日常

午年(うまどし)雑感

2014年 01月2日 - 日常

午

平成26年(2014)は、午年(甲午=きのえうま)です。
馬と人との関わりは古く、世界では旧石器時代までさかのぼると言われています。
騎手と馬の心が一つになったかのように、巧みな連携をすることを言う「人馬一体(じんばいったい)」という言葉もあるぐらいです。

午年にちなみ、日蓮聖人と午(馬)の話題をご披露しましょう。
日蓮聖人は午年の貞応元年(1222)2月16日にお生まれになられ、午年の弘安5年(1282)10月13日にお亡くなりになられています。
また弘安5年(1282)9月8日、身延の山を発ち常陸国への湯治を目指すために、ご信者からお世話いただいた栗鹿毛の馬に対し、「たいへん愛着を覚えますので、いつまでもそばにおきたいと思います」と身延より池上の地まで、わが身を11日間にわたり乗せてきてくれた馬への思いやりの手紙を送っています。etc

ありがとうございました。  法華坊主 joe

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2014 謹賀新年

2014年 01月1日 - 日常

明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いいたします。
法華坊主に関わりのある全ての皆様にとってより良い年でありますように・・・。

穏やかな大晦日の深夜より、平成26年の元朝にかけて、立正院境内は1000個の灯火がともり、鎮魂の献灯供養が行われました。
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震災の前年よりはじめた献灯供養は、今年4回目です。
今回ははじめて「2014」の文字を灯してみました。
ローソクの火は、いま流行りのLEDと違って、温かく穏やかなそして心和む優しい光です。
東日本大震災はもとより、昨年国内外で起こった自然災害により犠牲となられた方々のご冥福を祈り、一日も早い完全復旧をお祈り申し上げました。

ありがとうございました。  法華坊主 joe

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108つの煩悩 & 暴飲暴食 を除去

2013年 12月30日 - 日常

明日の今頃は、BLOGを打っている暇もなさそうですから、一夜早く今年最後のご挨拶をいたしましょう。

月の最後の日を晦日(みそか)といいます。
大晦日(おおみそか)は1年最後の日です。
「年越し」「除夜」などといわれる大晦日の夜には、家族揃って新しい年を迎えます。
年神さまを迎えるために、寝ずに朝まで過ごす風習もありました。
大晦日から元日にかけ、年をまたいでお参りすることを「二年参り」といいます。
無事に一年を過ごせたことを感謝して穢れを祓い、新しい年の幸せを祈願します。

大晦日の夜、除夜の鐘をつくところもあります。
旧年を取り除くということで、大晦日のことを「除日」ともいい、除日の夜で「除夜」、除夜につくので「除夜の鐘」です。
深夜0時をはさんで、108回つきます。
108回の由来として広く知られているのは、人間がもつという108つの煩悩を、ひとつひとつ鐘を鳴らして消していき、浄化して新年を迎えるためというものです。
人間には、感覚や意識を生じさせる「眼」「耳」「鼻」「舌」「身」「意」の6つの器官(六根)があり、それぞれが「好」「平」「悪」の3つの感覚を生じさせるため、6×3で18の煩悩が起こります。
その煩悩にはそれぞれ「浄」「染」の2つがあり、さらにそれぞれに「過去」「現在」「未来」の3つがあるため、18×2×3で108の煩悩となります。
108の煩悩にはほかの数え方もあります。

12ヶ月、24節気、72候という旧暦に関する数字をたす(12+24+72)と108になります。
この数は1年を表し、除夜にその数をつくことで、1年の無事や豊作を願うといいます。

立正院では、境内に1000個の光が灯ります。
「法華坊主の独り言」ファンの皆さん、1年間お世話になりました。
皆さんにとって、来る平成26年が素晴らしき年でありますようにお祈りいたします。

歳末の余談をひと言
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11月中旬より小生の体重が81㎏前後を行ったり来たりしていました。
85㎏になったら痩せようと思い、ここ40日ぐらい暴飲暴食?につとめました。
おかげさまで今日、85㎏の大台に乗りました。\(^O^)/
今年最後の明日まで、めっちゃ飲んで食って、新年からダイエットを開始します。
目標は、お盆までに10㎏減の75㎏です。乞うご期待。

ありがとうございました。  法華坊主 joe

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忘年会、  イヤなことは忘れよう

2013年 12月28日 - 日常

おかげさまで今年も多くの忘年会に参加してきました。
忘年会とは、その年にあった苦労を忘れるために行う宴会です。
年末近くになると、さまざまなグループで忘年会が行われます。
江戸時代には、庶民の間でお酒を酌み交わす忘年会が行われていたといい、現在のような宴会に近い行事となったのは、明治時代からといいます。

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鎌倉時代から室町時代に行われていた「年忘れ」という行事が、忘年会のはじまりだといわれています。
貴族や武士が集まり、連歌(れんか=短歌の五七五の句と七七の句を複数の人で交互に詠み連ねていく詩歌)を詠み続けるというもので、今の忘年会とは趣が違っていました。
年末に親類が集まり、祖先を祀って行った酒宴からきているなど、他の説もあるようです。

なにはともあれ季節に関係なく、親しい方々あるいは先輩後輩、上司部下などなど集って酒を酌み交わすことはイイことですね。
でも、年末年始飲み過ぎには注意いたしましょう、と鏡に向かって戒めています。

ありがとうございました。  法華坊主 joe

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もういくつ寝ると お正月 ②

2013年 12月28日 - 日常

お正月の飾りつけはお済みですか?

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松飾り、注連縄などのお正月の飾りは、今日28日までに飾るのが良いとされます。
31日(大晦日)に飾るのは「一夜飾り」と言って嫌われるため、遅くとも30日にはお飾りしましょう。
29日は「二重苦」「苦松(待つ)」など苦に通じるということで、飾りつけを避けたほうが良い日です。

ありがとうございました。  法華坊主 joe

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もういくつ寝ると お正月 ♪

2013年 12月27日 - 日常

日並びの良い年末年始のお陰で、きょう仕事納めの官公庁や会社がたくさんあるようです。
この日に大掃除を行って、正月休み(冬休み)に入ることが最近の慣習ですが、本来の「正月事始め(しょうがつことはじめ)」は12月13日とされていました。
1年間にたまったホコリをはらい、綺麗にしてお正月をお迎えしようと行うのが「すす払い」、今でいう大掃除です。
「すす払い」は、「すすはき」「すすとり」などともいい、お正月準備のいちばんはじめに行うのが習わしでした。
お正月に歳神さまをお迎えするためには、門松を飾ったり、お餅をついたり、さまざまな準備が必要です。
その準備をはじめるのが「正月事始め」の日。
旧暦12月13日は、古代中国でおめでたい日にあたっていたため、この日にすす払いを行って、お正月の準備をスタートさせたのです。

まだスタートしていない方、もう少し時間のかかりそうな方、あと4日しかないと諦めずに、まだ4日もあるのだと決め込んで、大掃除に励んでください。
もっと楽観的に考えるなら、大掃除が完了しなくともお正月は必ずやってきます。
年内に出来なかったことは、新年にまた引き続きさせていただけるという前向きな考え方もよろしいのではないでしょうか。

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まだまだ年内にやらなければいけない事柄がたくさんあるのですが、慌てず、無理せず、気の向くままに・・・今日お檀家さんの奥さんから頂戴した地元産のおいしいキムチを肴に町内酒蔵の初しぼりをいただきながら今年一年を振り返ってみます。

ありがとうございました。  法華坊主 joe

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のだ塩物語り  「山を鋳、海を煮る」

2013年 12月26日 - 日常

今日、昼のワイドショーを観ていたら「のだ塩」について放映がありました。

先日、岩手県宮古市を訪れたときに、ご縁をいただき足を延ばして野田村に行ってきました。
あまちゃんの三鉄に乗り、三陸海岸の豊かな自然に恵まれたところに野田村はあります。
その折に駅舎に隣接する売店で求めたのが、海水直煮製塩の「のだ塩」です。

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野田村の製塩は、海水を汲み直接煮る「直煮法(じきにほう)」で行われ、たいへんな重労働により苦労して作られた大切な商品でした。
製塩の歴史で画期的なのは、野田界隈は江戸時代から日本有数の砂鉄の産地で、塩を煮る鉄釜を容易に入手できたという背景があります。
野田村の海岸で焚かれた「のだ塩」は、牛の背で遠く盛岡や秋田県鹿角地方など海のない内陸まで運ばれ、米・粟・そば・豆などの穀物と交換されていました。
北上山地を越え、仙岩峠を越え、牛が通るだけの狭く険しい山道は、後に「のだ塩・べコの道」と呼ばれました。
海と山を結ぶ血潮の路は、また野田村の活きる道でもあり、人の道でもあったのです。
先人たちの夢が、現代人の夢が、この「のだ塩」を手塩にかけ育んでいます。
数十時間かけて煮詰めたミネラルたっぷりの「のだ塩」一粒一粒に、まろやかさとまごころが詰め込まれています。

ありがとうございました。  法華坊主 joe

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サンタさんって、誰ですか?

2013年 12月25日 - 日常

Xmasにちなみ、サンタクロースにまつわる秘密を紹介しましょう。

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モデルは、4世紀ころ現在のトルコにいた司教ニコラウスがサンタクロースの原型となった人として知られています。
裕福な家に生まれたニコラウスは、貧しい人たちに金品を分け与えて、たくさんの人々を救ったといわれ、子どもの守護聖人ともされています。
オランダでは、14世紀からニコラウスの誕生日をお祝いする習慣がありました。
聖(セント)ニコラウスをオランダ語にすると「シンタクラース」。
アメリカに移民するオランダ人が伝えた名前が、「サンタクロース」に変化し、広まったと言われています。
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サンタクロースがトナカイの牽くそりに乗ってやってくるというファンタジーは、アメリカの神学者の書いた詩から広まったものだそうです。

昨日のBLOGを見た友人から誘いの電話がありましたが、今夜中に消化しなければいけない事案があって、今夜も法華坊主はひとりXmasを憂いて、グビグビ否ガブガブ飲みながらパソコンに向かっています。
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ありがとうございました。  法華坊主 joe

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キリスト教徒でもないのに、何故かクリスマス

2013年 12月24日 - 日常

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信仰心のない日本人による、宗教観が伴わないクリスマス(イブ)が、今年もやってきました。

12月25日はキリストの誕生を祝うクリスマス。
イブは晩、夜という意味で、クリスマス・イブはクリスマスの前夜、またそのお祝いのことをいいます。
本来はキリスト教のお祭りですが、日本では、パーテイーやプレゼント交換などをする年末のイベントとして楽しまれて?います。

私は独りで、日本製の白ワイン(?)を燗して、七面鳥ならぬ焼き鳥で夜長を過ごします。
でも、ひとつくらいXmasの蘊蓄を述べましょう。

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クリスマスのリースに使われる柊(ひいらぎ)は、キリストが十字架にかけられたときにかぶっていた冠、赤い実はキリストの血、丸い形は永遠の愛を表すといわれています。
また、柊などの常緑樹には魔除け、木の実などの飾りには豊作を願う意味もあるのだそうです。

神棚をまつり、仏壇に手を合わせる日本人よ、クリスマスなんかに浮かれていてはいけませぬ。
コレこそ、一人でイブを過ごす法華坊主の強がり嘆き節(´・ω・`)。

ありがとうございました  法華坊主 joe

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一陽来復=冬至も過ぎて・・・

2013年 12月23日 - 日常

寺の近くの水原川に、今年も白鳥が飛来しています。
福島が放射能汚染におかされていることを知ってか知らずか・・・。

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昨日は24節気のひとつ、「冬至」でした。
北半球で、正午の太陽高度が1年で最も低くなるのが「冬至」。
いちばん夜が長く、昼が短い日です。

冬至の日は、「一陽来復(いちようらいふく)」とも呼ばれます。
一陽来復とは、悪いことが続いた後、やっと幸運がめぐってること、また、冬が終わり、春が来ることです。
その日を境にして、だんだんと太陽の力がもどり、昼の時間がながくなる冬至は、これから運気が上がってくる日と考えられていたのです。

ありがとうございました。  法華坊主 joe

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