日常

なんでやねん !! 

2013年 04月3日 - 日常

今日のダルビッシュの活躍じゃないけれど、「完全」って難しいですね。
欠けたところや足りないところがまったくないこと。必要な条件がすべてそろっていること。また、そのさまを「完全」と言うのですが、完全がすべてではないと思います。
かつて「世界一になる理由は何があるのでしょうか。2位じゃだめでしょうか」と叫んだ民主党女性参院議員がいましたが、2番があるから1番があるのです。不完全を経験したから、再度完全に挑戦するのです。

春休み中に帰省してしばらく滞在していた二男が「お父さんはいつも動き回って、働いている」と称賛?してくれました。「お父さんはマグロだから、じっとしていると死んじゃうんだよ」と笑って返答しました。
作家・伊集院静さんが週刊誌のコラムで「仕事というものは本来休みはないものだ。ましてや若い時は仕事を覚えようと思ったら十年、二十年は休みなしでやらなきゃ本物にならないよ。農家や、漁師や、昔からある仕事には休みがないでしょう。」「仕事の根本は、誠実と丁寧である。このふたつを成立させるのは品格と姿勢だ。これを覚えるのに下手をすると何十年、いや一生かかる。だから仕事には揺るぎない尊厳がある。」と書き記していたことを思い出しました。

新入社員になられた皆さん、職場の異動があった皆さん、仕事でお金を得ている皆さん、いずれも揺るぎない尊厳を見出してください。完全を目指して・・・。

ありがとうございました.法華坊主 joe

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師弟の遠近不遠近

2013年 04月2日 - 日常

プロ野球読売巨人軍終身名誉監督の長嶋茂雄と、巨人やニューヨークヤンキースなどで活躍した松井秀喜に国民栄誉賞が贈られることになった、と報道されました。
ミスターは、ゴジラを我が子のようにかわいがり、ゴジラは、ミスターを父のように慕ったことは誰しもが知っている。まさに「親子鷹」です。
ふたりはともに日本に「夢と希望」を与えたという理由で、師弟の同時受賞となりました。固い絆があらためてクローズアップされた格好です。
いまスポーツ界において、体罰とかパワハラとかが問題になっていますが、二人を見習うべきでしょう。

境内に掲げられた地元のスポ少の子供たちの願いが書き込められた絵馬

私の仕事も、師匠と弟子の関係にあります。
私は父の弟子ですが、私の二人の子供たちは私の弟子ではなく、父(息子たちからみればおじいちゃん)の弟子です。よっていまだに私には弟子はなく、いま私とふたりの息子の関係は、お坊さんの世界で言うと「兄弟弟子」ということになります。
私は、子供たちが出家するときに、自分では師匠には値しないと考え、父にふたりの息子の師匠になっていただくよう懇願しました。
最近の師匠たちは弟子を育てない、イヤ、育てられないように思います。そんな師匠は、弟子をとる資格がありません。
師匠は師匠らしく、弟子は弟子らしく、いつまでも「親子鷹」を演じ続けなければいけないと思います。
私も弟子が取れるよう、もっともっと努力精進することが課せられています。ガンバ・ガンバ・・・。
また私たちの師匠である父にも、年齢とか体力とか気力とかを理由にせず、晩節を汚さぬよう、いつまでも元気でいてください。

ありがとうございました。  法華坊主 joe

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見てみてください。山が笑っていませんか?

2013年 04月1日 - 日常

今日から4月。東京電力福島原発の事故が続く中、入学や就職、転勤など、福島県民は新しい生活をスタートさせました。

とても穏やかな春の日差しが注ぐ朝、西の山を眺めながらこんなこと感じました。
4月1日の朝は、一日の初めであり、月曜日で仕事の週初めであり、今月の初めであり、年度の初めである。
この穏やかさは、嵐の前の静けさなのか?、それとも25年度一年が安穏に過ごせるのか?、半信半疑です。
まぁ穿った見方は控えて、前向きに進んでまいりましょう。

裏の山々も、春の明るい様子を醸しだしています。「山笑う」というそうですが、見事な表現力で感心するというか、思わずうなってしまいます。春になりいっせいに芽吹いた木々が山を覆い、緑の力強さを得たさまが「山笑う」。
ご参考までに秋の山は「山装う」、冬の山を「山眠る」というそうです。夏の山は、なんていうのでしょうか。

ありがとうございました。  法華坊主 joe

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年度末雑感

2013年 03月31日 - 日常

明日から4月というのに、今日はいちにち寒い日でした。
福島の最高気温は、最も寒い時期を下回る4.4℃。最低気温は、0.9℃。

昨年の暮れより近くの川に渡ってきていたハクチョウは、間もなく出発する長旅の準備か羽を休めていました。


最盛期に比べればごくごくわずかの数となりましたが、今冬も忘れずに出かけてきてくれたハクチョウに感謝の気持ちでいっぱいです。あなたたちも放射能に汚染されてしまったのかしら・・・。元気に旅立ってください。

境内には、戻り寒さに負けじとスイセンの花が咲き出しました。

福寿草・クロッカスに続き、春の訪れを感じさせていただきました。陽射しの増大とともに一面に咲き誇ることを楽しみにしています。

今日は年度末です。今年もあっという間に1/4を消化してしまいました。
その晦日に合わせるように選抜高校野球福島県代表の聖光学院も負けてしまいました。
そして夕方、2月上旬から長期滞在?していた二男も、未収穫のままいそいそと再上京していきました。
長男は、新環境のもとでのスタートに向けて、すでにウォーミングアップを続けているようです。明日からオープンする彼専用の「ブログ巧於難問答」も時々の覗いてみてください。お願いします。

お互いに明日から心機一転、新年度の好発信できるよう、身も心も健全にしてそれぞれに努力精進いたしましょう。

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春は楽しいことばかり・・・

2013年 03月29日 - 日常

今日、新郎のお父様には前々からお世話になっており、新郎ご本人は一時職場の部下であったご縁でお招きいただき、銀座のど真ん中の会場で行われた披露宴に出席してきました。

今月はおめでたいことが続き、二週間前にも地元で、新郎の父の友人の立場で披露宴にお招きいただきました。50代半ばになると、当人たち本人より両親との縁が深くなることに年を感じますね。

最近の結婚式は媒酌人を必要とせず、若いお二人が嗜好を凝らし、出席者に自分たちをアッピールするのが流行りのようだなと痛感してきました。電子機器を駆使して自分たちのプロフィールを紹介し、お友達たちも動じることなくスピーチや余興を演じ、ロートルの域に入った私などは目をパチクリさせて時間の経過を楽しみました。
でもこれだけは恒例のようで、新婦がご両親に御礼のご挨拶をしたり、両人が花束をお渡したりする光景は相変わらず、これまた涙を誘う良いシーンでした。

そのうち我が家の愚息どもも、こんな場面を迎えるのかと想像すると、う~ん・・・。

新郎新婦、ご両親様、おめでとうございました。

ありがとうございました。  法華坊主 Joe

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またまた寒くなりました。お体に気を付けて・・・

2013年 03月24日 - 日常

今朝、早いお参り(樹木伐採祈願)が信徒宅の戸外でありました。合掌の手が冷たくて悴んでいます。そばの手洗い場にあるバケツの水が凍っています。
今日の二本松市の最低気温は-1.8℃。たしかに寒いはずだわ。ようやく暖かくなった陽気も逆戻り、最高気温も2月中旬並みの5.8℃。
健常者>で若者気取りの私も、日に日に変わる春の陽気に体がついていけませ~ん。

境内建物を解体した跡地に、クロッカスが一輪咲いていました。掘り起こされた土地に一粒だけ球根が残っていたのでしょうか。
花言葉は、「青春の喜び、信頼、じれったい、あなたを待っています、裏切らないで、悔いなき青春・・・」とか。裏切らないで春の漂いを届けてくださってありがとう。

春彼岸の雑務に追われていたわけではないのですが、先日立正院で開催された大震災3回忌法要の掲載新聞(福島のローカル紙『福島民報』『福島民友』)を、宗務院に少し遅れて今日お届けしました。

福島民報(3/16)の記事

 東日本大震災の犠牲者を供養する第3回忌法要は12日、福島市松川町の立正院で行われた。
 法華宗(本門流)の主催。被災地各地で法要を行っており、県内外から本門流の僧侶約50人が集まった。法華宗の二瓶海照宗務総長らが本堂で読経し、津波などの死者を慰霊し、被災地の復興を祈願した。
 宮城県名取市から昨年12月に立正院境内に移された供養塔の前でも法要が営まれた。

福島民友(3/18)の記事

 法華宗(本門流)主催の東日本大震災3回忌法要は12日、福島市松川町の立正院で行われ、犠牲者を供養し、被災地の一日も早い復旧復興を祈願した。
 前日の大本山法要に引き続き、被災地での法要には全国から50人以上の僧侶が集まり、本堂内で二瓶海照宗務総長の導師で読経唱題を行った。
 法要前には町内約1キロを行脚し、脱原発を訴えた。
 また、昨年12月に宮城県名取市から立正院境内に移設された供養との前でも法要が行われた。

ありがとうございました。  法華坊主 joe

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さくら・・・さくら・・・春のうららの首都東京

2013年 03月22日 - 日常

今日いち日、東京におられる檀信徒の春彼岸回向に備えて、墨田区にあるホテルに昨夜遅くチェックインしました。
ちょうど部屋からは東京スカイツリーが見え、窓越しですが撮影することができました。桜色のライトアップは春本番を物語っています。

朝、またまた窓越しにスカイツリーを望むと大きく聳えており、今日も頑張れよと、声を掛けてくれているようです。

ホテルから駅に向かう途中、満開の桜が咲き誇っています。


福島では開花までもう少し日にちがかかりそうですが、東京はTVでも報道されていたごとく、花見準備に大慌ての様子が窺い知れます。

昨日出かけるときはコートを着て上京しましたが、今日の日中は19℃。コートを脱いで満開の桜路を闊歩してきました。


今年の桜は、早咲きで早散りだとか、今週末の首都圏はお花見真っ盛りになることでしょう。

用事を済ませ新幹線のホームをおりましたら、冷たい風が強く吹いています。みちのくは冬の名残が去りやらぬ陽気です。お~寒~う。

ありがとうございました。 法華坊主 joe

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春分の日  何思う

2013年 03月20日 - 日常

春分の日、「自然をたたえ、生物をいつくしむ」と祝日法に規定されている通り、春の気配が強く感じられます。
今朝のローカル紙に「きょうは24節気のひとつ春分の日。立春から立夏の前日までの春の真ん中の日とされ、この日をはさんで前後3日、合わせて7日間が春の彼岸。秋の夜長に対して、春の日永(ひなが)ともいう。」と記されていました。春の日永とは、素敵な言葉ですね。

仏教行事の多くがインドや中国で生まれたものですが、この彼岸は日本発祥のものです。今日も彼岸の回向に出向いて、お檀家さんの前で蘊蓄を語ってきました。
彼岸は、大同元年(806)に行われた早良親王の鎮魂が始まりといわれています。早良親王が平城天皇に祟りをなすとされ、春と秋の7日間「金剛般若経」を読んだとされています。日本人は一年を通じ、春夏秋冬、お正月・春彼岸・お盆・秋彼岸と神仏に感謝し、供養を続けることを習慣としてきたのです。

福島市の場合、今日の日没時刻は午後5時50分で、昨年暮れの最も日暮れが早かった12月3~10日に比べて1時間半余も遅くなっています。「暑さ寒さも彼岸まで」と言われるとおり、季節の変わり目の時期であり、これから一気に春めいてきます。冬眠していた生き物が動き始め、植物も新芽が伸びる時期です。
今日を区切りに、また一つ大きく前進いたしましょう。

ありがとうございました。  法華坊主 joe

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春本番なのかしら・・・?

2013年 03月19日 - 日常

東京は一昨日、桜の開花宣言をしました。
今日の陽気は、全国的に記録更新の暖かさで、福島市でも19・6℃の4月下旬並み気温。静岡市にいたっては28.0℃、3月の観測史上最高で今年最高と報じられています。暖かくなるのはよろしいですが、体がついていきませんね。

今月12日、立正院会場に挙行された法華宗主催、東日本大震災犠牲者霊第3回忌の詳報をお伝えします。

全国からお集まりいただいたお上人さま方が、私の勝手の要望により町内の「ますや旅館」より立正院まで、放射能を吹き飛ばすかのような大きな声でお題目を唱え、うちわ太鼓をたたき行列していただきました。



行列が到着するとき、立正院の檀信徒が合掌してお迎えさせていただきました。

いよいよ第3回忌法要が始まりました。

御導師・二瓶宗務総長台下が御宝前に進み出て慰霊追悼文を言上されました。(既報参照)
法要後、御導師台下より親しくご挨拶がありました。

また、法要中には当日参詣の立正院檀信徒も焼香し、犠牲者を追悼しました。

本堂での御回向後には、境内に仮起塔されている角塔婆の前で読経唱題・全員焼香がなされました。

交々の思いについては、続報いたします。掲載写真については、近藤文陽上人にご協力いただきました。

ありがとうございました。  法華坊主 joe

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東日本大震災第三回忌慰霊法要(立正院会場)

2013年 03月15日 - 日常

3月12日、立正院を会場に東日本大震災第3回忌慰霊法要が奉修されました。
その折、御導師である法華宗宗務総長・二瓶海照台下が言上された「追悼慰霊文」を紹介いたします。


追悼慰霊文
 平成23年3月11日に発生した大地震とそれに引き続いて起こった大津波は、未曽有に大災害をもたらしました。
 被災地の復興は、2年たった今も遅々として進まない状況であります。
 本日、立正院本堂を荘厳し僧俗一体となり、東日本大震災の犠牲者の精霊に追悼の意を捧げるとともに、困難の最中にある被災された方々へとその大地へ異体同心のお題目を届けるべく法要を厳修するものであります。
 法華宗では、震災より半年後に被災地名取市閖上地区日和山へ角塔婆を建立し慰霊者の法要を執り行いました。
 その角塔婆は、今ここ立正院の境内へ移転させていただいております。
 震災より2年、いまだ放射能飛散により避難を余儀なくされている方々、その影響を受けている農業・漁業等に携わっている方々など、大変に困難な生活を強いられている方々がここ福島にもたくさんおられます。
 多くの生命と当たり前の生活が失われたことを改めて胸に刻まねばなりません 私たちは被災地の皆様の痛み、亡き方々の思い、そしてその心に寄り添わねばなりません
 犠牲になられた全ての精霊の追善供養のため、唱題回向の法要を修しご冥福をお祈り申し上げますと共に、併せて被災された皆様が1日でも早く平穏な生活に戻られる事を願い祈念申し上げるものであります。
 本門八品上行所伝 本因下種之 南無妙法蓮華経
   平成25年3月12日
      法華宗宗務総長 二瓶海照

ありがとうございました.法華坊主 joe  

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