日常

秋分の日 お萩をいただいて…

2014年 09月23日 - 日常

今日は「秋分の日」です。
昼と夜の長さがほぼ同じになる日で、半年前の春分とは逆に、少しずつ夜が長くなっていきます。
お彼岸の中日でもあり、『祖先をうやまい、なくなった人々をしのぶ日』として、「秋分の日」は国民の祝日になっています。

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みんなが大好きな「ぼたもち」と「おはぎ」。
甘いものが貴重だった昔はごちそうであり、お供えやおもてなしとして春と秋のお彼岸に欠かせない食べものです。
どちらもよく似ていますが、いったい何が違うのでしょう?
実は基本的には同じもので、季節によって呼び名や作り方が変わります。

春彼岸の「ぼたもち」は「牡丹もち」と書き、春に咲く牡丹の花に由来します。
秋彼岸の「おはぎ」は「お萩」と書き、秋に咲く萩の花に由来します。
つまり、春と秋で呼び名が変わるんですね。

材料となるあずきは秋に収穫されます。
とれたてのあずきが使える秋は、皮ごと使ったつぶあんに、冬を越した春は、かたくなった皮を取ってこしあんにして使います。
だから、「ぼたもち」はこしあん、「おはぎ」はつぶあんを使って作ります。

牡丹は大きくて丸い花、萩は小さくてやや細長い花。
そこで、「ぼたもち」は大きめで丸いかたちに、「おはぎ」は小ぶりのたわらのように作ります。

今は季節にかかわらず同じ呼び名や作り方をしている場合も多くなりましたが、昔は春と秋で呼び名や作り方が変わったのです。
あなたが食べているのは「ぼたもち」?それとも「おはぎ」?
今度チェックしてみてくださいね!

ありがとうございました。  法華坊主 joe

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彼岸の入り

2014年 09月20日 - 日常

今日は(秋の)彼岸の入りです。
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秋分の日(今年は23日)を中日として、その前後3日、合計7日間を「彼岸(ひがん)」といい、最初の日を「彼岸の入り」、最後の日を「彼岸の明け」と呼びます。
春分の日も同じです。春の彼岸と区別して、秋の彼岸を「のちの彼岸」と呼ぶこともあります。
お彼岸に先祖の供養(くよう)をするのはなぜでしょう?
それは、この時期の太陽が真東から昇って真西に沈むことに由来します。
仏教では先祖のいる極楽は西にあると考えられているため、真西に陽が沈む日が極楽に最も通じやすい日となります。
そこで、お彼岸にお墓まいりをしたりお経をあげたりして、先祖の霊を供養するようになりました。
もともと仏教用語でさまざまな悩みをのりこえた悟りの境地に達したあの世を「彼岸」、欲や悩みに満ちたこの世を「此岸(しがん)」といい、此岸にいる人間が彼岸に近づく方法のひとつがお墓まいりなのです。

ありがとうございました。  法華坊主 joe

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秋の装い

2014年 09月17日 - 日常

この物体は何だかお分かりですか?
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そうです。「アケビ」です。
アケビは東アジア原産で、日本でも全国の山間部などにミツバアケビ、アケビ、ゴヨウアケビの3種類が自生しています。
果実は6~10cmほどの長い卵のような形をしています。
厚い果皮と、中に種と共に白いゼリー状の果肉が入っていて、熟すと紫色になった果皮がぱっくりと割れて中の種が顔を出し、この時が食べごろとなります。
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古くから日本では食用にされていて、果皮も果肉もどちらも食べられます。
秋の味覚の一つですね。

境内周辺も秋の装いに変わりました。
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ありがとうございました。  法華坊主 joe

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いつまでもお元気で

2014年 09月15日 - 日常

今日9月第3月曜日は、敬老の日です。
社会のために長年働いてきたお年寄りを敬い、長寿を祝う日。
昭和26年に制定された「としよりの日」が「老人の日」と改まり、昭和41年から「敬老の日」として国民の祝日になりました。
もともとは聖徳太子が老人や病人のための「悲田院(ひでんいん)」を建てた日という9月15日でしたが、平成15年のハッピーマンデー法により9月の第3月曜日となり、9月15日は「老人の日」、9月15日から21日までの1週間は「老人週間」になりました。

敬老にちなんだ行事が各地で行われますが、おうちでも祖父母をねぎらってお祝いをしたいですね。
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我が家のおじいちゃんです。
敬老の日は、さまざまなことに関心や理解を深める良い機会でもあります。
ちなみに我が家では、ちょうど孫2人も帰省していましたので、家族5人で本当に久しぶりに外食をいたしました。

今でこそ日本は長寿国で、平成25年の平均寿命が男性は80.21歳で世界8位、女性は86.61歳で世界1位になっています。
昭和30年には男性63.60歳、女性67.75歳でしたから、この延びは世界でも群を抜いています。
とくに医学や食生活の進歩は目覚しいものがあるからでありましょう。

ありがとうございました。  法華坊主 joe

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秋本番

2014年 09月14日 - 日常

全国で1万5000人以上が犠牲となった東日本大震災の発生から、今月11日で3年半が過ぎました。
被災規模の大きい岩手、宮城、福島3県では計2597人が行方不明のままとなっています。
避難先などで亡くなる「関連死」が3県で3000人を超えるなど、震災被害は今も拡大し続けています。

立正院ではこの日、法華宗東北教区「僧侶・寺族研修会」が執り行われました。
管内から16名の精鋭が集合し、興隆学林の株橋学監を招聘して「法則」についての勉強会です。
先生の多岐にわたる布教を実践した講義は、力溢れ、信仰を基盤に、心にグサッと響くありがたい研修会でした。
1夜両日に亘る研修会終了後、宮城県太平洋沿岸に移動し、名取市閖上日和山、14名の生徒が犠牲になった閖上中学校、白砂青松の荒浜海岸において読経唱題してまいりました。

さて、季節は確実に秋本番へ向かっています。
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普段私たちが使っている「秋」という漢字は、『禾偏(のぎへん)』に『火』と書いています。
この秋という字の語源を調べて見ると「空」「収穫」「草木」の3つの「あき」説があります。
まず、「あき」は湿気をたくさん含んだ夏空から、秋になると高い雲や遠くまで見渡せる空になります。
そこで、明るく澄んだ空、あきらか(清明)であるという説です。
次に、禾つまりイネをたくさん穫り入れる、飽き満ちるという説です。
火という字はもともとの発音では「キ」で、それがやがて転じて「シュウ(シウ)」になり、穫り入れるという意味の「収」からきているそうです。
また、この季節になると草木が赤や黄色に色づくようになりますが、そのアカ(紅)クなるという意味が語源だともいわれています。
周辺の田んぼでも、この3連休を利用して「稲刈り」が始まりました。

ありがとうございました。  法華坊主 joe

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被災者はいま・・・

2014年 09月10日 - 日常

昨日(9日)は、被災者が自殺した市内にある集合住宅の一室にお祓いに行ってきました。
何となく重苦しい気持ちです。

明日11日で、東日本大震災発生より3年6カ月を迎えます。
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警察庁によると、東日本大震災の犠牲者(死者)は15889人、行方不明者は2609人(いずれも8月8日現在)。
復興庁の統計では、震災による避難者数は、いまだ約24万6千人にのぼります(8月14日現在)。
避難生活の長期化で、被災者の健康悪化が深刻です。
福島・宮城・岩手の被災三県に暮らす避難者数は、約19万人。
自宅再建や災害公営住宅への入居などで、避難生活から抜け出す人も増えてきました。
県外への避難者数は三県で約5万6千人。
うち福島県では、東京電力福島第一原発事故の影響で帰還がほとんど進まず、いまだ約4万7千人が故郷に戻れないままです。
避難先は47都道府県の1152市町村に及ぶそうです。
震災から3年半が経ち、避難先で新たな仕事や学校を見つけ、定住する動きも出てきました。
先の見えない復興ですが、慌てず、無理せず、諦めずにガンバリ続けたいものです。

ありがとうございました。  法華坊主 joe

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五節句のひとつ「重陽」

2014年 09月9日 - 日常

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十六夜(いざよい)のお月さまが、雲間から輝いて見えます。
さて皆さんは「五節句(ごせっく)」をご存知ですか。
五節句には、3月3日、5月5日のように奇数の重なる日が選ばれていますが、1月だけは1日(元旦)を別格とし、7日の人日(じんじつ)を五節句の中に取り入れているそうです。
また「五節句」の制度は明治6年に廃止されましたが、今では年中行事の一環として定着しています。

1月7日 人日(じんじつ)の節句
3月3日 上巳(じょうし)の節句
5月5日 端午(たんご)の節句
7月7日 七夕(しちせき)の節句
9月9日 重陽(ちょうよう)の節句です。

今日はその「重陽の節句」です。
起源は、古来中国にさかのぼります。
中国では、奇数は縁起の良い「陽」の数とされ、一番大きな陽の数である9が重なる9月9日を、「重陽」としておめでたい日としてきました。

別名「菊の節句」とも呼ばれています。
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平安時代には、貴族たちが詩を詠んだり菊花酒を飲んだりしてけがれを祓い長寿を願いました。
菊は、齢草(よわいぐさ)、千代見草などとも呼ばれ不老長寿の霊薬と信じられていました。
菊の気品ある香りが邪気を祓い寿命を延ばすと思われたのでしょうか?
また、菊の被綿(きせわた)という風習が枕草子や紫式部日記の中にも出てきます。
重陽の節句の前夜に、つぼみの菊の花に綿を被せて菊の香りと夜露をしみこませます。
このしっとりした綿で肌を拭うと、老を棄てることができるとされ、女官の間に広がっていたそうです。
現代では、化粧水をしみこませたコットンでお肌をパッティングするといった感じでしょうか。

夏の太陽で傷んだ肌を手入れする、そんな時季なのかもしれませんね。

ありがとうございました。  法華坊主 joe

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中秋の名月

2014年 09月8日 - 日常

IMG_20140908_175917午後6時
IMG_20140908_192633午後7時半
「中秋の名月(十五夜)」の8日、雲間に円い月が浮かび上がりました。
今宵の月は、秋の収穫に感謝するお祭りでもあり、この時期収穫される里芋などの芋類をお供えするので「芋名月」ともいいます。
十五夜だけではなく、十三夜、十日夜(とおかんや)というお月見行事があります。
昔からこの3日間が晴れてお月見ができると縁起が良いといわれ、秋の行事として親しまれてきました。
十三夜、十日夜(とおかんや)については、またその夜が訪れたらお話ししましょう。

皆さんは子供のころに「月にうさぎがいてお餅をついている」という話を聞いたことがありませんか。
それは月うさぎの伝説があるからです。
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『昔あるところにうさぎと狐と猿が暮らしていました。
ある日、3匹は疲れ果てた老人に出会います。
老人はおなかがすいて動けない、何か食べ物をめぐんでくれと言い、3匹は老人のために食べ物を集めに出かけました。
やがて、猿は木に登っていろいろな果実を採ってきて老人に食べさせました。
狐はお墓に行ってたくさんのお供えものを盗ってきて老人に与えました。
しかしうさぎは一生懸命頑張っても、何も持ってくることができません。
そこで悩んだうさぎは覚悟を決め、もう一度探しに行くので火を焚いて待っていて欲しいと伝えて出かけていきました。
猿と狐は火を焚いて待っていましたが、手ぶらで帰ってきたうさぎを見て、嘘つきだとなじります。
するとうさぎは「私には食べ物をとる力がありません。
ですから、どうぞ私を食べてください」といって火の中にとびこみ、自分の身を老人に捧げたのです。
実は、その老人は帝釈天(タイシャクテン)という神様で、3匹の行いを試そうとしたのです。
もとの姿に戻った帝釈天は、そんなうさぎを哀れみ、月の中にうさぎを甦らせて、皆の手本にしたそうです。』

これは仏教説話からきているお話です。
さらにこのお話には続きがあって、「うさぎを憐れんだ老人が、その焼けた皮を剥いで月に映し、皮を剥がれたうさぎは生き返る」という説もあります。
だから、月の黒い部分がうさぎなのでしょう。
また、うさぎが餅をついているのは「老人のために餅つきをしている」とか「うさぎが食べ物に困らないように」という説がありますが、中秋の名月が豊穣祝いであることを考えると、たくさんのお米がとれたことに感謝する意が込められているようです。

夢やロマンがありますね。

ありがとうございました。  法華坊主 joe

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お月見 前夜

2014年 09月7日 - 日常

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明日(8日)は、「十五夜」「お月見」「中秋の名月」です。
本来、十五夜は満月のことなので年に12回または13回めぐってきます。
とくに旧暦の8月は1年の中で最も空が澄みわたり月が明るく美しいとされていたため、平安時代から観月の宴が開催され、江戸時代から収穫祭として広く親しまれるようになり、「十五夜」といえば旧暦の8月15日をさすようになりました。
「十五夜」だけではなく、「十三夜」、「十日夜(とおかんや)」というお月見行事があります。
昔からこの3日間が晴れてお月見ができると縁起が良いといわれ、秋の行事として親しまれてきました。
「十五夜」は旧暦の8月15日のお月見のこと。
旧暦を新暦に置き換えて9月15日に十五夜の行事をする場合もありますが、正確には毎年9月中旬~10月上旬の間に旧暦の8月15日がやってきます。

「月見台(つきみだい)」とはお月見をする場所のこと。
縁側、ベランダ、窓辺など、月を眺められる場所があれば、そこが我が家の月見台です。
そこに、ススキやお供えものを飾り、みんなでお月見をしましょう。
明日の晩は秋の好天に恵まれ、大きなお月さまを拝することができますように・・・。

ありがとうございました。  法華坊主 joe

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妹の日 結婚おめでとう

2014年 09月6日 - 日常

今日は東京で夕刻からの結婚披露宴があって上京しました。
新婦からのご案内でしたが、豪華絢爛な色打掛&純白のウエディングドレスをまとった彼女はとっても綺麗です。
新婦はガンバリ屋で、ずいぶん前から今日の佳き日を法華坊主も待ち望んでいましたが、あらためて花嫁姿を拝見すると娘を嫁に出す父親の心境のようでした。
おめでとう、末永いお幸せをお祈りいたします。
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今日9月6日は「妹の日」だそうです。
「兄弟型姉妹型」研究の第一人者で漫画家の故・畑田国男氏が代表を務める「妹の日実行委員会」が1991年に制定しました。
スポーツ会や芸能界で活躍する女性の多くが「妹」であることを発見し、「妹」の可愛らしさを象徴する乙女座(8月24日~9月23日生まれ)の中間の日である9月6日を妹の日に定めたそうです。
ちなみに、姉の日は12月6日、兄の日は6月6日、弟の日は3月6日とのこと。
私は、妹のような彼女がお嫁に行ってしまった日と覚えておきましょう。
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ありがとうございました。  法華坊主 joe

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