日常

1月も無事に過ごすことができました。

2013年 01月31日 - 日常

昨日から被災地の供養と祈願に出かけて来ました。私にとっては今年二度目の被災地訪問ですが、有志と訪ねるのは今年初めてで5人の仲間とともに仙台市若林区荒浜海水浴場、名取市閖上の日和山、閖上中学校をお参りしてきました。

秋田から参加の友人は、同じ東北地方でも太平洋側は雪が少ないのに驚き、「今年に入ってこんなにまぶしい太陽を見るのは初めてだ」と、快晴の仙台を羨やんでいました。
荒浜海岸は、慰霊塔の周りが昨年よりも整備されていて近郊の方々がお掃除してくださっている様子がうかがえました。とても有り難いことです。

日和山は、いつものごとく風が強くて、ローソク・線香に火を点すのにひと苦労でした。しかし、いついのまにか私たちが起てた卒塔婆の前には小さなテーブルが安置され、お参りの便を利していただいており、これまた感謝の気持ちでいっぱいです。有り難うございます。私たちが読経中にも、山には数組の参詣者があり、いまなおこの地は悲しみの癒えぬ人たちが訪れていることが解りました。現地へ足を運ばなければ解らないことがあることをあらためて痛感させられました。

一人よりも複数の人数でお参りすることは、読経の声も遠くまで届き、うちわ太鼓の音も強く大きく響き、いつにも増して目的達成の感がありました。

被災地の読経唱題を終えて仙台市内のホテルに移動し、今年の三回忌法要の打ち合わせをいたしました。3月11日は大本山鷲山寺において管長猊下大導師のもと、さらに翌12日には我が寺・立正院において総長台下御導師のもと、それぞれ慰霊法要が行われます。私ども東北教区は、13日に名取市閖上の日和山、閖上中学校および仙台市若林区荒浜海水浴場で三回忌法要を独自に修行することを決めました。あと50日、頑張って準備し、謹んでお参りいたします。
会議終了後、新年の会合を開いて懇親を深めてきましたが、何となくホッとするよき仲間です。

ありがとうございました。  法華坊主 Joe

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「おすそわけ」っていう言葉、忘れていませんか?

2013年 01月29日 - 日常

山形に住む知人から、御地の名菓をお送りいただきました。
山形市七日町・十一屋という店の「ふうき豆 おすそわけ」です。

そこで思い出すことがあります。
東日本大震災前、尊敬する先輩にお歳暮として福島特産のフジリンゴ10kgをお送りしたことがありました。
そのご返事に「私のところは少人数ですので、たくさんの果物をいただいても困ってしまいます」という内容のお手紙でした。大震災後なら、福島産を敬遠される方がおられるので理解できますが、5年も前の話です。それもお寺さんなのだから、御宝前の御本尊さまにお上げするとか、位牌壇のご先祖様にお供えするとか、あるいは隣近所、お知り合いに「おすそわけ」するとか・・・、方法はいろいろあるはずです。
尊敬していた先輩は、信仰心もなければ、コミニュケーションもない方だったのだと、ガッカリ落胆したことがありました。
「おすそわけ」とは、他人から貰った品物や利益の一部などを、さらに友人や知人などに分け与えることです。そのときには、会話があったり、笑顔があったり、友人・知人とコミニュケーションが生まれるのです。
最近は隣近所の方とも疎遠になりがちですが、ほんのひと口、たとえ一個でも「おすそわけ」することによって、友情とか、信頼とかがよみがえってくるものと信じています。
私は、どんな時も、どなた様からでも、どんなお品であっても、喜んで頂戴いたします。

ありがとうございました。  法華坊主 Joe

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春が来るのが待ち遠しいですね。

2013年 01月27日 - 日常

昨夜は高校時代の友人と久しぶりに二人で飲みに出かけました。
彼は最近、膝の手術をした後とのことで、新年会と快気祝いを兼ねて雪の降るなか足を滑らせながら夜の街へ繰り出しました。
健康のこと、家族のこと、旅の蘊蓄、酒の品評などを大いに語り合い、最初から最後まで熱燗ひと筋でグビグビ。数軒はしごして、挙句の果ては二人して在来線を乗り越してバックしてくるありさま。しかしとても楽しいひと時でした。

今日は、昨日まで降った雪を解かす太陽がまぶしく輝いていました。夕方は、幻想的な空間が拡がり・・・。春が来るのが待ち遠しいですね。

ありがとうございました。  法華坊主 joe

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方言には、魂がこめられています

2013年 01月24日 - 日常

今日の福島の天候は快晴、最高気温7.9℃。
やはり3月上旬並みの気温で街路の雪も解けだし、固まった路面の雪をスコップなどで砕き除雪に励む人々が汗を流していました。

先日解体が済んだ建物(旧庫裡)の登記滅失申請のため、法務局へ伺った時の仄々とした会話風景を紹介しましょう。
前に並んでいたオッサンが何か書類を落としたのを見つけて、受付のご婦人が「ほろがねようにない」と声をかけています。オッサンすかさず「今度はズナイ袋でねぇど駄目だない」と返答していました。
「ほろぐ」ってわかりますか? 「ズナイ」ってわかりますか? 福島の方言で「ほろぐ」は「落とす」とか「無くす」という意味で、「ズナイ」は「大きい」という意味ですが、いずれもあまり今は使わないものですからすごく懐かしくとても新鮮味を感じました。
方言っていいですね。方言には、その土地に住む人々の姿が浮かんできます。共通語では伝えられない、豊かな表現の世界があるのです。

夕方、北の母より海産物が届きました。毛ガニ、ツブ貝、海鼠(ナマコ)etc。
「ツブ」という語には、「コロッとした食用の巻貝」あるいは「ちょっと長めの食用の巻貝」という程の意味しかないそうですが、これをいただくとこんなに旨い貝はあるのかと思うほどの大好物です。これがまたアルコールにすこぶる似合う逸品で、今夜のおともができました。

ありがとうございました。  法華坊主 joe

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幾何学模様の布作品を手にして思うこと

2013年 01月23日 - 日常

今朝もまあまあのお天気で、朝から冬の太陽がやわらかな日射しを冷たい風に乗って注いでいます。

しかし日中の気温はさほど上がらず、街路の雪はなかなか解けません。明日は3月上旬の気温になると予報されていますから、少しは雪解けが進むことを期待しています。

今日、月参りのお宅をお訪ねしたらこんなに素敵な端切れを使った作品を頂戴して来ました。

大きい方は直径20㌢、小さい方は15㌢でもちろん手作りです。「冬場の間の手わすら」と70代のオバさんは話していましたが、何といっても色鮮やかで幾何学模様が几帳面なお人柄を現わしていて、ナベ敷きにでも、花瓶置きにでも、何に使っても最適です。
今は100円ショップやホームセンターなどで、代用品が容易く安価で手に入りますが、その商品は Made In Yosonokuni であったり、心の通わない量産品ばかりです。ひとつひとつが手作業で、こたつに入ってメガネ越しに針を動かす姿は、いま忘れ去られようとしている母親の素晴らしい光景と思いませんか。
誰しもが母親無くしてこの世に生を受けた人はいないのですから、母親をすでに亡くした人はあらためて菩提を弔い、母親が元気でおられる方は尚一層の孝行につとめなければいけませんね。

ありがとうございました。  法華坊主 joe

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味噌は約8kg、 さてアルコールは?kg

2013年 01月21日 - 日常

昨日は二十四節季のひとつ「大寒」でした。一年のうちでいちばん寒さが厳しい時季とされ、寒中水泳や寒稽古など耐寒のためのいろいろな行事が行われます。
またこの時期の水は「寒の水」といって、一年でいちばん雑菌が少なく長期間保存に向くといわれ、酒や味噌などを仕込むのに適しているそうです。
ところで、一年で使う味噌の消費量は一人当たりだいたい8kgだそうですが、私の消費する一年間のアルコール摂取量は何キログラムなのでしょうか?

昨日は旅先の東京の最高気温10.4℃でとても暖かかったせいか、今朝の最低気温-6.4℃は殊のほか厳しく感じられました。
日中の気温もさほど上がらず、道路の雪は圧雪状態で、通行に不都合が生じています。
日本海側の地域の方々に比べれば「何を言っているんだ」とお叱りを受けそうですが、当地も雪害の影響は多少なりとも発生しています。

今夜からまた太平洋沿岸は、低気圧通過の影響で天気が崩れるようですが、先週のような大きな被害にならぬことを祈って、これからまた最終新幹線で上京します。

ありがとうございました。  法華坊主 joe

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今年初めて上京しました

2013年 01月20日 - 日常

新年20日になって、今年初めての上京となりました。数年前まで教団の役員をしていたころは、新年松の内に事務所へ出かけ、月曜から金曜まで東京滞在であったり、福島と東京を毎日往復したりする日課でしたが、今は東京が遠い存在になりました。

今朝は時間がありましたので、在来線を乗り継いで郡山駅から新幹線に乗車しました。

久し振りの快晴で、東京も暖かいだろうなとウキウキしながら上京しました。
上京の理由は、親しい友人の御先代さんの第27回忌です。御先代さまにも私が若い時から御教導いただいていましたので、27年という歳月の早さに齢を感じさせられました。先輩・後輩と新年の挨拶を交わしながら御供養の席につき、御先代がこよなく愛した「菊正宗」を頂戴いたしました。長居させていただきましたので「久保田」の萬壽まで飲酒し、とても気持ち良い雰囲気です。

帰路の新幹線では、珍しく?乗り過ごさずに福島駅で降車。駅まで迎えに来てくれていた妻の車に乗車して無事帰宅しました。東京での出来事を妻に報告しながら引出物でいただいた浅草田圃・草津亭の「名代・玉子焼」でもう一杯。これがまた美味、東京ってイイなぁ。おいしいものがたくさんあって・・・。


東京は愉しいところです。明日、日中のお参りを数件済ませて夜また上京です。今度は教団の会議が明後日午前からあるため前泊して臨もうと思っています。おやすみなさい。

ありがとうございました。  法華坊主 joe

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旧庫裡解体工事(第1期)完了しました。

2013年 01月19日 - 日常

昨日、夜遅くまで降っていた雪も未明には止み、今朝は快晴の冬空です。

西の山並み(吾妻安達太良連峰)を見ていると、時間が経過するとともに色合いを増して幻想的な世界に吸い込まれます。

6時50分ころ

7時ころ

7時10分ころ

7時20分ころ

7時30分ころ

7時40分ころ

昨日まで降っていた雪は、40センチくらい積もっていましたが、今日いち日冬の快晴に恵まれだいぶ解けて来ました。真白き時は純白と言ってすこぶるロマンチックですが、解け始めて汚泥に塗れると化けの皮が剥がれたようで、現実を思い知らされるかのごとく憂鬱になってしまいます。

今日は、大学センター試験第1日目でした。我が家も受験生はいませんが、年頭に大学合格祈願をお預かりした数人の高校生のことが心配でなりません。まずは元気に受験できたことに感謝し、明日の第2日目も頑張ってください。「法華経の行者に祈りの叶わぬことはない」と、日蓮聖人がおっしゃっているではありませんか。

雪で休止していた旧庫裡の解体工事(第1期)も無地完了。

 1月7日

 1月19日

更地になって、後ろに隠れていた第2期工事で近日中に解体予定の住宅が見え出しました。右側は隣家の住宅新築中の建物です。

ありがとうございました。  法華坊主 joe

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冬の土用、今日から立春まで。

2013年 01月17日 - 日常

きょうから冬の「土用」に入りました。木曜なのに土用とは何だ、なんて言わないでください。

土用 とは、 立春(今年の場合2月4日)、立夏(今年の場合5月5日)、立秋(今年の場合8月7日)、立冬(今年の場合11月7日)の前18日間を言います。
それぞれ、立春前の「冬の土用」が1月17日頃、立夏前の「春の土用」が4月17日頃、立秋前の「夏の土用」が7月20日頃、立冬前の「秋の土用」が10月20日頃から始まります。その中でも、現在は「夏の土用」の間の丑の日にうなぎを食べる「土用の丑(うし)」という行事が有名ですが、年に4回あることを忘れないでください。

土用には様々な禁忌(きんき)があります。
例えば、土用中に土を犯すことは忌むべきこととされていたため、土いじりをしてはいけない、丑の日に大根の種をまいてはいけない、葬送は延期しなければならないなどの禁忌が設けられていました。これら土用にまつわる禁忌が生み出された背景には「土用中は季節の変わり目であるために、農作業などの大仕事をすると体調が崩れやすい」などの、先人の戒めが込められているといいます。

いずれにいたしましても、事故なくケガなく病に負けることなく、元気に健康で今年一年を乗り切りたいものです。

ありがとうございました。  法華坊主 joe

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小正月は、雪見酒でおめでとう

2013年 01月15日 - 日常

昨日から今日未明までの大雪で、高速道&一般道、JRに大きなダメージがありました。
寺の後ろの農道は、昨日降った雪と今朝の風で、畑も田んぼも道路との境界が雪で覆われ通行不能になっています。境内の吹き溜まりは40センチ以上の降雪です。
そんな中、今日の解体工事は中断していますが、現場に重機がおいてあったお陰で職人さんが境内駐車場の除雪をしてくれました。三連休で帰省していた子供たちが昨夜のうちに東京へ戻って行きましたので、雪掻きの人出がないところとても有り難かったです。

1月15日は小正月。古く月の満ち欠けを基準にした陰暦では、その年の初めの満月が正月でした。その後新暦が採用されてからは、元日を正月(大正月)として祝うようになり、旧来の正月を小正月と呼ぶようになりました。
大正月の門松に対し、小正月は餅花(だんごさし)などを飾りますが、これは豊作の予祝の大切な行事で、現在も受け継がれています。

小正月に因み?、先日山形からお参りいただいたAさんから頂戴した「出羽桜」をご馳走さまになりましょう。

小洒落たオレンジ色の細身のパッケージ箱には、今年の干支「巳」が描かれ、イタリア・ベネチアンボトルに詰められた五年大古酒・低温熟成原酒です。ボトルの背面にも「巳」の浮き出しが入っています。口に含む前に目で味わうことの出来る逸品でした。

ありがとうございました。  法華坊主 joe

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