日常

心地よい眠り

2016年 04月10日 - 日常

「春眠暁を覚えず(しゅんみんあかつきをおぼえず)」という言葉があります。
春の夜はまことに眠り心地がいいので、朝が来たことにも気付かず、つい寝過ごしてしまう。という意味です。
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なぜ、春は眠くなるのでしょうか?
まず一つとして考えられるのが、春は日が長くなるので、活動時間が長くなり、結果的に就寝時間も遅くなって睡眠不足になってしまうこと。
次には暖かくなると新陳代謝が活発になり、ビタミンB1が必要となること。
日本人は白米でお腹をふくらせているので、ビタミンB1が不足しがちで、世界の中でもいねむりをよくしてしまう国民なのだそうです。
眠気を感じる時期は、最低気温6℃~15℃ぐらいの時期であるとしています。
ちょうど布団をかぶって暑くもなく寒くもなくといった気温で、なかなか布団からも出られないのではないでしょうか?
この気温は東日本や西日本の太平洋側では3月末から5月の中頃に当たり、ちょうど年度が変わる時期から連休明けの時期なので、環境の変化による心労や、また連休で遊び疲れた結果、眠くなるということも考えられるではないでしょうか?
日本人的食生活や年中行事・昼夜の長さの逆転に加えて、心地よい温度が春の眠りを誘うのではないでしょうか?眠気や睡魔に負けず、春の心地よい季節を有意義に過ごしましょう。

ありがとうございました。  法華坊主 joe

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「土筆」何と読む?

2016年 04月9日 - 日常

「土筆」、何と読みますか? 
そうです、「つくし」です。
土筆(つくし)は、杉菜(スギナ)が繁殖するための胞子を撒く、胞子茎と呼ばれるもので、河川の土手や田の畔・野原などの陽のあたる所に生えており、今が盛りです。
サクラの満開の下で、健気に生える土筆の姿は、春の風物詩のひとつですね。
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土から出たての先の硬いつくしは、湯がいてアクを取った後、おひたし、胡麻和え、からし和え、卵とじ等にして食べると美味しいそうです。
ただ、茎の節々についている袴(はかま:実は土筆の葉である)を、調理する前に1本1本取り除かなくてはなりませんのでご注意。  
土筆には、「つくしんぼ」「つくづくし」あるいはその形状から筆の花等の異称がありますが、古句では「つくづくし」と詠まれることが多かったようです。
早春に地面から芽吹き、細筆を上に向けたような形状が筆に似ているので「土筆」という綴りがあります。

ありがとうございました。  法華坊主 joe

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命をいただいて

2016年 04月8日 - 日常

今日(4月8日)は、お釈迦さまの花まつりです。
灌仏会(かんぶつえ)、仏生会(ぶっしょうえ)、降誕会(ごうたんえ)、浴仏会(よくぶつえ)、龍華会(りゅうげえ)などとも言われます。
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ところで皆さんは「天上天下 唯我独尊」という言葉をご存じでしょうか。
これは「てんじょうてんげ ゆいがどくそん」と読みます。
お釈迦さまが誕生したとき、天から甘い露が降り注いで身体を清めました。
するとお釈迦さまはすぐに立ち上がり、7歩進んで右手で天を指し左手で大地を指し、「天上天下 唯我独尊」と言ったそうです。
これは「この世に自分より尊いものはない。つまり人間ひとりひとりが一つしかない命をいただいている尊い存在である。」いうことを意味しているのです。
このときの立ち姿が後に誕生仏といわれるようになりました。
仏教徒が多い日本人、「キリストの誕生日は知っているけれど、お釈迦さまの誕生日は知らない」ではちょっと恥ずかしいかも・・・。
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立正院では今日、きしもじんさまの月例祭に併せ、寺標の建碑式を執り行いました。
檀徒の石川忠男・ハルミご夫妻の寄進によるもので、つつしんでお受けいたしご夫妻のますますの信仰増進をご祈念いたします。

ありがとうございました。  法華坊主 joe

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新生活の始まり

2016年 04月7日 - 日常

小学校から大学まで、入学式が各地で行われています。
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入学式とは、学校に入学することを許可し、そのお祝いをするための式典です。
幼稚園や保育園なら「入園式」、会社なら「入社式」となりますね。
新入生にとっては見るもの、聞くもの、すべてが初めてとなる新生活の始まりであり、在校生にとっては後輩を迎える節目の日です。
日本では4月に入学するのが当たり前ですが、これは日本独自の文化で、世界では事情が違います。
江戸時代は寺子屋、私塾、藩校などが学びの場でしたが、特に入学の時期が定められていなかったので、いつでも入学できました。
その後、明治時代に西洋の教育が導入されると、高等教育では西洋にならって9月入学が主流となります。
しかし、国の経済力を強めて軍備を増強する富国強兵(ふこくきょうへい)政策により、政府の会計年度が4月~3月となったり、軍隊の入隊届出開始が4月になったりしたため、小学校や師範学校の入学時期がその影響で4月となり、大正時代には、高校や大学も4月入学になりました。
新しい制服に身を包み、サクラ吹雪の中を通学する姿に、心なしか応援したくなりますね。

ありがとうございました。  法華坊主 joe

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福島の早春のシンボル

2016年 04月7日 - 日常

昨日から静岡県沼津市の本山行事(開基会&千部会)に出かけてきました。
思ったより花弁が残っていて、満開のサクラを観ることが出来ましたが、富士山を拝することはできずチョッと残念でした。。
今日は東京で用事を済ませた後に帰福しましたが、新幹線ホームは肌寒くコート無しではブルッと震えがきました。
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ホームから吾妻小富士を眺めると「雪ウサギ」がクッキリと見えています。
福島市内から見ると西部に位置する吾妻小富士ですが、この名前は福島市内から眺めた形が富士山に似ていることから呼ばれています。
北方斜面に「種まきウサギ」又は「雪ウサギ」と呼ばれる雪形が残るようになります。
昔から地元の農民はこの「ウサギ」を見ることによって春の訪れを知り、苗代に種まきを始めたともいわれ、現在では福島地方の早春のシンボルとして一般に親しまれています。
冬の間、厚い雪におおわれて、真っ白にかがやいた山肌も徐々に黒っぽい地肌をのぞかせて、それと共に山肌には「雪形」と呼ばれる残雪がつくりだす造形美が、各地にあるようです。
「今日は・・・」といっても、公開が0時を過ぎてしまいましたので昨日(6日)は・・・ですね。

ありがとうございました。  法華坊主 joe

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花と詠まれれば「桜」

2016年 04月4日 - 日常

昨日の福島は最高気温22.0℃のお花見日和。
今日は低気圧が本州南岸を東へ進んだ影響で、春の冷たい雨。
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桜の頃は天気が変わりやすい時期でもあるため、なかなかすっきりと晴れない様子を花曇(はなぐもり)、急に冷え込む寒さを花冷え(はなびえ)といいます。
それから、桜の花にかかる雨を桜雨(はなあめ)といい、花びらを散らしてしまう雨や水に流れていく様子を桜流し(さくらながし)と表現します。
花の上に宿る露は花の露、花から滴り落ちる雫は花の雫です。
花見の時に着る衣装を花衣(はなごろも)、桜を愛でている人のことを桜人(さくらびと)、花見に行って疲れてしまうことを花疲れ(はなづかれ)と言うそうです。
花疲れだなんて、なんとも風情のある言葉ですね。
平安の昔より「花」と詠まれれば「桜」を意味するほど特別な存在だったように、日本語には桜にまつわる美しい言葉がたくさんありますね。
そして、雨もまた良し・・・。

ありがとうございました。  法華坊主 joe

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桜の花を愛でながら

2016年 04月3日 - 日常

春には桜が各地で咲き誇ります。
市街地から12キロ離れている立正院境内の桜はまだ蕾状態ですが、福島市のソメイヨシノの標本木がある信夫山は、先月30日に開花宣言して今日満開になりました
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桜の花を愛(め)でながら、お酒を飲んだりお弁当を広げたり・・・お花見をするのが日本人の定番です。
お花見は、梅や桃など桜以外の花でも行われますが、主に、桜の花に対して使われる言葉です。
奈良時代に中国から伝来した梅を鑑賞するお花見が起源とされ、平安時代に嵯峨天皇が梅の代わりに桜を愛でる「花宴の節(かえんのせち)」を行ったことで、お花見の花が梅から桜に代わったといわれています。
このころ、お花見は貴族の楽しみで、万葉集や古今和歌集には桜を詠んだ歌が数多く残されています。
また、平安時代の庭づくりに桜が欠かせないものとなり、京都の寺社や山に桜が植えられたのもこのころと考えられています。
鎌倉時代にはお花見の習慣が貴族から武士に広がり、江戸時代には庶民の楽しみとして定着します。
江戸時代には桜の品種改良が盛んに行われるようになり、江戸後期に染井村(現在の東京都豊島区)の植木屋がエドヒガンサクラとオオシマサクラの交配種「吉野桜」を作りましたが、明治33年に、奈良県の吉野山の山桜との混同を避けるためにソメイヨシノと呼ばれるようになったそうです。
このソメイヨシノは接ぎ木によって殖えるので成長が早く、明治時代以降、河川敷や公園、学校などに植えられ全国へ広がっていきました。
今年もお花見のマナーの悪さが問題になっています。
お互いに気を配り、楽しいお花見に心がけましょう。

ありがとうございました。  法華坊主 joe

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揶揄節

2016年 04月1日 - 日常

新年度がスタートしました。
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4月1日といえばエイプリルフール。
昔からこの日の午前中だけは嘘をついてもいいとされていて、ユニークな嘘から、まるわかりの嘘まで、いろいろな嘘が飛び交う日です。
エイプリルフールの由来は諸説ありますが、一番仏教的なものを紹介いたしましょう。
インドでは修行僧が、春分の日から1週間、過酷な悟りの修練を行います。
その修行が終わる日が4月1日。
せっかく悟りの境地に達したのに、すぐに現世に戻ってくることから、「修行がムダになる」として、笑いの種になっていました。
この修行期間が明けた日を、「揶揄節(やゆせつ)」と呼び、他人にムダなことをさせてからかう習慣が、エイプリルフールとして定着したそうです。
このインドの修行僧説の他にも、国王に反抗説、ノアの方舟説、バカな魚説、キリスト説などがありますが、実はエイプリルフールに嘘をついてもいい、ということ自体が嘘なのかもしれませんね。

ありがとうございました。  法華坊主 joe

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観測史上2番目の速さ

2016年 03月31日 - 日常

法華坊主はここ数日、福島を留守にしていました。
その間に、福島の標本木がある信夫山ではソメイヨシノが10輪以上咲き、昨日(30日)福島地方気象台が桜の開花を宣言しました。
観測を始めた1953年以降2番目に早い開花で、平年より10日ほど早いそうです。
開花から4日で満開となり、週末か週明けに見頃を迎えると、報道されています。
そして今日は一日中東京滞在でしたが、都会の街中に咲くサクラは満開でまさに春本番です。
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明日からは新年度がスタートします。
新しい制服やスーツを着た学生や社会人を見ると思わず応援したくなりますね。
健康に気をつけて頑張ってください。

ありがとうございました。  法華坊主 joe

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顔を隠せる

2016年 03月28日 - 日常

インフルエンザ予防のためか、花粉症対策のせいか、あるいは顔を隠すなめなのか、街の中や車中で老若男女のマスク着用率が高いとは思いませんか?
なかでも、じわじわと増え続けている「伊達マスク(だてますく)」愛好者。
そもそも「伊達マスク」とは、本来の衛生上の理由とは異なる目的で常にマスクを着用することを指します。
いわゆる伊達メガネと同じカテゴリーとしての伊達マスクです。
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ある会社が行なった「マスクと伊達マスク」についてのアンケートによると、伊達マスク経験者は20.7%。
男女別にみると女性の伊達マスク経験者は33.9%と、実に3人に1人が伊達マスクを経験していたことが明らかになりました。
年代別にみたところ、「伊達マスクをしている人」は20代女性が44.9%と最も多く、「伊達マスク経験者」は53.1%と半数以上にのぼったという結果が出ています。
なぜこんなにも大勢の女性が伊達マスクを愛用するのか?
理由を聞いたところ、最も多かったのは意外にも「マスクをしているとあたたかいから」(51.8%)という、実に合理的な理由だったのです。
ただ、「スッピンでも気にしなくていいから」(51.7%)も僅差で2位で、3位の「顔が隠れることにより、安心感があるから」(30.2%)と合わせると、大多数が「顔を隠せる」ことを理由に挙げていることがわかりました。
美醜は別にして、親から授かった有り難いお顔ですので、何も隠さずに堂々とお披露目できる素敵なお顔でいただきたいと願うのは、法華坊主だけでしょうか?

ありがとうございました。  法華坊主 joe

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