この頃の寒さは、桜の花になぞらえて「花冷え」と表現されています。
5月に入り、日本列島は新緑のシーズン。
時折り若葉も震えるような冷たい空気におおわれ、「若葉寒む」と言われることがあります。
また6月、北海道ではライラックの花が満開になる頃、肌寒い日が続くことがあります。
ライラックの別名をリラと言うことから、「リラ冷え」と表現されることがあるようです。
さらに季節が進んで6月から7月にもなると、日本列島は雨の季節。
東風が吹き込むと、太平洋側の地方は一週間から10日にもわたって肌寒さが続いてしまうことがあります。
この頃は一般的に「梅雨寒む」と表現されているようですね。
このように、寒の戻りと同じように寒さがぶり返す場合、季節の植物などになぞらえて寒さの表現が変わって行くことをご存知でしたか。

稀勢の里おめでとう。  法華坊主 joe

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安全で着実な方法

2017年 03月26日 - 日常

政府は今月21日の閣議で、「共謀罪」の構成要件を改めて、「テロ等準備罪」を新設する法案を決定しました。
この国会での「重要法案」と言われながらも、金田法務大臣が答弁に窮することも多く、時に安倍首相が援護・弁明にまわる場面が見られます。
先年に可決された「安保関連法」「個人情報保護法」に続き、今回の法案も急ぎすぎてはいませんか。
そこで「急がば回れ」という諺(ことわざ)の由来を説明します。
この諺は、「もののふの やばせの舟は早くとも 急がばまわれ 瀬田の長橋」という和歌によるものです。
室町時代の和歌集『雲玉和歌抄(うんぎょくわかしょう)』には、平安後期の歌人・源俊頼(みなもとのとしより)が詠んだものだとあります。
一方、江戸時代の咄本(はなしぼん)『醒睡笑(せいすいしょう)』には、室町時代の連歌師・宗長(そうちょう)の歌として紹介されているなど、諸説あるようです。

「もののふ」とは武士のことで、「やばせ(矢橋)の舟」は滋賀県草津市矢橋港から大津市石場港までの琵琶湖上を渡す船のことです。
そして「瀬田の長橋」は日本三大名橋「瀬田の唐橋」のことです。
瀬田の唐橋経由は陸路で約12キロ、船で琵琶湖の水路を行くと約半分の6キロ。
時間的には早いのですが、比叡山吹きおろしの突風(比叡おろし)によって転覆などの危険がありました。
矢橋の渡し船を利用して琵琶湖を渡るよりも、瀬田の唐橋を利用する方が着実であり、結果的には目的地に早く到着することを例えたものです。
急ぐときには、危険な近道より遠くても安全な本道を通るほうが結局早いということで、私たちの日常生活においても「安全で着実な方法をとれ」という戒めです。
スピードを求められる昨今ですが、お互いに肝に銘じなければいけませんね。

ありがとうございました。  法華坊主 joe

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きたおおじろさんじん

2017年 03月25日 - 日常

「きたおおじ ろさんじん」って知ってますか?
そうです、北大路魯山人です。
彼は、明治16年(1833) 京都生まれの芸術家です。
篆刻家・画家・陶芸家・書道家・漆芸家・料理家・美食家など様々な顔があります。
最近テレビでは、料理家として名前が挙がることが多いようです。
そんな魯山人に次のような名言があります。
「すべて本来の持ち味をこわさないことが、料理の要訣である」
その意味は「まず料理は良い素材、そして本来の持ち味をこわさないこと」ということです。

この言葉は、よく考えると、近頃の子育てや教育にも通用する言葉のようです。
「素材」である子どもの個性をじっくりと見極めることなく、早い時期からいろいろな稽古事に行かせたり、競争心を煽る英才教育の場に投げ込んだり、「料理人」としてどうかな、と思う親がいます。
一人ひとりの本来の良さを伸ばし、育むことの大切さを、この言葉は教えているかのようです。
連日報道される「森友問題・籠池劇場」の偽りの教育論にうんざりしている今、魯山人が真髄を理解しているからこそ出てくる言葉なんだなあと、しみじみ感じ入りました。

ありがとうございました。  法華坊主 joe

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学び舎をあとに・・・

2017年 03月24日 - 日常

昨日、福島県内の公立小学校で卒業式が行われ、1万6千人あまりが、学び舎をあとにしました。
大震災の影響もあって、福島県内では今年度で9つの小学校が閉校、2校が休校となります。

卒業式は、別れと出会いの分岐点です。
ひとつの階段を登り終えたという喜びは、友だちと別れ別れになるという悲しみを伴っています。
日蓮聖人の「うれしきにも涙、悲しきにも涙」(『諸法実相抄』)という言葉が実感として味わえるのはこんな時です。
でもそんな時、もうひとつ忘れてならないことがあります。
それは、子供の成長を我が事のように喜んでくれる親の涙です。
その気持ちを分からなければ、後で親に悲しみの涙を流させることにもなりかねません。
日蓮聖人は、誰よりもご両親を大切になさった方、それだけに「衆生は、ことごとく是れ吾が子なり」(法華経・譬喩品)というお釈迦さまの御心に感激されました。
そして、その御教えで、私たちを救おうとなさったのです。
どうかお題目の信仰で、親子共ども心の絆を結び、人々とのご縁により、良い涙が流せる人になってください。

ありがとうございました。  法華坊主 joe

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苦境を耐えぬけば

2017年 03月23日 - 日常

今日で今年の春彼岸も明けます。
仏道修行は成就できましたか。

昨日のブログのタイトル「春遠からじ」についてご意見がありました。
「春遠からじ」の前に「冬来りなば」の句があるのご存じですか、って。
もちろん知っています。
「冬来りなば 春遠からじ」とは、イギリスの詩人シェリーの「西風に寄せる歌」の一節です。
寒く厳しい冬が来たということは、暖かい春が目の前まで来ているということから、苦境を耐えぬけば、やがて幸福・繁栄の時期を迎えられるというたとえで、文字通りの春を待つ気持ちの表現としても用いられます。
シェリーの詩より前に、法華坊主は日蓮聖人が書き遺された「法華経を信ずる人は冬のごとし 冬はかならず春となる」(『妙一尼御返事』)という言葉を拝受していました。
「法華経を信じる人はあたかも冬のようなものである。それは冬はどんなに長くとも必ず春を迎えるからである。」という意味です。
人生の辛いときを季節にたとえるなら「冬」ですが、でもそれに負けないようにと、日蓮聖人は励ましておられます。
冬はいつまでも冬であるはずがありません。
辛さに耐えて良かったというときがきっと来ます。
それが春です。
正しい信仰を続けていれば、「お題目を唱えて良かった」と人生の春を感じることが出来るでしょう。

ありがとうございました。  法華坊主 joe

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春遠からじ

2017年 03月22日 - 日常

昨日(21日)午前、気象庁から東京・靖国神社のソメイヨシノ開花が発表されました。
平年よりも5日早く、昨年と同日の開花となりました。
平年より早い開花は5年連続となります。
東京・靖国神社では、連日の暖かさでつぼみの生長が進み、20日には3輪開花しているのを確認。
東京都心では、20日夜~21日早朝にかけて12〜13℃を維持し、順調に開花を進めました。
さらに昨日午前に2輪以上開花しており、東京(靖国神社)の標本木の開花の定義「5~6輪開花」にあてはまり、発表となりました。

法華坊主も昨日の朝に上京しましたが、冷たい雨が一日中降り続き、桜花には可愛そうなお天気でした。
今日(22日)は打って変わって晴天に恵まれましたが、風が強く肌寒い陽気で、向春は足踏み状態です。
在来線乗り換えのため郡山駅に降りたら、ホームはもっと冷たい風が吹いていました。
みちのくは、「まだ春遠からじ」といった雰囲気ですね。

ありがとうございました。  法華坊主 joe

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悟りの世界

2017年 03月21日 - 日常


春のお彼岸も昨日がお中日で、今日から後半になります。
お彼岸はお盆と違い、日本特有のものです。
806年(大同元年)、日本で初めて彼岸会が行われました。
このとき崇道天皇(早良親王)のために諸国の国分寺の僧に命じて「七日金剛般若経を読まわしむ」と『日本後紀』に記述されています。
お彼岸は、ご先祖さまへご供養するだけでなく、私たち自身が仏道修行を実践する一週間でもあります。
「彼岸」とは悟りの世界。
心穏やかな悟りの境地に至るには、次の6つのことを実践することが求められます。
1)「布施」(ふせ)→ 金品や真心を他人に施すこと
2)「持戒」(じかい)→ 心を戒めること、他人に迷惑をかけないこと
3)「忍辱」(にんにく)→ 不平不満を言わないこと、腹を立てないこと
4)「精進」(しょうじん)→ 常に努力をおしまないこと、全力で物事にあたること
5)「禅定」(ぜんじょう)→ 心を静かに保つこと、反省を忘れないこと
6)「智慧」(ちえ)→ 真実を見る智慧、正しい判断力を身につけること
この6つの修行を、春と秋の年2回みんなで実践しようというのが、お彼岸の教えです。

ありがとうございました。  法華坊主 JOE

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春はぼたもち

2017年 03月20日 - 日常

今日は「春分の日」であり、お彼岸のお中日です。

お彼岸といえば、「おはぎ」や「ぼたもち」をイメージする方も多いでしょう。
おはぎとぼたもちは、基本的に同じもので、違うのは食べる時期だけなのです。
では、ぼたもちとおはぎを漢字に当てはめると、「牡丹餅」と「お萩」です。
ぼたもちは、牡丹の季節、春のお彼岸に食べるものの事で、あずきの粒をその季節に咲く牡丹に見立てたものなのです。
おはぎは、萩の季節、秋のお彼岸に食べるものの事で、あずきの粒をその季節に咲く萩にに見立てたものなのです。
よって、春はぼたもち、秋はおはぎと春秋使い分けないといけないのですが、今は年中おはぎで通すお店が圧倒的に多いようです。
日本において、小豆は縄文時代の古墳から発見されるくらい古くから、生活に欠かせない食品でした。
古来「赤色」には「魔除け」の力があるといわれており、小豆は祝の席や儀式の際にはお赤飯や砂糖をまぜてあんこにして捧げられてきました。
その習慣から、お彼岸ではお餅には「五穀豊穣」を、小豆には「魔除け」の意味を込めて、ぼたもちやおはぎにして、ご先祖さまへの感謝と家族の健康を願い、墓前やお仏壇にお供えするようになったといわれています。
いずれにせよ、美味しく作ってお供えしてください。

ありがとうございました。  法華坊主 joe

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