日常

節目のこの日。被災地はいま・・・。

2012年 12月12日 - 日常

東日本大震災、福島原発事故発生から昨日(12月11日)で1年9カ月。節目のこの日、いつものように被災地へ「供養と祈願」の行脚へ出かけて来ました。

宮城県名取市閖上にある日和山は午前中にもかかわらず、ご遺族と思われる方が何人も訪れており、ご一緒に震災犠牲者の供養を執り行いました。他の宗派の僧侶も読経しており、被災現場は21回目の月命日をそれぞれのお立場で懇ろなるお参りをいたしました。

続いて閖上中学校へ向かい、亡くなられた14名の生徒の名を刻んだ石碑の前で、うちわ太鼓をたたきながら唱題しご冥福をお祈りしました。


校舎の時計は、震災発生時刻2時46分でいまなお止まっていることが、地震・津波の甚大さを物語っています。
仙台市若林区荒浜海水浴場では、地区の実行委員会が一周忌の折りに建てた慰霊塔に参詣し、卒塔婆を建立して御回向申し上げました。この地も次々とお参りに来られる方が後を絶たず、被災地は1年9カ月を過ぎても悲しみに包まれていました。


今日の夕刻、東京にいる後輩から「読売新聞に載っている荒浜の卒塔婆は矢吹さんがあげたものですか? 裏には、得入無上道 速成就仏身、不染世間法 如蓮華在水と書いてありますよ」とのお尋ね。「そうそう、僕があげた卒塔婆だよ」と答え、早速コンビニに新聞を買いに行きましたが、福島版には掲載されていません。日にちが違っていたのか改めて確認してみます。

残り20日足らずとなったいま、今年一年を反省しながらお参りさせていただいた意義ある月命日でした。
ありがとうございました。   法華坊主 joe

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今年も残り3週間、頑張りましょう。

2012年 12月10日 - 日常

日本海側は大雪に見舞われ、日常生活にも交通運行にも支障をきたしているとの報道。同じ東北でもどちらかといえば太平洋側にあたる福島市は久し振りにお天道さまを拝むことが出来ました。雲に隠れてハッキリ見えないのが残念ですが、朝日に照らしだされた吾妻・安達太良連峰の方向です。狭い日本ですけれども、北と南、東と西出は大きな違いがあること、つくづくと実感いたします。

明日は、東日本大震災発生より1年9カ月。日増しに寒くなっていく季節の中で、被災者のことを本気になって考える政党がありましょうか?。「脱」とか「卒」と言って、原発が政争の具になっていますが、東電福島原発事故を処理するための、あるいは廃炉にするための道筋も作業工程もまったく白紙のなか、口先だけで「即とか、20年後、30年後・・・」と叫んでみても、被災地には他人のそらごとか負け犬の遠吠えとしか聞こえて来ません。

遅々として進まない復興の現状を把握し、いまだ行方不明の人たちとその家族のために、供養と祈願の月命日法要にこれから出かけて参ります。
ありがとうございました。  法華坊主 joe

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師走選挙&足の傷に イライラ

2012年 12月9日 - 日常


冬型の気圧配置が強まり、真冬並みの寒気が流れ込んだせいで、昨夜から雪が降ったりやんだりの一日となりました。

朝からテレビを点けたら、各党党首の選挙激論会をやっていました。先日来、この類の番組が各局で放映されていますが、まことに不愉快。討論ルールを無視し、司会者を制止して、発言している人の話も聞かず、ハイハイと手を上げて指名を求める有り様。小学生の学級委員会風景よりもまことに酷い。大滝秀治風にいうなら「つまらん、つまらん」を連呼しそう・・・。子供だって見ているのだから、自己を主張するのもいいけれどルールに則った討論会にしてほしい、と思うのは私だけでしょうか。だから若者からお年寄りに至るまで政治不信が増幅するのではないでしょうか。

今日は、足の骨の傷みが酷いのか、ベルトの締め付けが悪いのか、終日痛みがあって不愉快な一日でした。ケガは自分自身の不注意がもとであることはわかっていますが、どこにも当たる所もなくお天気ともども憂鬱な日です。それに加え、家庭内電化機器も相次いで不都合が生じ、パソコン・プリンター、携帯電話にデジカメ、さらには冷蔵庫&洗濯機&電子レンジに石油ストーブまで、経年劣化?それとも取り扱いが雑なのか、歳末の慌ただしい時季に何もかにも・・・・どうなっているんだ。それでなくてもアナログの法華坊主にとっては、もうお手上げ状態です。でもガンバロー、今年も残り三週間。
ありがとうございました。  法華坊主 joe

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老いたれば、骨もろくなりにけり

2012年 12月8日 - 日常

一昨日の朝、出かけようと慌てて階段を降りた時、最後の段を踏み外し扱けてしまいました。でも強がって何事もなかったように出かけましたが、旅先で階段の昇り降りの時に左足の踝あたりが痛みます。これまたガマンして旅を続けましたが、昨日の帰り路は足を引きずって戻って来ました。
そのまま通いつけの接骨院に行って診ていただいたところ、先生曰く、「単なる捻挫かと思ったら、骨にヒビが入ってますね。炎症を起こしていますから痛むのは当然です」との診断。
法華坊主嘆いて訊ねました。「いつまでに治りますか?」「正座してもいいですか?」「お酒は?」「お風呂は?」 先生から適切は指示をいただいて、今日も通院して来ました。
来週前半は被災地行脚の予定で通院できないため、今日は湿布の仕方、包帯の巻き方、足首バンドの付け方等を親しく教わってきました。

齢55になると、女性でなくとも骨がもろくなったようで、トシを痛感しました。まだまだと言って下さる方も有られるでしょうが、世間では後5年で定年ですものね。坊主は四十五十は鼻垂れ小僧、終身現役とか言ってチヤホヤされていますが、どんなもんでしょう。揶揄される前に引き際を考えることも、一生の折り返しを過ぎたこれから後半の課題だと心しておかなければなりませんね。
後ろ向きな弱音ではなくて、前向きな本音です。
ありがとうございました。  法華坊主 joe

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大雪(たいせつ)の日に、大切(たいせつ)なことを・・・。

2012年 12月7日 - 日常

今日は二十四節季でいう「大雪」(たいせつ)。辞書を開くと「雪が激しく降り始めるころ」とあり、」『暦便覧』では「雪いよいよ降り重ねる折からなれば也」と説明しています。「鰤(ブリ)などの冬の魚の漁が盛んになり、熊が冬眠に入り、南天の実が赤く色付くころ」とも記されています。
また新聞を読んでいたら、今がビワの花の見頃とか?。ビワはバラ科の常緑高木で中国原産。大きな葉の間に柔らかな毛に包まれた数十個のつぼみが集まり、それが割れて白い花を咲かせるそうです。11月ごろから真冬まで咲き続け、夏には実を付けるとのこと。
私は果実は何でも好物で、過年に長崎へ行ったとき「茂木ビワ」をいただいて絶賛したことを思い出しました。我が寺の境内にも、何故か実のならないビワの木が一本ありますので、明朝、明るくなったら甘い香りを放つ花を、楽しみに探してみます。

昨日から用事があって山形へ出かけておりましたが、爆弾低気圧の影響で暴風雪に見舞われ、東北の冬本番を実感しました。Ohサム~ウ・・・。

復路、日本海側から太平洋側に移動したら晴れ間も開け、途中立ち寄った公園でアレンジ木を発見。

細工をひと手間加えると、ほのぼのとした温かいぬくもりを感じることが出来ますね。人間関係も同じです。ひと工夫して穏やかなお付き合いに心がけたいものです。
大雪(たいせつ)の日に、大切(たいせつ)なことを思い起こす機会を与えていただいてありがとうございました。   法華坊主 joe

追記・・・本日午後5時18分ごろ、東北から関東にかけて強い地震があり、青森、岩手、宮城、茨城、栃木各県で震度5弱の揺れを観測しました。福島県中通り=福島市は震度4でした。思わず3・11を思い起こさせるような長くて大きな地震でしたが、今回はおかげさま人的および物的被害もなく有り難いことです。安否確認や御見舞の℡・メールをいただきました皆様にご報告し御礼申し上げます。  合掌

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冬が到来、渡り鳥も飛来しましたが・・・

2012年 12月5日 - 日常

遠くに白鳥がいるのが見えますね

今朝は少し寒さが緩みましたが、冬本番になりました。今日の最高気温は9℃、最低気温は2℃です。あれほど暑かった今年の夏が恋しいくらいに、朝の起床が苦手になり、毎朝目覚ましとの戦いです。

午前中、お参りのついでに近くを流れる水原川へ立ち寄り白鳥の姿を観察しようとしましたが、お散歩に出かけた後のようで、川面にいるのはカモばかり・・・。雑念がよぎり、熱ったかい「鴨南蛮」でも食べたいな、なんて思いながら家に帰ったら、昼食は御歳暮でいただいた生ハム。「これじゃ身体が温まらないわ」なんてボヤキながらテレビを観ていると、今朝未明に亡くなった歌舞伎俳優・中村勘三郎の訃報ニュースばかり。そこに輪をかけるように妻のひと言「お父さんも同年代なんだからあんまり飲み過ぎない方がいいわよ」。ご心配有り難うございます。
57歳、あまりにも若過ぎますよね。私より二つ上ですから、私自身も自重しなければと思っていますが、体を温めるには熱燗がサイコー。今宵もレンジでチンしたコップ酒を手酌でグビィっとやってます。

ありがとうございました。法華坊主 joe

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福島の再生なくして日本の再生なし ホントかな?

2012年 12月4日 - 日常

今日、師走の衆議院選挙が公示されました。
東日本大震災・東京電力福島第一原発事故で被災した福島県から選挙戦をスタートさせることで、復興に向けた施策に力を尽くす姿勢をアピールするのを狙って、民主・自民・未来・社民の4党首が、冷たい雨の中、福島県内で第一声を放ちました。
民主党代表の野田佳彦首相は、被災者が数多く避難するいわき市で・・・。
自民党の安倍晋三総裁は、政権奪還をめざし県都福島市で・・・。
卒原発を掲げる日本未来の党代表の嘉田由紀子滋賀県知事は、全村避難している飯舘村で・・・。
社民党の福島瑞穂党首は、会津若松市の仮設住宅前で・・・。
こんなことは、46回の衆院選において最初で最後の現象でしょう。また今後もありえないことでしょう。
今後も、各党の代表が福島入りを予定しているそうですが、「福島の再生なくして日本の再生なし」と言うならば、机上ではなくて現場へ、掛声ではなくて実践へ、と願うばかりです。
地震・津波・原発事故の被災地は、遅々として進んでいない復旧復興に苛立ちをおぼえ、いまさら何が総選挙だと呆れています。しかし、現地の人たちは未来に向かって一歩一歩着実に前進している、ということを忘れないでください。

人間界はウソつきで乱世ですが、自然界は正直で美しいです。

雪化粧になった安達太良山                                        法華坊主 joe

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宮古に行って来ました。

2012年 12月2日 - 日常


本州最東端の街・宮古市魚市場より三陸海岸宮古港を臨む

 

私の親しい友人である東京浅草・長国寺の井桁ご住職から連絡があり、「今年も岩手県宮古市に大熊手を奉納する」とお聞きしたので、私も昨日から宮古にお参りに行って来ました。

ご存じのとおり、長国寺は「浅草酉の市発祥の寺」として知られていますが、縁あって昨年から三陸復興のために「大熊手」を宮古に奉納しています。昨年の宮古駅前キャトルに引き続き、今年の会場は魚市場。復興祈願の読経のなか約9メートルの大熊手が奉納開帳され、集まった約300名の市民は「ウォー」っと声を上げ、あまりの大きさにビックリ。

祈祷の後に「かっこめ」と呼ばれる来年の運気を導く(掻き込む)熊手がに授与され、参加者は「来年は良いことがいっぱいありそう」と喜んでいました。その後は和太鼓や演歌民謡・餅まき等のアトラクションもあって、被災地は復興に向けて身体健全・商売繁昌はもちろんのこと、海上安全・漁獲大漁を願い、大きな力をいただいた催しとなりました。

今日は、地元の人たちと共に復興を祈願してイベントに参加し、有意義な一日を過ごしてきました。来年もまた参加できるよう精進してまいります。お世話になった皆様、ありがとうございました。       法華坊主 joe

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お待たせいたしました。これからもお付き合いよろしくお願いします。

2012年 12月1日 - 日常

今年の5月31日をもって一時休止していたブログ「法華坊主の独り言」を本日(12月1日)より再開します。
開設当初より拙文を支えていただいた皆様には、この間ご心配をおかけしました。
私個人は、ルールに則り素性を明かして事実を述べてきたつもりですが、それを批判と称し良としない同信の方々がおられました。そこで反省と検証を行うため一旦お休みをいただき、ようやく半年の充電期間を得て再開の運びとなりました。今後は明るく楽しい情報を中心に提供することにいたしましたので、あらためてお付き合いくださるようよろしくお願い申し上げます。   合掌

 

ブログ休止の間も東日本大震災の被災地(岩手・宮城・福島)を、一人で時には有志の仲間をと共に巡っており、被災地の最新情報、復興の進捗状況をお伝え出来なかったことが残念でなりません。
この半年間、被災地は格差が広がったような気がいたします。復旧の足並みがずれ、自治体によって差異が生じています。「力」が有って復旧が進んでいる都市部、「力」が足りなくて復旧が遅れている山あいの田舎村。「力」とは、自治体の財源力、復旧の人材力、首長の指導力、住民の気力・胆力等々総ての「力」を指します。

写真はこれまで幾度となく訪れた宮城県名取市閖上の日和山と中学校。そして仙台市若林区荒浜海岸の様子です(11月29日撮影)。

閖上・日和山は、訪れる人も多く、言葉は適切でありませんがある意味「被災観光地」になっているような気がします。


閖上中学校では14名の生徒が犠牲となりました。校舎は3・11そのままです。


荒浜にある「慰霊碑」の隣地にあった、漁業協同組合の被災建物等は取り壊されています。

被災地行脚の近況について、詳しくは後日あらためて報告させていただきます。

何はともあれ、酒井法子風に言うと「マンモスうれぴーです。今日という日を迎えられて」。
ありがとうございました。 法華坊主 joe

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ブログ更新を一時休止いたします

2012年 05月31日 - 日常

昨年の暮れより始めたブログ「法華坊主の独り言」にお付き合いいただいている皆さま、応援くださっている皆さま、まことに有り難うございます。
今、そのブログが話題になっています。
表現内容および表現方法に不適切な部分がある、というのが大きな理由です。
私は開設以来、事の真実を正確に表現し、私の本意をあからさまに発信してきたつもりですが、一部の方にご迷惑ご心配をおかけした個所があるのでは…と、読者から聞き及びました。
ホームページの公共性、ブログ公開の在り方、ひいては組織人としての自覚、その他まだまだご批判を受けることがあるのかもしれませんが・・・。今は、誠実なご助言を真摯に受け止め、ブログの更新を一時休止することとしました。
公開済みのものについては手元において管理し、ひとつひとつを精査してから復元いたします。
未熟なるが故、非礼があった点についてはお詫び申し上げます。
今後は、反省と検証を行なったうえで再開させていただきますので、しばらくお待ちください。
再公開の折にはまたお付き合いいただき、拙文を覗いてくださるようお願いいたします。 
怯まず、挫けず、諦めず、努力してまいります。有り難うございました。 合掌   
  
                                    

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