日常

酉の市・お会式・遠忌法要  信仰増進の上京

2013年 11月4日 - 日常

一昨日(2日)の夕刻より上京しました。
その目的は三つ。

一つ目は、今年も「お酉さま」の季節が到来し、3日の一の酉に参加しました。
お酉さまとは「酉の市(とりのいち)」のことで、11月の酉の日(十二支)を祭日として、浅草の酉の寺(長國寺)や各地の鷲神社、大鳥神社で行われる、開運招福・商売繁盛を願う祭りで、江戸時代から続く代表的な年中行事です。
長國寺のご住職は私の大学時代の同級生で、いまなお親交あつく、毎年お手伝いにあがります。
酉の市については、二の酉か三の酉のときに詳しくお話ししましょう。
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二つ目は、同じく3日に虔修された世田谷・烏山にある妙壽寺の日蓮大聖人のお会式(お命日を祝う法要)と、その日蓮大聖人の教えを再興された日隆聖人の550回目のお命日法要に出席しました。
また該寺は、昭和新本堂を建立されてより本年が30周年にあたり、稚児練供養を併修して慶讚の誠を捧げました。
妙壽寺は、私の師父が出家・得度したお寺で、私も学生時代より修行させていただきました。
こちらのご住職も私と同級生で、みんな頑張られているな!というカルチャーショックをうけて帰ってきました。

三つめは、今日(4日)同じく日蓮大聖人のお会式と、日隆聖人の550遠忌法要を奉修された代々木の立正寺にお詣りしました。
先代ご住職の13回忌法要も併せて行われ、檀信徒の皆さんが合掌焼香、読経唱題されていました。
妙壽寺も、立正寺も、法類(お坊さんの世界の親類)といって、立正院とは深い間柄です。
今回の奉讚事業を完遂された両寺のご住職はじめ寺族の皆さん、檀信徒およびスタッフの皆さん、お疲れさまでした。
またお参りのの好機を与えていただき感謝申し上げます。

ありがとうございました。  法華坊主 joe

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七五三 子に過ぎたる財なし

2013年 11月2日 - 日常

今日は、小春日和の秋晴れとなりました。

日蓮大聖人のお言葉に「子に過ぎたる財(たから)なし 子に過ぎたる財なし」というお言葉がございます。
今日は、三組の「七五三詣」がありました。
優歩ちゃん、悠真くん、万歩ちゃん、お元気にそして健やかに大きく成長されることをお祈りいたします。
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昔は乳幼児の死亡率が高く、子供の成長を願ってさまざまな儀式が行われました。
「七五三」は、もともとは公家や武家の間で行われていたものが一般に広まった行事です。
3歳・5歳・7歳の節目に、無事に育ってくれたことを感謝し、今後の健やかな成長を願ってお参りいたします。

七五三については、追ってまたお話しましょう。

ありがとうございました。  法華坊主 joe

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今日から11月、本格的な冬へ近づいていきます

2013年 11月1日 - 日常

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今日から11月。
ふた月綴りのカレンダーは、残すところ1枚になりました。

季節は初冬で、7日には立冬の日があり、野山の風景のみならず、家々のなかにも冬めいた感じの漂う季節です。
陰暦11月は霜月ともいい、冬もすっかり深まって、霜の厳しく降りる季節ですが、陽暦では一年のなかで最も気候の変化が少なく、穏やかで春のような暖かい、いわゆる小春日和(こはるびより)の日々が続くころにあたり、人々が美しい自然の風物を求めて野山に遊ぶ行楽の季節でもあります。
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そんな中、今朝一番に除染の責任者の訪問がありました。
5日から作業に入り、7日には高所作業車が入れない本堂北側に足場が組まれるそうです。
作業の期間は3週間余り、今月中には完了したいとのこと。
震災後2年8ヶ月を迎えようとしている今、この作業を実施することによってどれだけの効果があるのか?、その効果が今後いつまで維持できるのか?と穿った見方をしてしまうのは私だけでしょうか。

何はともあれ、今年の冬を上手に乗り切れるよう、今から冬を迎える万全の準備に取りかかりたいものです。

ありがとうございました。  法華坊主 joe

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仏教徒、ハロウインに何想う

2013年 10月31日 - 日常

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アメリカではクリスマスに次ぐ大イベントのハロウイン。
キリスト教の記念日「万世節(ばんせいせつ)」の前夜祭で、秋の収穫を祝い、悪霊を追い出すお祭りです。
古代ケルト民族の風習が起源とされます。
古代ケルトでは11月1日が新年で、その前夜に祖先の霊が訪れると信じられていました。
私が子供の頃にはハロウインなんていう行事は行われていませんでしたが、日本でもここ数年、若者の間で盛んに騒がれるようになり、仮装してエンジョイしています。

そこでひと言。
日本古来の伝統行事をないがしろにし、欧米かぶれのクリスマス、バレンタイン、ハロウインなどに浮かれていてはいけませんよ。
10月20日(あるいは旧暦10月20日)には「恵比寿講(えびすこう)」という行事がありました。
日本の神様が出雲大社に集まり、諸国の神様が留守になるといわれる神無月ですが、出雲に赴かない留守神様もいました。
留守神とされた恵比寿神を祀り、一年の無事を感謝し、五穀豊穣や大漁、商売繁昌などを祈願して、各地で行われたのが「恵比寿講」です。
恵比寿神は、漁業の神として崇められたほか、商売繁昌や、東日本では農業の神としても信仰されました.
商家では、家運隆昌の福の神として床の間に恵比寿神の掛け軸をかけ、鯛や神酒、柿や栗などを供えて、商売繁昌や家族繁栄を祈願しました。

欧米のお祭りに踊らされることなく、日本古来の伝統祭事を見直してみようではありませんか。

ありがとうございました。  法華坊主 joe

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「紅葉」のウンチクをチョット・・・。

2013年 10月30日 - 日常

年々、秋が短くなるような気がしませんか?
秋になると、落葉樹は葉を落とす準備として、葉に栄養を送らなくなることから、葉の色を変えます。
この色づく様子を「紅葉(こうよう)」と呼びます。
では「紅葉(もみじ)」と読むのはなぜでしょう。
モミジとは、イロハモミジに代表されるカエデ科の植物をさします。
紅葉の赤色がひときわ美しく目立つことから「紅葉」の字があてられ、「もみじ」と呼ぶようになったといわれています。
赤色に変わるのを「紅葉(こうよう)」、黄色に変わるのを「黄葉(こうよう、おうよう)」、褐色に変わるのを「褐葉(かつよう)」と呼ぶそうですが、これらを厳密に区別するのが困難な場合も多く、いずれも「紅葉」として扱われることが多いともいわれています。

ご信者さん宅へのお参りがあって、栃木県那須塩原に出かけてきました。
そこで見た「紅葉」をお届けしましょう。

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ありがとうございました。  法華坊主 joe

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秋の花  何という花?

2013年 10月28日 - 日常

ようやく秋晴れが続いた今日、来月から境内の除染作業が始まるというので、片付けをしました。
しかし朝は放射冷却の影響で、今シーズン一番の寒さでした。

境内には秋の花が咲いています。
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除染によって、もぎられてしまう花もあるでしょうが、命を大切にしたいですね。

話はまったく変わって、皆さん「よわり(夜割り)」という言葉をご存じですか?
夜間割引ではありません。
「よわり」とは、徹夜・夜中の仕事という意味で、時間を割くと同じ意味合いです。
これは福島県県北地方の方言ですが、今日お訪ねしたお宅の会話の中で出てきた話で、「今の若い人は使わなくなったねぇ」と先輩たちが嘆いていました。
今夜は「よわり」して、秋の夜長を有意義に使ってみます。

ありがとうございました。  法華坊主 joe

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お天道様は有難いですね

2013年 10月27日 - 日常

今日は久し振りにお天道様を拝することが出来ました。
暖っかくて、ありがたいですね。

我が家の木々も色づいてきました。
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紅葉狩りについて、ひと言・・・。
万葉集の中に、紅葉狩りを詠んだ歌が登場するように、古来より紅葉狩りを楽しむ風習がありました。
紅葉狩りの「狩り」は、獣を捕まえるときに使われていた言葉が変化し、果物を採る意味や、草花を眺める意味でも使われるようになったと言われています。
「狩る」には、「探し求める」という意味があります。
イマイチと言われる今年の紅葉。究極の紅葉を探し求める旅に出てみませんか?

ありがとうございました。  法華坊主 joe

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出雲大社と神無月

2013年 10月26日 - 日常

今朝の新聞で「出雲大社 遷宮祝う 両横綱が勇姿 土俵入り奉納」という記事を見ました。
昨日(23日)、60年ぶりに行われた出雲大社の遷宮を祝い、大相撲の両横綱白鵬関、日馬富士関がそれぞれ土俵入りを奉納しました。

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遷宮(せんぐう)とは、神社の本殿の造営または修理の際に、神体を従前とは異なる本殿に移すことです。
本殿が従前とは異なる境内に新築移転したり、同じ境内で別の位置に新築移転したりする際のほか、本殿の修理や新築の際に一時的に神体を移動する場合にも遷宮というそうです。
定期的な遷宮を式年遷宮(しきねんせんぐう)と言います。
「式年」とは「定められた年」の意です。
単に「式年遷宮」という時、今年も20年ぶりに行われた伊勢神宮(三重県伊勢市)の神宮式年遷宮を指すことが多いようです。
また、出雲大社は概ね60~70年毎に建て替えられてきたそうですが、必ずしも定期的ではないので「式年遷宮」に該当しないということも、今回はじめて知りました。
いずれにせよ、今年は伊勢神宮&出雲大社の両社が遷宮を迎えたことで、お慶ばしいことですね。

伝記によると、出雲大社の祭神・大国主神(おおくにぬしのかみ)は、全国に自分の子供たちを置いて国を管理させました。
その子供たちや他の神が年に一度、出雲大社に集まって会議が行われ、翌年の天気や農作物の出来、縁結びなどが話し合われていたとされます。
よって各地の神様が留守になることから、旧暦10月を神無月(かんなづき)と呼び、現在では新暦10月の別名としても用いています。
神様はお留守でも、仏様はいつもあなたの心の中におられますから、日々のご信心に精進いたしましょう。

ありがとうございました。  法華坊主 joe

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芸術の秋 「五星山」展を観てきました

2013年 10月26日 - 日常

台風も去って薄日が差してきた午後、二本松市・大山忠作美術館で開催されている「五星山」展を観に行ってきました。
五星山とは、東山魁夷・高山辰雄・平山郁夫・加山又造・大山忠作の5人で、時代・団体を超えて“山”のつく現代日本画の巨匠5人です。
東日本大震災で、私たち日本人は未曾有の災害にみまわれました。
心の復興支援をサブタイトルに開催されている展覧会は、さまざまな困難に立ち向かう人々の心の復興を願い、まさに日本人としての「絆」を象徴しています。

日本政府は、昨日(25日)本年度の文化勲章受章者を発表しました。
福島市出身の電子工学の岩崎俊一東北工業大学理事長、俳優の高倉健さんなど5名です。
五星山の日本画巨匠も、東山(1969)、高山(1982)、平山(1998)、加山(2003)、大山(2006)の順で文化勲章を受章しています。

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絵心のない私にとってでも、「五星山」展は文化勲章受章画伯5人の作品が一同に会する最高の展覧会でした。
先般、福島県立美術館で開催された「伊藤若冲」展に続いて、今回また良き作品を直に観ることが出来、芸術の秋を満喫したような気分です。
ちなみに「五星山」の筆字は、片岡鶴太郎の揮毫です。

ありがとうございました。  法華坊主 joe

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「霜降」雑感

2013年 10月23日 - 日常

二十四節気のひとつ「霜降(そうこう)」。
霜降とは、秋が深まり初霜が降りる頃という意味があります。
朝晩の冷え込みが厳しくなりはじめ、草木にうっすらと下がつくようになります。
今日の福島の最高気温は、11月上旬並みの14.6℃。小雨降る肌寒い一日でした。

霜(しも)とは、よく晴れた寒い朝に地面や草の表面につく氷の結晶のことで、地表や空気中の温度が0℃以下になるときに現れます。
よく「霜が降りる」といいますが、空から降ってくるわけではなく、空気中の水蒸気が付着する現象です。
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柿の実も、秋を象徴するかのごとく冷え込んできた陽気に耐えて、今年も数多く稔っています。
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テレビや新聞では「山はカエデやツタが紅葉し色鮮やかになってきました」とか「木々の葉が色づき本格的な紅葉シーズンを迎えました」。あるいは「赤や黄色に染まったウルシやナナカマド、イタヤカエデなど錦秋の大パノラマが訪れた観光客を魅了しています」などと報道されています。
でも(あくまでも個人的感想ですが)今夏はいつまでも暑かったせいか、いつもの年に比べるとイマイチかな?といった印象です。
近いうちに、紅葉狩りにでも出かけて確認してみましょうか・・・。

ありがとうございました。  法華坊主 joe

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