2021年 01月14日 - 日常
明日の小正月を迎え、「だんごさし」を行いました。
昔は、お正月を送ったら、小正月の1月14日にだんごをさして神棚に麩菓子等をぶら下げて飾るという、福島に伝わる伝統行事です。
農家にとって米と絹は、「税」の役目を果たす非常に大切なもので、その年の豊作と養蚕の安全を祈りました。
木にはだんごの他に宝船や小判の作り物をささげて縁起をかついだようです。
だんごをゆでたお湯は家のまわりにまいて、野菜の虫除け(害虫)と病気が入らないようにとお願いします。
忘れ去られゆく日本の伝統と習慣。
いつも申し上げるように「意味のない外国へのあこがれ」「異様なまでの欧米化」。
ご先祖様が、イヤそこまで遡らなくとも父母たちが、一生懸命守って来た日本の伝統と文化、そして習慣を忘れてはいけません。
先人が行なってきた全てをとは申しませんから、一つでも二つでも、型が無理なら魂だけでも後人に継承する努力を、もう一度考え直す時期に来ているのではないでしょうか。
改革とは、先人の行跡を検証した後に執り行う行動です。
トランプ、2度目の弾劾訴追。 法華坊主 joe
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2021年 01月13日 - 日常
今年のお正月はコロナウイルス感染拡大のため、寂しいお正月となりました。
いつもは大勢で楽しくいただくおせち料理も、いつもとは違った味わいでしたね。
ところで、おせち料理はなぜ重箱に詰めるのか、理由を考えたことはありますか?
お正月は、新年の神様である「年神様」を家に迎え入れ、五穀豊穣、家内安全、子孫繁栄などの福を授けてもらうための行事です。
おせち料理は年神様のお供え料理であり、家族の幸せを祈る縁起物としての位置付けがありました。
おせち料理は縁起物なので、 重箱に詰めることにも「福が重なる」「めでたさが重なる」という願いが込められているのです。
現在使用されている重箱は三段重が一般的ですが、正式には四段重が基本です。
お重は上から、「一の重」、「二の重」、「三の重」、「与の重」と呼びます。
「四」は「死」を連想させることからお正月には縁起が悪いという理由で、「四の重」とは言わずに「与の重」と呼びました。
おせち料理を重箱に詰めるときは、お重ごとに詰める料理が決まっており、それぞれ、五、七、九の奇数の種類を詰めると縁起がよいとされています。
奇数は吉数とも呼ばれ縁起が良いためです。
一の重は「祝い肴」で、黒豆・数の子・田作り・紅白かまぼこなどを詰めます。
二の重は「口取り肴」いわゆる「口取り」です。
「口取り」とは、「八寸」と呼ばれるもので、会席料理の際に最初に出される料理のことです。
おせち料理では、きんとん・伊達巻き・昆布巻きなど甘いものや、紅白なますなど酢の物を詰めます。
三の重は「焼き物」で、海老の塩焼き・ブリの照り焼き・イカの松笠焼きなど海の幸が中心となります。
与(四)の重は「煮物」で、野菜のお煮しめや筑前煮など山の幸を詰めていきます。
これは一例に過ぎず、古くから伝わる重箱の使い方も日々変化おせち料理の内容、お重の段数や詰め方などは地方によってしきたりが違うため、少しずつ異なります。
また、近年では家族の好みや流行も取り入れられるようになり、洋風おせちや中華おせちなどおせち料理も多彩に変化してきました。
特徴はそれぞれですが、先人の知恵や風習を大切にして、来年こそは家族そろっておせち料理を楽しみたいですね。
福島県は「コロナ緊急対策期間」、~2/7。 法華坊主 joe
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2021年 01月11日 - 日常
お正月の間、年神様の居場所になっているのが鏡餅。
そのため、年神様がいらっしゃる松の内の間は飾っておき、松の内が過ぎたら下げて食べ、年神様をお送りします。
年神様の依り代(よりしろ)である鏡餅には年神様の魂が宿っているとされるため、鏡餅を食べることでその力を授けてもらい、1年の家族の無病息災を願います。
つまり、年神様がいらっしゃる松の内が明けた11日に鏡開きをしますが、鏡餅は供えて、開いて、食べてこそ意味があるのです。
鏡開きはもともと武家から始まった行事なので、鏡餅に刃物を使うことは切腹を連想させるので禁物でした。
そこで、手か木槌などで割ることになりましたが、「割る」という表現も縁起が悪いので、末広がりを意味する「開く」を使って「鏡開き」というようになりました。
鏡開きで年神様を見送り、お正月に一区切りつけるということは、その年の仕事始めをするという意味がありました。
剣道などの武道で、新年の道場開きに鏡開きとしてお汁粉をふるまったりするのは、その名残りです。
祝い事の時に振舞われる樽酒のふたを割ることも鏡開きといいますが、これは酒樽のふたのことを「鏡」と呼んでいたからです。
米からできる日本酒は神聖なものとされ、神事を営む際に神様に供えられ、祈願が済むと参列者で酒を酌み交わして祈願の成就を願う風習がありますので、やはり縁起の良い「開く」という表現を使っています。
鏡餅の鏡開きも、樽酒の鏡開きも、新たな出発に際して健康や幸福などを祈願し、その成就を願うということは同じなのです。
世界のコロナ感染、累計9000万人に。 法華坊主 joe
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2021年 01月10日 - 日常
餅が苦手な法華坊主が、「雑煮」についてブログります 。
正月の食事は雑煮からはじまりますが、雑煮に餅は欠かせません 。
餅はハレの食事を意味します 。
年越しの夜に神を迎えて、年神に捧げた神供をともに食べ(相嘗:あいなめ)ることによって、神と人がよろこびをともにする「直会(なおらい)」といわれてます 。
大晦日の夜に年神に捧げた供御をいただいて、聖なる火で煮炊きして神とともに食事する、それはハレの日の膳であり、直会の膳なのです 。
年神に捧げた神供と同じものを神の前で食べ、 身体の内におさめることによって年神の魂(力)を授かるというのです 。
雑煮で正月を祝うようになったのは室町時代といわれています 。
雑煮は、餅が臓腑を保養するところから「保臓(ほうぞう)」といい、本字は烹雑で、烹は煮と同じであるから雑煮になったそうです。(貞丈雜記)
雑煮を食べるときは、柳の白木で少し太目につくった柳箸を使います。
柳は枝が水につかっているので、水の霊気に清められているということで、聖木とされています 。
また「家内喜(やなぎ)」にかけてめでたいといい、柳箸によって邪を払い、一年の息災を祝います 。
やなぎの漢字はき(木)と卯を合わせた字で、卯は東=春陽を意味します。
このように柳は、初めから陰を屈服させ悪魔を退ける木としてよく知られてきました。
こんな蘊蓄を申させていただいた法華坊主は、令和3年1月10日を過ぎても、まだ餅ひと口も食していません。
コロナ恐怖で引退の序二段力士に賛否。 法華坊主 joe
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2021年 01月9日 - 日常
昨日(8日)から新型コロナウイルスの流行を受けて東京・埼玉・千葉・神奈川の1都3県に緊急事態宣言が発出されました 。
そして今日、京都・大阪・兵庫の2府3県の知事は、西村康稔経済再生担当相とオンラインで会談し、緊急事態宣言の再発令を正式に要請しました。
昨年春にも出された「緊急事態宣言」とはいったいどんなものなのでしょうか?
『日本国語大辞典』では、緊急事態を次のように定義しています 。
(1)重大で、対策を至急に必要とする事態 。
(2)治安上急迫した危険が存在する状態。現在の日本において、内閣総理大臣は、大規模な災害、騒乱などに際しては治安維持のため緊急事態の布告を発し、一時的に警察を統制することができ、また、一般の警察力では治安を維持できないと認められる事態に際しては自衛隊に治安出動を命ずることができることになっている。
緊急事態宣言の発令で夜の街から人が消えた去年4月の東京都内でしたが、きのう都内の繁華街は多くの人の姿が見られました。
緊急事態宣言の再発に街の人からは「午後8時以降の外出自粛で感染者は減るのか疑問」「緊急事態宣言を出して元に戻せるのか」などと不安の声が聞かれました。
政府も国民も昨年春とは違い、緩々ですから、この先の感染拡大が心配です。
トランプ投稿、永久停止。 法華坊主 joe
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2021年 01月8日 - 日常
お正月に年神様を迎えるときには、神に供え物を捧げ、年神様からは新しい魂が分け与えられます。
現在の節供(せっく)は、特定の年中行事を意味しますが、本来は、神への供物が「節供」で、神から与えられる魂が「お年玉」です。
「節」とは神祭りの日のことで、「節供」とは、神の到来する節の日に神に供える供御のことです。
正月が最も重要な節の日であるため、年神様に供える料理を「節供料理」というようになり、縮まって「おせち」となりました。
年神様を迎える正月は家族が一同に会し、供物の一部を分かち食する「直会(なおらい)」を行い新年を祝いました。
現在、一般的にお節料理と言えば重箱に盛られた重詰めの料理のことをいいますが、 本来の意味からすると雑煮や屠蘇もお節料理の一種と考えられます。
子どもたちの正月一番の楽しみで、重要な資金源になっている「お年玉」。
いまでは、現金をぽち袋に入れて、大人から子どもに渡すものになっていますが、かつては全く違うものでした。
もともとは、年神様から新年に授かる「新しい魂」を「年魂 」(としだま)といいました。
いまでは誕生日がくるとひとつ年を取りますが、かつては正月に年神様から「年魂」をもらってみんなひとつ年をとったのです。
これが数え年という年齢の数え方で、年神様の「年魂」をいただく、これが本来のお年玉です。
また「お年玉」はお父さんが子どもへ、主人から使用人へ、師匠から弟子へというように、目上の人から目下の人へ渡すものです。
新年に目下のものが目上のものに何かをさし上げるときは「御年賀」「御年始」とします。
福島県内38人感染、新型コロナ計1140人に。 法華坊主 joe
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2021年 01月7日 - 日常
寒中御見舞申し上げます。
立正院第二世・隆照院日意(矢吹泰英)上人、遷化(せんげ=令和2年8月7日)の折は、皆様より心温まる御厚情をたまわり、あらためて御礼申し上げます。
師父は生前、喪中葉書を頂戴しますと「この御方は本当に喪に服しておられるのだろうか」とつぶやいていたことを思い起こします。
たしかに我が家の場合、上人が法壽95歳をもって霊山会上に化を遷したことは、穢れでもなく、忌み嫌うことでもなく、喪に服することでもないと思い、寺族そろって慎ましやかに新年を迎え、そして本日5度目の月命日忌を営修いたしました。
きょう1月7日は、20年前に亡くなった母・ユキイの祥月命日でもあります。
今ごろ二人で、遺った家族の先行きを案じて何か語り合っていることでしょう。
余計なことを申し述べました。
本年も変わらぬご厚誼をお願いいたしますとともに、皆様のご健勝とご多幸を心からお祈り申し上げます。
まだまだ厳しい寒さが続きます。どうぞご自愛ください。 合掌
お正月7日「人日の節供」に邪気を払うために食べるのが「七草粥」です。
早春にいち早く芽吹く春の七草の生命力にあやかって、無病息災を祈る「七草粥」を家族みんなで食べて、健やかな1年を祈りましょう。
「切り札」の緊急事態宣言発令、効果は? 法華坊主 joe
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2021年 01月6日 - 日常
今年は、丑(牛)年です。
干支(丑)にまつわる郷土玩具は全国各地にありますが、「赤べこ」はご存じですか?
赤べことは福島県の会津若松市でつくられてきた、牛の姿をした郷土玩具です。
今日では東北地方における観光土産のひとつという印象のある赤べこですが、古くは「厄除け牛」や「幸運の牛」と呼ばれており、魔除けや疫病除けの縁起物として会津の人々に親しまれてきました。
赤べこには仲間がいます。
実は赤べこは、会津地方でつくられてきた「会津張り子」のひとつで、他には学問の神様・菅原道真公をかたどった「会津天神」や何度転がしても起き上がる「起き上がり小法師」、「会津だるま」などがあります。
張り子とは木型に何枚もの紙を貼り重ね、乾いたところで型を抜いてつくる工芸品のことで、会津張り子の発祥は、江戸時代の歌舞伎から着想を得てつくられた福島県三春町の「三春張り子」の模倣という説と、1590年に伊勢(現在の三重県)から会津に転封(てんぽう)された領主の蒲生氏郷(がもう・うじさと)が、京都から職人を招いて藩士たちに張り子づくりを学ばせたのが始まりとする説があるそうです。
かつて会津では疱瘡(ほうそう)が流行したことがありましたが、赤べこ伝説の牛が身代わりになり、病気から守ってくれるという、願いを込めて病が治った時の模様を黒と白で描き、家に飾ったと言われていましす。
赤べこ伝説の赤い牛にあやかって赤く塗られたという説もありますが、これには古くからの民間信仰が関係しており、赤色は「呪術的な意味で、病気を退散させる」と考えられてきたためです。
いまなお感染拡大が続くコロナウイルス退散のためにも、一つお手元に置いておかれることもよろしいですね。
全国のコロナ感染者、初の6000人超。
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2021年 01月5日 - 日常
きょうは24節気のひとつ「小寒(しょうかん)」です。
小寒とは、「寒の入り」といわれ、これから更に寒さが厳しくなるころで、小寒から節分までの30日間のことを「寒の内」といいます。
「冬至より一陽起るが故に陰気に逆らう故益々冷る也」という言葉が、江戸時代に太玄斎(常陸宍戸藩の第5代藩主松平頼救)が記した暦についての解説書『暦便覧(こよみびんらん)』にあります。
寒は「寒の入り」で、「この日から立春の前日である節分までが〈寒〉となりますよ」という意味です。
この日から、寒中見舞いを出し始めます。
寒中見舞いは、元々は「折見舞い」と言って、暑中・残暑・寒中・余寒などに時候の挨拶としてはがきを送り合う習慣のひとつでした。
しかし、最近は何らかの理由で年賀状を送れなかった方が代わりに出されることが多いようです。
まだまだ厳しい寒さが続きますから、どうぞご自愛ください。
首都圏で感染拡大 3県で最多。 法華坊主 joe
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2021年 01月4日 - 日常
2021年が本格始動、官公庁や多くの企業はきょう4日が「仕事始め」でした。
新型コロナウイルスの感染確認が相次ぐ中、例年と違う取り組みも見られました。
「初め」と「始め」という言葉は、同音の言葉ですが、それぞれの漢字によって使い方には少し違いがあり、間違って使うことがあります。
「初め」と「始め」の違いを分かりやすく言うと、何かの出来事の「最初」が「初め」であり、何かの出来事の「開始」が「始め」であるという違いです。
また英語で表現するところの「First」が「初め」であり、「Start」が「始め」ということです。
そこで、年明けの「仕事はじめ」は、使い分けで混乱しやすい言葉ではないでしょうか。
この言葉は仕事を「Start」させるという意味ですので「仕事始め」となります。
この言葉は、新年によく使用されるので「書き初め」や「初夢」などの言葉と混同されがちで、つい「仕事初め」と書いてしまうこともあるものです。
新年に仕事を「Start」させるという意味であると考えると間違えずに済むようです。
「初め」と「始め」の使い分けで迷った場合には、「最初」ということを表現したいのか、「開始」ということを表現したいのかを考えると分かりやすいでしょう。
さらによく言いがちな「まずはじめに」は日本語としては重複表現であり本来は、正しくないことばであるということも知っておいてもいいですね。
緊急事態宣言、9日に発令? 法華坊主 joe
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