日常

被災地あれこれ

2015年 03月12日 - 日常

3月10日から今日(12日)まで、東日本大震災の被災地を巡ってきました。
10日夕方には、どんよりとした重たい雲の合間から雪が降ってきました。
この日の宿泊先である郡山市磐梯熱海温泉に着いた時に既に積雪があり、なごり雪かなぁと思っていましたところ、翌朝に起床してビックリ(*_*)。
IMG_0057
朝食を済ませ次の目的地に向かおうとしたら、駐車場から車が出られません。
IMG_0061
30分かけて、車の雪をおろし、通路を作ってようやくスタートできました。
日本付近は強い冬型の気圧配置が続き、東北の太平洋側も冷たい風が強めに吹いて、雪や吹雪になったようです。

11日は、立正大学仏教学部の学生さんたち40名が我が寺のある松川町を唱題行脚しました。
IMG_0062
たまのやまつかわ斎苑より立正院までの2.2キロをうちわ太鼓を叩きながらお題目をお唱えしての行脚です。
若き勇猛の法声は街中の彼方此方にコダマし、放射能汚染を吹き飛ばし風評被害を払しょくしてくれました。

12日は、宮城県で行われた法華宗東北教区の慰霊法要に参加しました。
御正当を一日過ぎた日ではありますが、参詣の皆さんは各所で絶え間なく続いており「大震災を忘れない」の魂は発〃としています。
IMG_0080
IMG_0086

これからも被災地に出かけ、供養と祈願の御修行を続けてまいります。
IMG_0093

ありがとうございました。  法華坊主 joe

投稿記事を読む - コメント

春に三日の晴れなし

2015年 03月9日 - 日常

寒い冬が終わり、暖かくなるとともに、天気は周期的に変わるようになってきました。
春は、晴天が長く続かないことを表して『春に三日の晴れなし』という言葉があります。
果たしてこの言葉は当たっているのでしょうか?

東京の過去10年のデータを用いて、2月、3月、4月がどれだけ晴天が続くかを調べてみたそうです。
2月は冬型の気圧配置が続いて、4.7日と晴天は長く続きます。
でも、暖かな春の3月、4月は2.5日と、3日続かないんですね。
まさに、「春に三日の晴れなし!」なんです。

今日は本州の南岸沿いを低気圧が発達しながら進んできたため、朝から雨模様でした。
夜になって雨脚が強まり、荒れた天気になりました。
c0067040_23291695
3月11日は寒くても好天に恵まれるとイイですね。

ありがとうございました。  法華坊主 joe

投稿記事を読む - コメント

東日本大震災 まもなく4年

2015年 03月7日 - 日常

来週11日で、東日本大震災発生から丸4年が経とうとしています。
法華坊主は毎月、被災の各地を訪れますが、復興は思うように進んでいません。

東京の立正大学仏教学部より、次のようなお話がありました。
「東日本大震災犠牲者に対する追悼・鎮魂にための唱題行脚を実施いたします。
本行脚は、立正大学建学の精神に基づき、本学の精神母体である仏教学部が中心となって、未曾有の大震災により亡くなられた人々の追悼と、現地の皆さんの復興・平安を祈ることを目的としております。」と・・・。
唱題行脚(しょうだいあんぎゃ)とは、ある目的を成就するために南無妙法蓮華経のお題目をお唱えしながら街頭を歩き廻ることです。
IMG_20150308_121917
3月11日正午より、松川町の中心部を立正大学の学生40名が、大震災犠牲者の追福作善と一日も早い復興を祈願して、唱題行脚を執り行います。
同信の皆さん、沿道より合掌礼拝をお願いいたします。

ありがとうございました。  法華坊主 joe

投稿記事を読む - コメント

春の訪れ「啓蟄」

2015年 03月6日 - 日常

今日は24節気のひとつ「啓蟄(けいちつ)」です。
keichitsu004
啓は「ひらく」、蟄は「土中で冬ごもりしている虫」の意味で、大地が暖まり冬眠していた虫が、春の訪れを感じ、穴から出てくる頃です。
実際に、動物や虫(種類によって違いますが)が冬眠から目覚めるのは、最低気温が5度を下回らなくなってから、平均気温が10度以上になってからだそうですよ。

「菰(こも)はずし」を啓蟄の恒例行事にしているところが多いですね。
マツカレハなどの害虫から守るために、松の幹に藁(わら)でできた菰(こも)を巻きつけることを、菰巻(こもまき)といいます。
春になって、菰をはずすことを「菰はずし」と呼ばれています。

まだまだ寒い時節ではありますが、一雨ごとに気温が上がり、日差しも徐々に暖かくなってきます。
春雷がひときわ大きくなりやすい時季でもあります。

暖かな午後でしたので、境内をひと廻りしてみました。
IMG_20150306_130151
IMG_20150306_130404
春を呼び込む花が、ひとつずつ咲き出していました。

ありがとうございました。  法華坊主 joe

投稿記事を読む - コメント

昨日は、旧正月14日

2015年 03月5日 - 日常

IMG_20130223_224946「旧暦正月14日は、全ての望み・願いを叶えてくれる最良の日だ」と、先人から聞きおよんでいます。
今年もその日に、供養と祈願の寺・立正院きしもじんでは「六三除け星祭」の御祈祷会を修行して、御尊家ご家族皆々様の無病息災・身体健全・交通安全・心願成就等を祈り、併せて本年厄年に当たっておられる方の厄除開運および各種のご祈願をお勤めいたしました。
IMG_20150304_090456
ご参詣をいただきました皆様に御礼申し上げます。

旧暦を用いていた頃、福島県北地方ではこの日に「松送り」という行事を行っていました。
あずきがゆを作って家族全員で食べ、正月中に神棚や玄関などに飾っていた松をすべてはずし、重ねた松の上にお札やおかゆをのせて畑まで運び、畑に立てておいた棒にこれをくくりつけ、米を手にとってまいて礼拝するのです。
つづいて、みず木の枝に小さく丸めただんごをさして神棚に飾り、その年の豊作を願う「だんごさし」を行ったものです。
さらには、「成木責め(なりきぜめ)」という行事もありました。
果樹(おもにカキ)の豊作を願って、ひとりが「なっかーなんねが、なんねどなたで切っちまうぞ、ほーいほい」と唱えて小さな木を傷つけ、ほかのひとりが「なり申す、なり申す」とこたえて傷口に小豆粥をぬる、といった行事です。
いずれも五穀豊穣を願った正月行事ですが、今はだんだんと消え失せてしまっているのがザンネンです。

ありがとうございました。  法華坊主 joe

投稿記事を読む - コメント

今日はたのしい ひな祭り

2015年 03月3日 - 日常

img1017_P1030395

昔から、「ひな人形を早くしまわないと、嫁に行きおくれる」といわれ、ひなまつりが終わったら早めにしまうようになったのはなぜでしょう?
そこにはこんな親ごころがありました。
ひな人形の由来をみてもわかるように、ひな人形には我が子の厄や災いを引き受ける役目があります。
そこで、厄を移したひな人形をいつまでも身近に置いておくと幸せな結婚もできないと考え、早くしまったほうがよいとされました。
美しいひな人形はいつまでもながめていたいもの。また、いざ片付けるとなると面倒です。
しかし、片付けも満足にできないようではきちんとした女性にはなれず、いいお嫁さんにもなれないため、早く片付けるようしつけました。
ひな人形は婚礼の様子をあらわしているので、早く飾り出すと「早く嫁に出す」、早くしまうほど「早く片付く(嫁に行く)」ことに通じると考え、早く幸せな結婚ができるよう願いました。
こうした考えから、ひなまつりが終わったら早めに片付けるようになりました。
しかし、時間がないときや湿気が多い雨の日などは片付けには向きません。
明日の午前中は、あまりお天気がよろしくないようですから・・・よかったですね。

ありがとうございました。  法華坊主 joe

投稿記事を読む - コメント

白酒&ひし餅

2015年 03月2日 - 日常

金のびょうぶに うつる灯を かすかにゆする 春の風
すこし白酒 めされたか あかいお顔の 右大臣

「ひなまつり」の歌詞3番の「白酒」ですが、もともと、桃が百歳を表す「百歳(ももとせ)」に通じることから、桃の花を酒にひたした「桃花酒(とうかしゅ)」を飲む風習がありましたが、江戸時代から白酒が好まれるようになりました。

また、ひなまつりに食べるひし形のおもち=ひし餅があります。
kikugase_2734_item1
もともとは白と緑の2色を重ねていましたが、やがて桃色が入って3色となりました。
色、形、素材のすべてに健やかな子に育ってほしいという願いが込められています。
 桃色 ⇒ 解毒作用のある赤いクチナシの実が入る。赤は魔よけの色。
 白 ⇒ 血圧を下げるひしの実が入り、子孫繁栄、長寿、純潔を願う。
 緑 ⇒ 強い香りで厄よけ効果があるよもぎもち。健やかな成長を願う。
また、この3色を重ねる順番で春の情景をあらわしています。
・下から緑・白・桃色の順番で、“雪の下には新芽が芽吹き、桃の花が咲いている”
・下から白・緑・桃色の順番で、“雪の中から新芽が芽吹き、桃の花が咲いている”
どちらの順番もあるそうなので、おうちのひし餅をチェックしてみてはいかがでしょう。

あすは、ひな祭り・桃の節句ですね。

ありがとうございました。  法華坊主 joe

投稿記事を読む - コメント

「弥生」は、いやおいの略

2015年 03月1日 - 日常

今日から3月。
3月の声を聞くと、一気に春の陽気が漂い、春風がさわやかに感じられます。
3月3日は昔からひな祭り「桃の節句」と呼ばれ、娘を持つ家庭ではお雛さんを飾り、美しく成長して、幸福な人生に恵まれるようにと、古くから日本に伝わる伝統行事です。

3月の別名「弥生(やよい)」は、いやおいの略で、草木が芽を出していよいよ生い延びる月という意味です。
3月の行事と言えば、まず「お雛祭り」「桃の節句」ですね。
節句は本来は節供と書き、江戸時代には五節供として、法制化された式日(祝日みたいなもの)の一つでした。
103
桃の節供の「桃」は3月を代表する花です。
桃には、花を楽しむ花桃(はなもも)と、実を採るための実桃(みもも)があります。
桃は、日本では古くは『古事記』の中に、伊邪那岐命(いざなぎのみこと)が3個の桃で追手を撃退した話があり、中国では、西王母伝説・桃源郷伝説にもみられるように不老長寿の果実とされています。
早く花が咲き実が多く繁殖力が強く、字の作りの「兆(きざし)」は多産の象徴で実の形が生命力を表現しているといわれます。
また花の赤色と特有の薬味が邪気を祓うとされ、古代中国では死者の胸に桃の木を置いたり、門戸に立てたり、身につけたりしていました。
また、宮中の「追難の儀」において、桃の枝、桃の弓、葦の矢で疫鬼を追い払うのに使用されました。
物忌や祓えを行うにあたり、悪鬼をはらい豊作を祈る心が込められています。

福島は、梅の花もまだまだですから、桃の花はさらに先ですね。
それから、雨の中でしたが、今日からすっごお~く久しぶりにジョギング始めました。

ありがとうございました。  法華坊主 joe

投稿記事を読む - コメント

今の今を

2015年 02月28日 - 日常

4月5~6日に大本山光長寺において奉修される大法要の準備会合があって、26日から沼津市を訪ねていました。
26日は雨天のため霊峰富士は見えませんでしたが、明けて27日は晴天に恵まれ、雪化粧の富士山を拝することができました。
さすが霊峰、雄々たるお姿は思わず合掌したくなるようで、福島の裏山に見える吾妻安達太良とはまた違った感動があります。
IMG_20150227_064805

さて今日は、2月28日。
あっという間に今年も6分の1が終わりです。
旅先で購読した新聞に掲載されていた大阪市八尾市の川西守さん(77)の詩に共鳴しました。
  「今の今を」
 まばたきする間に 一日は散ってゆき
 車窓の景色のように 一週間は飛んでゆき
 後を振り向く間に 一カ月はすぎてゆき
 海・山を見ている間に 一年は消えてゆくなり
 一生だって短いもの 励もう励もう今の今を

時代をそして社会を見据えた素晴らしい素直な詩だとは思いませんか。
明日から春本番の3月、心を引きしめて頑張りたいものです。

ありがとうございました。  法華坊主 joe

投稿記事を読む - コメント

あったかいんだから

2015年 02月25日 - 日常

連日の「あったかいんだから」で、陽向の暖かいところでは、春の足音が一気に近づいてくるようで、心もウキウキしてきます。
境内の陽だまりにある路地植えの福寿草(フクジュソウ)も蕾が大きくなりました。

福寿草は春を告げる花の代表です。
そのため、元日草(がんじつそう)や朔日草(ついたちそう)の別名を持つそうで、福寿草という和名もまた新春を祝う意味があるようです。

「三寒四温」=春を告げる言葉が実感できる好季節となりましたね。
ただ予報によると、これからは日によって目まぐるしく天気の変化があるようですから、体調管理につとめましょう。

ありがとうございました。  法華坊主 joe

投稿記事を読む - コメント