日常

桜前線、いよいよ東北入り。

2020年 03月28日 - 日常

今日(28日)午前、気象台の職員が福島市の信夫山を訪れ桜の開花状況を確認し、福島市で観測史上最も早くサクラの開花が発表されました。暖冬や寒暖差の影響で桜の成長が進んだだめ、観測史上最も早い開花宣言(平年より12日去年より8日早い)となり、桜前線がいよいよ東北入りしました。

その一方、東京都によると、一日に発表する感染者の数としてはこれまでで最も多い合わせて63人が、新たに新型コロナウイルスに感染していることを28日、確認したということです。これで都内で感染が確認されたのは362人となります。また千葉県では、東庄町にある障害者福祉施設で、職員と入所者合わせて57人の新型コロナウイルスへの感染が確認されたと28日発表しました。この施設ではすでに調理員の40代の女性の感染が確認されていて合わせて58人となります。

安倍晋三首相は28日、首相官邸で記者会見し、新型コロナウイルスについて「いつ急拡大してもおかしくない。長期戦を覚悟する必要がある」と最大限の警戒を呼び掛けました。首相は会見で、改正新型インフルエンザ対策特別措置法に基づく緊急事態宣言を出す状況には現時点で至っていないものの、「ぎりぎり持ちこたえている。瀬戸際の状況が続いている」と指摘し、「医療崩壊は決して対岸の火事ではない。恐ろしい敵と不屈の覚悟で戦い抜かなければならない」と述べ、東京都の小池百合子知事らが要請した外出自粛に応じるよう求めました。

私たちは、様々な情報が溢れかえって、どう対応していいか分からず、不安になっている日々だと思います。恐怖や不安を感じるのはとても自然な感情です。感染がどんどん広がって先が見えないこと、対処する薬がまだ見つからず死に至る可能性があること、生活がどんどん委縮していくことを考えれば不安に駆られるのは自然なことです。今は、ひとり一人が予防のために冷静にできることをしっかりすることが大事ではないでしょうか? 総理も知事も助けてはくれませんよ。

 

緊急事態宣言、今は「瀬戸際」。  法華坊主 joe

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日本で最も価値の高い桜。

2020年 03月27日 - 日常

咲くうららかな陽気とやわらかな風に包まれる春、待ち遠しいのは桜の便りです。桜の花は例年、関東や西日本で3月下旬にほころび始め、東北は4月上旬、北海道は4月下旬と、桜前線とともに全国を薄紅色に染め上げていきます。日本人が大好きな「三大〇〇」の中でも、春にぴったりなのが日本三大桜! 国の天然記念物に指定されていて、その美しさはお墨付きです。
日本三大桜とは、
〇 福島県の三春滝桜
〇 山梨県の山高神代桜
〇 岐阜県の根尾谷薄墨桜
の3つの巨木桜をいいます。
これに次の2つを加えたものが、日本五大桜です。
〇 埼玉県の石戸蒲桜
〇 静岡県の狩宿の下馬桜
これらは1922年10月12日に国の天然記念物に指定され、日本で最も価値の高い桜として認識されるようになりました。何百年も命を育んできた生命力を強く感じると共に、その大きさや美しさに圧倒されること間違いありません。豪華絢爛な桜を愛でながら春の訪れを感じる、贅沢な時間を過ごすことができるでしょう。数ある日本の花見スポットのなかでも神々しい美しさを誇るとされる日本五大桜。一生に一度は見たいスポットですね!

日本三大桜の名所は、それぞれ地域一帯の桜が桜の名所として指定されており、青森県の弘前公園、長野県の高遠城址公園、奈良県の吉野山があります。不要不急の外出自粛を要請されている今年は無理かもしれませんが、来年の春は開花予想日に合わせて少し遠出をして、日本の誇る名桜を見てはいかがでしょうか。きっと「日本人で良かった」という感動を味わえますよ。

 

昭恵夫人の花見は「レストランの敷地内」。  法華坊主 joe

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桜の約8割はソメイヨシノ。

2020年 03月26日 - 日常

今週日曜日の22日、東京でソメイヨシノが満開となったという報道がありました。平年より12日、昨年より5日早く、東京が全国トップで満開になったのは2年連続だそうです。開花日とは、標本木(観察する対象の木)で5~6輪以上の花が開いた状態となった最初の日のことをいい、満開日とは、標本木で80%以上のつぼみが開いた状態となった最初の日のことをいうといわれています。

桜は約10種類の原種をもとに、それらの交配種で100種以上が野生化し、さらに人の手で栽培されたものが300種以上もあるそうで、「八重桜」は里桜の八重咲きの品種の総称とのことです。

現在、日本の桜のおよそ8割は染井吉野(ソメイヨシノ)で、最もポピュラーな桜です。江戸時代末期に、染井村(現在の豊島区駒込)の植木屋が、大島桜と江戸彼岸桜を交配して作りだしたもので、当初は桜で名高い奈良県吉野にあやかり「吉野桜」という名でしたが、吉野山の山桜と間違えやすいため「染井吉野」と改名されたそうです。この新品種が国民的人気を得たのは、大島桜の華やかさを、花が咲いたあとに葉が出てくる江戸彼岸桜の特徴が引き立ててくれたためで、父母の利点を上手く受け継ぐ逸品だったのです。さらに、十年ほどで立派な木に成長するため、明治時代に全国の学校、公園、沿道、河川沿いなどに次々と植えられ、主流となっていきました。ただし、染井吉野は観賞用として交配したため、自力で繁殖することができないそうで、全国にある染井吉野は、一本の原木から接ぎ木や挿し木で増やした、いわば“クローン”。そのため同じ条件のもとで一斉に咲き出し、お花見や観測に適しているわけですが、近い将来寿命を迎えてしまうので、その対応が課題になっているそうです。

華やかに咲き、散りゆく様も美しいものですが、花の見ごろは「花七日」と言われるほど短いものです。今年はどこでどんな桜と、どんなふうに出会えるのか?お花見が楽しみですね。明日には福島市でも開花宣言が出されるのでしょうか?

 

外出自粛、首都圏で拡大。  法華坊主 joe

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こんな言葉を知ってるんだぜ〜

2020年 03月25日 - 日常

「クラスター」「オーバーシュート」「ロックダウン」「パンデミック」・・・コロナウイルス感染を報道するのに、なぜか変なカタカナ英語が多用されています。日本語で「集団感染」「感染爆発」「都市封鎖」「世界的大流行」でいけないんでしょうか。私のよう横文字苦手な者や、お年寄りなどのように一定の年齢より高い層には、正確な意味合いが伝達されているのでしょうか。

コロナ騒ぎ以前から日常的な会話の中で、意識していなくてもかなり多くの横文字を使っています。いつの間にか新しい横文字が登場して、いつの間にか使っていることが多いです。確かに横文字を使うと、なんか意識高い系というか、デキる風でかっこいいなんて思っている人もいます。
でも、あまりにも横文字を多用していると周りには「自分はこんな難しい言葉を知ってるんだぜ〜!」というアピールだと勘違いされるかもしれません。また横文字、ビジネス用語やカタカナばかり使いたがる人は、周りから「うざい」と思われているのかもしれませんよね。

2016『日本語で言ったほうがいいと思う「カタカナ語」TOP10』によると
1位 コミットメント(約束、集中する)
2位 ユーザー(利用者、消費者)
3位 エビデンス(証拠、確証)
4位 スペック(能力、性能)
5位 アジェンダ(議題、課題)
6位 コンセンサス(合意)
7位 フィックス(決定)
8位 ジャストアイディア(思いつき)
9位 シェア(共有)
10位 ペンディング(保留、中止)
どれも単語自体は簡単で、慣れの問題のような気もしますけど、これらの単語はわざわざカタカナ語で言う必要性はこれといってないでしょう。中には、日本のカタカナ語にしか存在しない言葉もあり、そのまま英語にしても使えません。
横文字どころか日本語も覚束なくなりつつある60超えのオジサンの遠吠えでした(笑)

 

小池都知事、週末の外出自粛要請。  法華坊主 joe

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お客様を敬いもてなす座布団。

2020年 03月22日 - 日常

お檀家のお宅に彼岸のお経にお伺いすると、必ず座布団を出してくれます。仏壇の前でお経をあげるときも、その後にお茶をご馳走になるときも・・・。しかし、その置き方・向き・表裏などはそのお宅によってマチマチです。

座布団は、表を上にして、正面をお客様の膝頭がくる方に向けることが基本です。座布団の中央にあるしめ糸に注目  ⇒ 「しめ糸」の房があるほうが表です。最近は、両面使えるよう「しめ糸」がない座布団や、両面に房のある座布団もあります。座布団は、真ん中に房がある方が表で、座布団の向きは表を上にします。

次に、座布団の輪に注目   ⇒   一方が輪になっていて、三方が縫い合わせてありますから、輪が正面となります。座布団は縫い目のない輪の方が正面で、座布団を置く向きは、輪の方に膝頭がくるようにしましょう。子供の頃から慣れ親しんでおくと安心ですね。 座布団カバーをかけているときは、ファスナーが後ろ側になるはずです。座布団カバーをかけた場合は、座布団の置き方向きはファスナーが後ろ側になります。

また、なにげなく座布団を踏んでしまいがちですが、これは無礼なことなのです。かつて、高貴な人しか座布団を使うことができませんでした。その名の残りで、座布団にはお客様を敬いもてなすという意味が込められています。従って、座布団を踏みつけることはもてなしの心を踏みにじる行為となり、大変失礼なことなのです。

座布団には、次のようなマナーもあります。
〇 先方にすすめられる前に座布団に座らない
〇 座る際はにじって座る
〇 挨拶するときは座布団からおりる
〇 座布団の位置を勝手に動かさない
〇 座布団を勝手に裏返さない
〇 座布団は正面を向けてすすめる

今はフローリングなどといって和室のないお宅もありますから、座布団も不要かも知れませんが、知っているのと知らないのとでは大違いです。

 

無観客の大相撲春場所、白鳳優勝で幕。  法華坊主 joe

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長命寺、それとも道明寺?

2020年 03月21日 - 日常

春の三連休の中日、皆さんはどのようにお過ごしになられたでしょうか?

春の風物詩のひとつに桜餅があります。桜餅というと、関東ではクレープ状にあんを巻いた「長命寺(ちょうめいじ)」、関西では粒々の道明寺粉で作ったお餅であんを包んだ「道明寺(どうみょうじ)」が一般的です。お餅の形が異なりますが、桜の葉っぱが巻かれているということは共通しています。桜餅は、見た目だけでなく香りも楽しめる和菓子です。あの独特な香りは、桜の葉っぱ由来のものです。桜餅は、人工的な香料などを使用しているのではなく、葉っぱで桜の香りづけをしているのです。生の桜の葉に香りはありませんが、塩漬けすることであの独特な桜の香りが出てきます。桜色のお餅には香りはありませんから、この塩漬けの桜の葉っぱを巻くことでお餅に香りをうつしているのですね。この葉っぱがあるおかげで、春を感じられるのかもしれませんね。

そもそも、桜餅にはなぜ葉っぱが巻かれるようになったのでしょうか。もとをたどれば、1717年頃に江戸の向島(現在の東京都墨田区向島)にある長命寺の門番であった山本新六が、土手に植えられていた桜の木の落ち葉に悩まされ、葉っぱを何かに使えないかと考えた末に、樽で塩漬けにした葉っぱをお餅に巻いたのがはじまりとされています。花見の際、桜餅を売ったら喜ばれたのだそうです。そして今もなお、長命寺の桜もちのお店は存在しています。当初、悩まされた桜の落ち葉が一転、おいしい和菓子として生まれ変わり、300年経った今でも人気の和菓子として愛されているのですからすごいですよね。

 

新型コロナ、世界の感染者25万人超。  法華坊主 joe

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自然をたたえ、生物をいつくしむ日。

2020年 03月20日 - 日常

24節気のひとつ「春分」の今日は、昼と夜の長さがほぼ同じになり、この日を境に昼間の時間が長くなっていきます。「自然をたたえ、生物をいつくしむ日」という国民の祝日でもあります。

春分の日の前後3日間、合計7日間は春のお彼岸(春彼岸)といい、先祖の墓参りをする習慣があります。仏教では、あの世は西に、この世は東にあるとされ、太陽が真東から昇って、真西に沈む春分の日と秋分の日は、あの世とこの世が最も通じやすい日と考えられ、春と秋のお彼岸にお墓参りをするようになったのです。

お彼岸はインドなど他の仏教国にはない日本だけの行事です。日本では、正月など神道にまつわる行事を行う一方、仏教を説いたお釈迦さまの教えも受け入れてきました。お彼岸は「日願」でもあるため、太陽の神を信仰する神道と結びつきやすかったという説もあります。また、春の種まきや秋の収穫とも結びつき、自然に対する感謝や祈りがご先祖様に感謝する気持ちにもつながって、お彼岸は大切な行事となりました。故人が亡くなってから初めて迎えるお彼岸を「初彼岸(はつひがん)」と呼びます。普段のお彼岸と同じように、彼岸入りには仏壇・仏具を清め、お彼岸の期間は、お花やお供え物を供えましょう。初彼岸だからといって特別なことはないですが、家族みんなでお墓参りに行って故人や先祖を供養できるといいですね。

また、お彼岸は迷い、悩み、煩悩に惑わされている人間が、悟りの世界と通じるときでもあります。自然に寄り添う暮らしの中で、暑さ寒さやそれに伴う様々なつらさも、彼岸のころには和らいで楽になるよ・・・「暑さ寒さも彼岸まで」には、励ましの意もあったのです。

 

地下鉄サリン事件から25年。  法華坊主 joe

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一年中満開の桜が楽しめる名所。

2020年 03月19日 - 日常

今日の福島は、最高気温21.4℃、今年最高5月上旬並みの暖かい日でした。来週にも桜の開花があるかもしれませんね。

春の一大イベント「お花見」も今年は新型コロナウイルスの影響で自粛ムードです。今回上京の折に散策した目黒川は、桜並木が上流から下流にかけての約4kmにおよび、約800本のソメイヨシノがピンクのベールで取り囲み、日中は木漏れ日が差す可愛らしいピンクのトンネル、そして夜にはライトアップされたぼんぼりが夜桜と目黒川を照らしゆらゆらと川面に映りだされるようです。例年は桜並木沿いに多くの屋台が立ち並ぶそうですが、今年は新型コロナウイルスの影響で自粛が続いていました。

目黒川のほとりに、一年中満開の桜が楽しめる!都心の隠れた名所「郷さくら美術館」があります。郷さくら美術館では、昭和生まれの日本画家およそ300名の作品を収集し、展覧会ごとにテーマを設定した「コレクション展」という形式で収蔵作品を公開しています。800点にもおよぶ収蔵作品のほとんどが、屏風画をはじめとした50号をこえる大作であることも、この美術館の特徴です。そして、桜を描いた日本画のみを集めた〈一年を通して満開の桜を楽しめる〉展示室「桜百景」が、多くのファンを魅了しています。同美術館では、開館一周年にあたる2013年から「桜花賞展」を開催し、毎年若い作家による桜をテーマにした日本画のコンペティション形式の展覧会が開かれ、〈目黒川のもうひとつのお花見〉として人気を集めています。ちょうど訪ねた時は、今年の「桜花賞展」(第8回)が開催されていて、各方面より推薦された30人の若手作家が出品した未発表の50から80号サイズの日本画が展示してありました。これからの日本画壇を担う新しい才能の発掘・育成の手助けを目的とした、郷さくら美術館ならではの展覧会だそうです。花見山や喜多方日中線を題材とした作品もあり、一足お先に福島の桜を堪能することが出来ました。

 

心愛さん虐待死、父親に懲役16年。  法華坊主 joe

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春の訪れを感じさせてくれる桜。

2020年 03月18日 - 日常

コロナパニックの最中でしたが、一昨日より上京してきました。東京は、先週土曜日14日に桜の開花宣言が出されましたが、新幹線の窓越しに見る飛鳥山の桜、レンタカーの車窓から見た千鳥ヶ淵の桜、友人と歩いた目黒川沿いの桜、花種によっては満開の桜もいくつかありましたがソメイヨシノはこれから盛りを迎えるようです。

今年は例年と違ったスタイルでお花見をしなければなりません。今日ではお花見といえば桜ですが、奈良時代のお花見とは中国から伝わった梅をさしていました。万葉集には梅を題材にした和歌が多く詠まれ、当時の貴族が梅を愛でていたことがわかります。平安時代になると花見の対象は梅から桜へと変わり、貴族たちは邸内に桜を植えることが大流行し、豊臣秀吉が京都の醍醐寺で約1300人を従えて行った「醍醐の花見」も有名です。庶民のお花見は、江戸時代になって流行しました。

種類やその時々の天候にもよりますが、桜の花の見ごろは約2週間で、「咲いた!」と思っているとすぐに桜吹雪になってしまいます。はらはらと散っていく桜の花びらにもまた風情があるものです。同じ桜でも花の表情は毎年変わるといいますから、同じ場所で毎年比べてみるのも楽しいですね。現在日本で見られる約8割以上の桜、ソメイヨシノはおもに鑑賞を目的として江戸時代に生まれた園芸種で、「接ぎ木」など人の手をかけないと増やすことができない桜です。ところが近年、全国のソメイヨシノが病気などで弱ってきています。お花見で人が地面を踏み固めることで、根が養分をうまく吸えなくなるうえに、空気汚染などの環境の悪化、病害虫など複合的な理由があるとされています。春の訪れを感じさせてくれる桜を大切に守りたいものです。

昔から桜を愛した日本人は、さまざまな言葉で桜を表現しました。例えば、花びらが風に舞う様子をさす「桜吹雪」。水面に映った桜を「桜影」。お花見は「桜狩り」。夜、満開の桜がぼんやりと明るい様子をさす「桜あかり」。水に浮かんだ桜の花びらをさす「花筏」・・・と。情緒あふれる桜の言葉、調べてみるとお花見が一層楽しくなりますよね。

 

政府、「全ての国民に現金を給付」案を検討。  法華坊主 joe

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春の行楽として花見。

2020年 03月15日 - 日常

きのう気象庁は、東京・靖国神社にある桜(ソメイヨシノ)が開花したと発表しました。平年より12日早く、昨年より7日早い開花で、統計開始以来最も早い開花日となりました。

一方、福島市の花見山は毎年20万人以上が訪れる福島市の観光の目玉ですが、今年は新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため福島市が観光を自粛するよう要請しました。

花見は、日本人が古来から楽しみにしていた春の行事です。奈良時代には、花といえば梅や萩などを指していましたが、平安時代の貴族たちは桜を春の花の代表格として愛で、歌を詠み、花見の宴を開いて楽しんでいました。以来、この時季に咲き誇る花は、桜以外にも桃や菜の花など色々ありますが、日本人にとって「花」といえば桜の花を意味するようになりました。また、花見は豊作祈願の行事として、農民の間でも行われていました。桜は、春になって山から降りてきた田の神様が宿る木とされていたため、桜の咲き方でその年の収穫を占ったり、桜の開花期に種もみをまく準備をしたりしていたそうです。

江戸時代になると、春の行楽として花見が庶民の間にも広がり、酒を酌み交わす花見になっていきました。江戸時代は、園芸が盛んになった時代でもあり、桜の品種改良が進んだことで、身近な場所で花見が楽しめるようになったのです。三代将軍家光が上野や隅田河畔に桜を植え、八代将軍吉宗は飛鳥山を桜の名所にし、花見の場も増えました。これらは今でも東京の花見の名所になっています。

2020も本格的な桜のシーズンを迎えますが、コロナの感染拡大防止のために各地で自粛・中止・延期が続いている今年は、残念な花見になりそうです。

 

新型艦船、世界累計15万人超。  法華坊主 joe

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