日常

夏も近づく八十八夜

2014年 05月2日 - 日常

八十八夜は、立春から数えて88日目をいいます。
“八十八”という字を組み合わせると「米」という字になることから、この日は農業に従事する人にとっては特別重要な日とされてきました。
東北や山間村落では豊作を願うため、様々な占いを行います。
現在でも禁忌が守られているところもあるようです。
また、昔から「夏も近づく八十八夜」や「八十八夜の別れ霜」などと言われ、八十八夜は霜のなくなる安定した気候の訪れる時期です。
春から夏へ移る境目の日として重要視されてきました。
八十八夜からは新茶の摘み取りが行われます。

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(^^♪ 夏も近づく八十八夜
   野にも山にも若葉が茂る
   あれに見えるは
   茶摘ぢやないか
   あかねだすきに菅(すげ)の笠

   日和つづきの今日此の頃を、
   心のどかに摘みつつ歌ふ
   摘めよ 摘め摘め
   摘まねばならぬ  
   摘まにや日本の茶にならぬ  ♫
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ありがとうございました。  法華坊主 joe

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鬼子母尊神大祭法会 ② 稚児行列

2014年 05月1日 - 日常

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荒天と予報されていたお天気が好転し、当日(4/29)は朝から春の晴天に恵まれました。
立正院の稚児行列は、復活してから32年間、雨などによって中止したことは一度もない稀なるご守護をいただいています。
翌日(4/30)から今日にかけて甘露の雨が降り、農家にとっては恵みの雨となりました。

稚児とは、本来の意味の稚児で乳児、幼児のことです。
「ちのみご」という言葉が縮んだものと考えられます。
現代においては、祭りの中で、特徴的な化粧(厚化粧の場合が多い)をし、お揃いの、または決められた衣装を着た少年少女(概ね小学生以下)が稚児と呼ばれる場合が多いようです。
稚児の衣装は、概ね平安装束(神官装束、巫女装束)か、それを大幅に簡略化した稚児装束の場合が多く、少年は烏帽子、少女は天冠を被ります。
化粧は額に「アヤツコ」と呼ばれる、まじないの意味がある模様、または「位星(くらいほし)」と呼ばれる丸を黒、または赤で入れ、鼻筋を白く塗るのが基本ですが、それ以外は、ほとんど素顔、口紅を塗るだけの場合から、大人のフォーマルと同様の厚化粧、歌舞伎舞踊と同様の舞台化粧(極稀にお歯黒を付ける場合や引眉する場合がある)、バレエと同様な洋風の厚化粧、と結構様々です。
これらの化粧・服飾は単なる装飾ではなく、神性・神聖・神秘・等の意味合いがあるようです。
稚児行列は一般に、お寺の花まつり(誕生会、灌仏会、釈尊の誕生日)や観世音菩薩、不動明王、等の縁日、法然上人、日蓮聖人などの宗祖の命日(お会式)、本堂落慶法要や晋山式といった数十年~数百年に一度の大法会に行われる他、神社の祭りにも巫女と共に登場もします。

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立正院は、日蓮聖人の教えを受け継ぐ「供養と祈願の寺」。
昭和56年、日蓮聖人の700遠忌を記念して再建された本堂落慶法要において、稚児行列を再開しました。
立正院には、法華経の行者を守護する鬼子母尊神(きしもじん)を安置していることから、子どもの成長と健康を祈願して、毎年4月29日に大祭を奉修し、例年、遠近より40名前後の善男子・善女子の参加があり、稚児衣装と稚児化粧に身を包み盛大に行列が執り行われています。
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今年、多年にわたり連続参加の稚児名が表彰されました。
13年連続・中臣 憲侑くん(沼津市立金岡中学校1年)
11年連続・中臣 憲征くん(沼津市立金岡小学校5年)
10年連続・安田 宏大くん(福島市立松陵中学校1年)
10年連続・加藤 綺菜さん(福島市立松川小学校6年)
10年連続・菅野 蒼良さん(福島市立松川小学校5年)
10年連続・髙木 麻衣さん(川俣町立川俣小学校4年)

ありがとうございました。  法華坊主 joe

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鬼子母尊神大祭法会① お稚児さん

2014年 04月29日 - 日常

立正院の春の恒例行事「鬼子母尊神大祭法会(きしもじんたいさいほうえ)」が今年も盛大に執り行われました。
併せて、天童稚児練供養(てんどうちごねりくよう)も行われ、今年は35名の善男児・善女児が行列に参加してくださいました。
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行列前の姿をスナップに収めた写真ですので、もし漏れているお稚児さんがおられましたらごめんなさい。
また来年参加してください。

ありがとうございました。  法華坊主 joe

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山菜の女王がやってきた

2014年 04月25日 - 日常

昨日、山菜の王様はタラの芽、そして女王はコシアブラと紹介しました。
タラの芽は食べたけど、コシアブラは今季まだ。早く食べた~い、と訴えました。
するとその意が通じたのか、信者のおばさんが「コシアブラ」を持ってきてくれました。
001コシアブラの天ぷらを一噛みすると、口の中にな~んともいえない上品な香がひろがります。 
山菜の女王にふさわしい味です。
苦味と香があるため、天ぷら・素揚げなど油での料理が一番苦味が油で丸めこまれ、コクとなるからだそうです。
しかし私は、お浸しがイチバン大好きです。

我が家ではいつもこの時季になると、コイノボリを掲揚します。
と言っても、初孫ができたわけでもなく、もちろん男児の我が子が20数年ぶりに誕生したわけでもありません。
長男が生まれてから25年間ずうっと上げて続けていて、コイは色あせています。
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吹き流しと青いコイは、10年ほど前に風に乗って飛んでいったまま、いまだに帰ってきていません。
黄金週間、境内をコイノボリが爽やかな風に乗って泳ぐ姿は、立正院の春の風物詩になっています。

ありがとうございました。  法華坊主 joe

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山菜の王=タラの芽

2014年 04月24日 - 日常

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地元産の「タラの芽」をたくさんいただきました。
「タラの芽」はウコギ科のタラノキの新芽のことで、この新芽の部分を山菜として食用とします。
ほのかな苦みや、もっちりした食感が春を伝える食材として人気があり、山菜の王とも言われています。
桜の咲く頃が丁度タラの芽が出る頃と同じだと言われています。
タラの芽は一般的に天ぷらで食べることが多いですね。
油で揚げるとアクはかえって旨みとなり、栄養成分も流失することなく食べられます。
美味しかったです。ごちそうさまでした。
ちなみに、山菜の女王を存知ですか?
そうです。コシアブラです。これも早く食べた~い。

地上のサクラが散り、地べたの芝桜が最盛期を迎えています。
我が家の境内にも数種の芝桜が自生していて、ソメイヨシノとはまた異なった桜花です。
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最近では田んぼの土手などの草刈軽減のために防草シートなどはり その中にシバザクラなど植えているのをよく見かけます。
草刈をせず美しい景観も維持できるので1石2鳥ですね。

ありがとうございました。  法華坊主 joe

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「等々力」 何と読むかご存知ですか? 

2014年 04月23日 - 日常

昨夜連絡があって、今日の法務がドタキャンになったため、今朝の新幹線で急遽上京しました。
母校の教壇に立つH先生の講義を聴講するために・・・。
20歳前後の学生と一緒に机を並べて・・・。。
そこで、今から30年も前に習った要語が、実践を伴った50代半ばにしてようやく理解できるという摩訶不思議現象を体験しています。
受講の後、先生と近くの中華屋さんで昼食を摂り昔話に花を咲かせ、楽しい寸時を消化してきました。

先生と別れてから、時間もありましたのでチョッと気になっていた等々力渓谷へ足を運んでみました。
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東京都世田谷区の閑静な住宅街のなかに、突如広がる別世界。
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ここは東京23区内唯一の渓谷公園として、特に夏は納涼スポットとして区外からも多くの人が訪れます。
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木漏れ日の中、水の流れる音が心地よく、都会にいながら自然や生き物を身近に感じることができる空間です。
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約1kmつづく渓谷沿いの遊歩道をゆっくり散策。
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『不動の滝』近くの階段を登り、謗法?の『等々力不動尊』を探訪。
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等々力不動尊として知られるこのお寺は瀧轟山明王院と称し、真言宗智山派、致航山満願寺の別院だそうです。
不動の滝の音が渓谷に響いていたことから、この辺り一帯が「とどろき」という地名になったとか。

帰りに、自由が丘の小洒落な珈琲屋さんでいっぷく・・・。
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心身ともにリフレッシュのいち日でした。

ありがとうございました。  法華坊主 joe

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春は花・・・

2014年 04月21日 - 日常

久しぶりの冷たい雨模様です。
散りかけた桜の花が可哀想・・・。

「春は花さき、秋は菓(このみ)なる。夏はあたたかに、冬は冷たし。時のしからしむるに有らざるや」という日蓮聖人の御文(『報恩抄』)があります。
日蓮聖人のほかにも、「春は花 夏ほととぎす 秋は月 冬雪さえて すずしかりけり」(『傘松道詠集』)と曹洞宗の祖・道元禅師が和歌を詠んでいます。

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まさに「春は花」ですね。サクラが散っても次々と別の花が元気に春を告げています。
ところで皆さんは「春の花」といったら、何を想像されるでしょうか。
もちろん「サクラ」が1位であることは疑いませんが、あるランキング調査によるとベスト10は、
1 サクラ
2 ウメ
3 タンポポ
4 ナノハナ
5 チューリップ
6 フクジュソウ
7 スイセン
8 モモ
9 レンゲ
10 スミレ  だそうです。

今年の春は、自分の目でいくつ観ることができましたか?。

ありがとうございました。  法華坊主 joe

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穀雨とサクラ

2014年 04月20日 - 日常

今日は24節気のひとつ「穀雨」(こくう)です。
「穀雨」とは、「雨が降って百穀を潤す」という意味からきている言葉で、この時期はやわらかい春雨が降る日が多くなります。
しとしとと降る雨は気が重くなりがちですが、穀物が生長するために必要な雨です。
つまりは私たちが生きるためにも必要な恵みの雨でもあるのですね。そう思うと元気がでます。
明日・明後日は久しぶりの雨との予報です。
この雨が5月の新緑を美しくするのかもしれません。
もう夏の訪れが間近です。

013福島の平地はこの週末でサクラが散り始めました。
夕刻、近くの山へ散策に出かけてみました。
山の桜は種類もいろいろ。
ヤマザクラ、シダレザクラなどなど山の斜面を彩る花はまた違った美しさがあります。
ふもとのサクラを満喫した後は、花を追いかけて山へ出かけるのもいいですね。
012サクラは春を代表する花で入学式のイメージが強いですが、1月中旬に咲く沖縄の緋寒桜(ヒカンザクラ)から始まって、日本列島を桜前線が北上し、5月下旬に咲く北海道の大山桜(オオヤマザクラ)や松前桜(マツマエサクラ)まで、およそ4か月あまり日本の桜が楽しめるそうです。
ニッポンって、イイなぁ・・・。

ありがとうございました。  法華坊主 joe

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百花繚乱(ひゃっかりょうらん)に何思う

2014年 04月18日 - 日常

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「福島市の花の名所などを巡る〔2014ふくしま花ウオーク〕は13日、同市で開かれ、約1400人の参加者が百花繚乱の花見山や桜満開の阿武隈川河畔など花のあふれる光景を楽しみながら歩いた。」という報道が、つい先日、私の地元でありました。
百花繚乱とは、「いろいろの花が咲き乱れること。転じて、秀でた人物が多く出て、すぐれた立派な業績が一時期にたくさん現れること。▽「百花」は種々の多くの花、いろいろな花の意。「繚乱」は花などがたくさん咲き乱れている様子。いろいろな花が、はなやかに美しく咲き乱れることから。」という意味です。

梅は春が来ることを告げる花、桜は春が来たことを告げる花。
梅から桜へ、花の季節が進むのにどれぐらいかかるでしょうか?
東京では、梅の開花から桜の開花までおよそ2ヶ月かかっています。
東京より300キロ北の仙台では、少し早まって一ヶ月だそうです。
梅の花見が終わってから桜のお花見というペースですね。
さらに北上して秋田まで行くと、梅が咲いてからわずか1週間で桜が咲きます。
北へ行くほど、梅から桜への移り変わりが早まり、札幌では開花日がともに5月5日、桜が梅に追いついてしまいます。
東京よりひと月以上遅れる代わりに、梅と桜を同時に楽しめるという統計があります。

関東から西では、春の花が順次咲いていくのに対して、東北から北の地方ではあらゆる春の花が一斉に咲き出すということです。
北国の春はまさに「百花繚乱」といえるでしょう。

ところで今、「百花繚乱」というと、ぱちんこ「CR百花繚乱 サムライガールズ」を連想する人が多いというのです。
パチンコをしない私にとっては、初めて聞く話題です。

ありがとうございました。  法華坊主 Joe

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山笑う

2014年 04月17日 - 日常

今日も春の快晴で穏やかな一日です。
裏山の山並みを見ても春の勢いが感じられます。
昔から日本の人々は、四季折々の山の姿を眺めては、その季節ごとに俳句の季語として取り上げてきました。

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春の山は「山笑う」と表現されます。
暖かくなって、動植物が一斉に目覚める季節、若葉や春の花が柔らかな日差しを浴びている風景をあたかも微笑んでいるかのように感じたのでしょう。

夏の山には「山滴り」という言葉があります。
夏山の朝はしっとりと霧に包まれ、苔むした岩肌からは清らかな水滴が滴り落ちています。
暑さの中にも涼を呼ぶ情景をとらえた表現ですね。

秋になれば、紅葉が鮮やかに山を彩ります。
赤や黄色の紅葉は錦にもたとえられ、これをまとう秋の山は、言うまでもなく「山装う」です。

そして冬、山は深い雪に閉ざされ、たとえ雪がなくても、落葉樹はすっかり葉を落としています。
静寂に包まれて、眠りに就いているかのような山の姿は、「山眠る」と表現されます。

豊かな四季を持つ自然は、私たちの心を癒してくれる貴重な財産です。
これから夏にかけて山に入るひとも多いと思いますが、山の環境を守りながら自然とふれあいたいものですね。

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ありがとうございました。  法華坊主 joe

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