日常

鏡餅 ⇒ かき餅

2015年 01月16日 - 日常

お正月の間、年神様の居場所になっているのが鏡餅。
そのため、年神様がいらっしゃる松の内の間は飾っておき、松の内が過ぎたら下げて食べ、年神様をお送りします。
年神様の依り代(よりしろ)である鏡餅には年神様の魂が宿っているとされるため、鏡餅を食べることでその力を授けてもらい、1年の家族の無病息災を願います。
つまり、鏡餅は供えて、開いて、食べてこそ意味があるのです。
鏡開きはもともと武家から始まった行事なので、鏡餅に刃物を使うことは切腹を連想させるので禁物でした。
そこで、手か木槌などで割ることになりましたが、「割る」という表現も縁起が悪いので、末広がりを意味する「開く」を使って「鏡開き」というようになりました。
鏡餅の定番といえば、雑煮やお汁粉ですが、今年の我が家は「かき餅(かきもち)」にしました。
手や鎚で割ることを「欠き割る」ということから「欠き餅」になりました。
一口大の餅を160度くらいの油で揚げて、塩や醤油をまぶすだけ。
揚げたては香ばしくて、おやつやおつまみにぴったりです。
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ありがとうございました。  法華坊主 Joe

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小正月=ダンゴさし

2015年 01月14日 - 日常

元日を中心とした「正月(大正月・おおしょうがつ)」に対し、1月15日(厳密には14日の日没から15日の日没まで)を「小正月(こしょうがつ)」と言います。
「月」を暦の基準にしていた大昔の日本では、「満月から次の満月まで」が一カ月でした。
昔の人は満月をめでたいものの象徴としていたようで、一年で初めての満月の日を「正月」にしていました。
これが「小正月」の起源です。
元日が正月として定着すると、小正月は豊作を占ったり、鬼追いをしたりと、大正月とは違う特殊な行事が中心になりました。
また小正月は、お嫁さんが里帰りしたり、大正月に忙しく立ち働いた女性たちも一休みすることができるので、「女正月」とも言われています。
小正月の代表的な行事に豊作祈願の意味を込めた「みずき団子(餅花)」や、正月飾りを燃やす悪霊払いの行事「どんと焼き」などがあります。
一般的に小正月の終わりは20日とする地域が多いようですが、元々は悪霊払いだった「どんと焼き」が、やがて正月にやって来た年神さまを天に送り返す火と見るようになり、これをもって正月(大正月・小正月)の終わりと位置づける見方も生まれてきました。
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今年も我が家では、松飾りをお送りいたし、ダンゴさし(全国的には、「繭玉=まゆだま」とか、「みずき団子」とか、「餅花=もちばな」と言うようです)をして、小正月を迎えました。
今年は大ぶりのミズキを採取できましたので、縦160㎝✕横120㎝の木(ミズキ)に丸めたダンゴと縁起物の小判を捧げて、賑やかな装いとなりました。
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ダンゴをゆでたお湯は家のまわりにまいて、野菜の虫除け(害虫)と病気が入らないようにとお願いします。
そして、小正月の終わりである20日になったら片付けます。
昔は、乾燥したダンゴは保存しておいて冷害の時や農繁期に蒸して食べたり、いろりの熱い灰に入れて焼いて食べたそうです。

先人や、ご先祖様たちの知恵は素晴らしいものです。
電子機器に依存している私たちも、自然にもっと密着せねばなりませんね。

ありがとうございました。  法華坊主 Joe

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小正月前夜雑感

2015年 01月13日 - 日常

小正月のダンゴさしの行事の準備のため、暖かい日でありましたから午後からダンゴの木を採りに行ってきました。
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ダンゴはなぜミズキ(だんごの木)にさすのでしょうか?
正月の伝統行事として小正月(1月14日)に、ダンゴさしを行い、家内安全、五穀豊饒、無病息災などを祈願いたします。
ダンゴを作り、ダンゴの木(ミズキ)にさし飾るのですが、たくさん樹木があるなかでなぜこのミズキにさすのでしょうか。
なぜ、ミズキがダンゴ木に使われるかというと、枝が規則正しく水平に出て、小枝が細く揃っていて繭玉の餅が刺しやすいからだそうです。
またミズキは、小枝が赤みを帯びていて美しいこと、春先に樹液の吸い上げ盛んなために小枝の先が少し上向くようになることから、豊作祈願や一家繁栄などの願いがこめられているという説もあります。

1月1日を大正月と言うのに対して、1月15日を小正月といいます。
厳密には、14日の日没から15日の日没までをいいます。
松の内に忙しく働いた主婦をねぎらう意味で「女正月」とも呼ばれています。
大正月には門松を飾りますが、小正月には餅花(もちばな)・繭玉(まゆだま)などを飾ります。
福島県北地方では、もっとザックバランにダンゴさしといいます。
これは、豊作の予祝の大切の行事でしたので、そのため「花正月」ともいうそうです。
この日の朝には、小豆粥をいただきます。
昔中国では小豆粥を炊いて、家族の健康を祈る習わしがあり、日本でも1年中病気をしないようにと粥をいただく風習が残っています。

まだ間に合いますから、小正月の行事に取り組んでください。
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去年のダンゴさしの風景

ありがとうございました。  法華坊主 Joe

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新春雑感=祈願会の名残

2015年 01月12日 - 日常

昨日の合同祈願には、M子ちゃんがお母さんと一緒にお参りくださり、お目出度い報告をいただきました。オメデトォ~
でも彼女は、お仕事やその他諸々のことで少しお疲れのせいか、最近500円玉くらいの円脱?になったとお聞きしました。
そこで励ましの意を込めて、「M子ちゃんは間もなく治るけど、お上人さんの頭は永遠の円脱でますます大きくなって回復不能です」と冗談交じりに?イヤ事実を申し上げたら、「まァ、お上人ったら・・・」とみんなで初笑いをいたしました。
IT家の皆さん、今年もよろしくお願いいたします。

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今日の合同祈願の前には、松川ドリームス・ソフトボール・スポーツ少年団御一行様が、丹治監督に率いられてお参りに来られました。
一年の練習初めの恒例行事で、監督・コーチ・スタッフ・選手・保護者の皆さんとともに、開運必勝・技術上達・身体健全・学業成就を祈願し、法華坊主も元気なパワーをいただきました。
今年一年の活躍をお祈りいたします。
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一昨日から今日までおつとめした年頭祈願法要にご参詣いただいた皆さん、今年一年の無病息災・身体健全・開運招福・諸願成就を御祈願いたします。

今夜、テレ朝系の「ぶっちゃけ寺SP」お坊さんバラエティーをご覧になりましたか?
またの機会にお坊さん世界の実像を紹介いたしましょう。

ありがとうございました。  法華坊主 Joe

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年頭祈願法要奉修

2015年 01月10日 - 日常

今朝もお天道様が顔を出し、西山が鮮やかに輝いています。
安達太良山の冬景色はいかがですか?
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吾妻連峰の雪景色も素敵ですね。
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今日は、立正院の正月恒例行事である年頭祈願法要を午前・午後の2座、奉修いたしました。
年内安全・家内安全をご祈願されたお宅におかれては、年の難・月の難・日の難・時の難にご注意いただき、家族一同の無事息災をお祈り申し上げます。
また本年、厄除け・方位除けをご祈願された皆様には、無病息災・身体健全・健康増進・七難即滅・七福即生・開運招福・諸願成就をご祈念いたします。
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明日・明後日も祈願法要は修行されますので、多くの皆様のご参詣をお待ち申し上げます。合掌 ナ~ム~

ありがとうございました。  法華坊主 Joe

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インフルエンザ流行

2015年 01月8日 - 日常

今シーズンもインフルエンザが流行っています。
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そこで、インフルエンザのウィルスの大きさはどのくらいだと思いますか?
粒子ひとつの大きさは直径約100nm(ナノメートル)[1mmの100万分の1]と、とっても小さいのです。
この小さなウィルスが感染した人のくしゃみ1回で、大量に空気中に飛び散るのです。
これをほかの人が吸い込んだだけで、のど、鼻、気管支などにウィルスが付着して感染してしまうのです。
そしてやっかいなことにこのインフルエンザウィルスは、強い感染力と増殖力を持っているのです。
混雑した電車の中、あるいは学校など人がたくさん集まるところでは、インフルエンザウィルスがいっぱいだと思って下さい。

この時期は人ごみをさけたほうがよさそうですね。
といってもそうもいきません。

そこで外から帰ったら手を洗って、うがいをすることを心がけてください。
また髪の毛にもウィルスの粒子がついていますので、洗髪もインフルエンザ予防に効果的です。
帽子をかぶって外出するのも防寒にもなっていいですよ。
外から持ち込んだウィルスをよく洗う、これが一番の予防法です。
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ありがとうございました。  法華坊主 Joe

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人日(じんじつ)=七草

2015年 01月7日 - 日常

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正月7日の朝に「セリ、ナズナ、ゴギョウ、ハコベラ、ホトケノザ、スズナ、スズシロ」の七草が入ったかゆを食べて、その年一年の無病息災を願う風習を、皆さんは実践したでしょうか。
この日は五節句のひとつ「人日」で、七草の日、七草の祝い、若菜の節(せち)などともいいます。
我が家も、春の七草を用いたお粥を作って、ご馳走さまになりました。
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1月7日=五節句のひとつ「人日(じんじつ)」。
五節句は3月3日、5月5日など奇数の月と重なる日が選ばれていますが、1月は1日の元日を別格とし、7日の「人日」を五節句(五節供)に入れています。
「七草」「七草の節句」ともいいます。
七草がゆを食べる風習は今でも残っていますね。
古代中国では、正月1日に鶏、2日に狗(犬)、3日に羊、4日に猪、5日に牛、6日に馬、7日に人、8日に穀を占う風習がありました。
その日が晴天ならば吉、雨天ならば凶の兆しであるとされていて、7日の人の日には邪気を祓うために、七草の入った粥を食べ、一年の無病息災を祈ったのだともいわれています。
これが日本に伝わり「七草がゆ」になりました。
平安時代は宮中の儀式でしたが、江戸時代には一般に定着し、江戸幕府の公式行事となりました。

七種の若菜の生命力を吸収するとともに青菜の不足しがちな時期の古人の優れた知恵です。
七草がゆは消化吸収がよく、正月のご馳走で疲れた胃腸を休め栄養補給をするという、実に理に叶った料理です。
1月7日に限らず、食べ過ぎや飲みすぎの翌朝にいただくといいですね。

そして今日は、母の14回目の祥月命日忌でもあり、慌ただしい一日を過ごさせていただきました。

ありがとうございました。  法華坊主 Joe

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小寒=七草前夜

2015年 01月6日 - 日常

今日は小寒、寒さが加わる頃という意味で、いわゆる「寒の入り」のことです。
小寒から節分までの30日間を「寒の内」といい、寒風と降雪の時節で、寒さが厳しくなるで、これから冬本番を迎えます。
寒稽古や寒中水泳が行われるのは、この「寒」の時季です。

そして明日1月7日は、七草です。
この日に七草粥を食べると、1年間病気にならないと言われています。
本来は「人日の節句」という五節句のひとつですが、正月のご馳走で疲れた胃腸をいたわる効果もあります。

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七草粥は正月行事として定着していますが、本来は1月7日の「人日(じんじつ)」の日に行われる「人日の節句」の行事で、五節句のひとつです。
人日とは文字通り “人の日”という意味で、中国の前漢の時代に、元日は鶏、2日は狗(犬)、3日は猪、4日は羊、5日は牛、6日は馬、7日は人の日としてそれぞれの占いをたて、8日に穀を占って新年の運勢をみていたことに由来します。
さらに唐の時代には、人日の日に「七種菜羹(ななしゅさいのかん)」という7種類の若菜を入れた汁物を食べて、無病息災を願うようになりました。
羹はあつもの、汁という意味です。
また、官吏昇進を1月7日に決めたことから、その日の朝に七種菜羹を食べ、立身出世を願ったといいます。
若菜を食べて、自然界から新しい生命力をいただきます。
この風習が日本へ伝来し、年のはじめに若菜を摘んで頂戴し自然界から新しい生命力をいただく「若草摘み」という日本古来の風習と結びついて「七草粥」となり、平安時代の宮中行事として七草粥を食べるようになります。
さらに、江戸時代に「人日の節句」(七草の節句)として五節句のひとつに定められ、定着していきました。
また、7日といえば松の内(一般的には1月1日~1月7日)の最後の日にあたります。
七草粥が定着した背景には、お正月のご馳走に疲れた胃腸をいたわり、青菜の不足しがちな冬場の栄養補給をする効用もあり、この日に七草粥を食べることで、新年の無病息災を願うようになりました。

今夜から用意をして、家族そろって明朝は七草粥をいただいてください。

ありがとうございました。  法華坊主 Joe

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未(ひつじ)年

2015年 01月5日 - 日常

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今年の干支(えと)=未(ひつじ、み)は十二支(じゅうにし)のひとつで、通常十二支の中で第8番目に数えられます。
そこで十二支の順番について、お話ししましょう。
年賀状に十二支をかいたりしますけど、十二支の順番はどうしてきまったのかご存知ですか?
いろいろな話があるけど、そのひとつを紹介します。

昔々、動物たちが神様のところに、新年の挨拶に行くことになりました。
神様は、挨拶にきた順番に、一年間の守り神にすると言いました。
ウシは歩くのが遅いため、夜のうちの歩き始めることにしましたが、その様子を見ていたネズミが、ウシの背中に飛び乗りました。
背中にネズミが乗っているとも知らずに夜どおし歩いたウシが、いよいよ神様の目の前まで来ると、ネズミがピョンとウシの目の前にとび出して、一番になりました。
その後も次々に動物たちがやってきて、ネズミ、ウシ、トラ、ウサギ、リュウ、ヘビ、ウマ、ヒツジ、サル、トリ、イヌ、イノシシの順番に挨拶しました。
神様は約束どおり、それぞれの動物たちを一年の守り神にして、これが十二支の順番になったと言われています。
十二支は日本だけじゃなくて、アジアを中心とした他の国にもあります。
日本と同じ動物の国もありますが、中にはウサギのかわりにネコ、トラのかわりにヒョウの国もあるってこと知っていましたか。

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羊は独りではなく群れをなして行動するため、家族の安泰や平和をもたらす縁起物とされています。
夫婦の和、親子の和、家族の和、地域の和、職場の和、会社の和、日本の和、世界の和・・・。
今年はコミニュケーションが問われる一年ですね。

ありがとうございました。  法華坊主 Joe

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2日初夢 3日とろろ

2015年 01月3日 - 日常

皆さんは、今年の初夢をすでに見ましたか?
年を越してからの夢が初夢と思われがちですが、1月1日~2日にかけて見る夢を指すのが通常のようです。
これは、完全に年が明けてから見る夢を「初夢」とするのでという説、大晦日から元日にかけての夜は眠らない風習が生まれたからという説などがありますが、定かではありません。
前者の説だと、年を越す前に寝てしまう人は非常に少ないので元日の夜(年を明けた直後の夜)でも「初夢」と言えるかもしれませんし、2日~3日に見る夢を初夢とする説もあるので、大変曖昧です。
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初夢に見ると縁起が良い物とされる諺に、「一富士(ふじ)、二鷹(たか)、三茄子(なすび)」があります。
「富士」は日本一の山、「鷹」は威厳のある百鳥の王、「茄子」は〈生す〉〈成す〉で物事の生成発展するさまを言い表わしているらしいです。

そして今日は3日。
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「三日(みっか)とろろ」は、お正月の3日目に、長寿や健康を祈願してとろろ汁を食べる風習で、主に南東北や北関東で今でもおこなわれています。
我が家の夕食卓にも例年通り、すった山芋の丼が並んでおりました。
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山芋には整腸作用や滋養強壮作用があるとされることから、お節料理のご馳走に疲れた胃をいたわる効果もあります。
東京オリンピックで栄光の銅メダルを獲得して、次のメキシコオリンピックでは金メダルを取ると宣言しながら、その後は不遇が重なり、メキシコオリンピックの開催年である年明けの1月9日に27歳で自ら命を絶ったマラソンランナーの円谷幸吉(つむらやこうきち=福島県出身)選手が両親に宛てて書いた遺書には、正月に食べた三日とろろの文字が残されています。
「父上様母上様三日とろろ美味しうございました。・・・・・」で始まる手紙で、三日とろろを正月の風習で食べて数日後に他界したのでしょう。

ありがとうございました。  法華坊主 Joe

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