日常

まわせ、まわせ、水ぐるま。

2019年 06月13日 - 日常

梅雨の時期によく使われる言葉として「梅雨の晴れ間」があります。
まさに今日の福島は、最高気温28.8℃の五月晴れでした。
梅雨の時期は、誰もが気分が落ち込みやすく気分が晴れない日が続きます。
だからこそ、ちょっとした晴れ間がとてもありがたく感じますね。
「梅雨の晴れ間」のような、日本らしい言葉を学んでおくと、梅雨の時期も少しは気分が軽く感じることができるかもしれません。

さて「梅雨の晴れ間」という曲を知っていますか?
男声合唱曲で、北原白秋の詩から着想され、アカペラで歌われます。
♪廻せ、廻せ、水ぐるま、今日の午(ひる)から忠信(ただのぶ)が、隈取(くまどり)紅い(あかい) しゃっ面(つら)に、足どりかろく、手もかろく、狐六法(きつねろっぽう)踏みゆかむ、花道の下、水ぐるま。♫
この歌は「まわせ、まわせ、水ぐるま~」と何度も繰り返されるので、一度聴いてしまうと「まわせ、まわせ、水ぐるま~」という歌詞が、何日も頭の中をぐるぐる回る不思議な曲なんだそうです。

梅雨の晴れ間、空梅雨でなければ晴天が短い上に湿度も高い、本当はあまり気持ちの良い天気ではなかったんですね。
でも、貴重な青空です。
洗濯物を干しながら、空を見上げて、歌を歌いながら本格的な夏を待ちたいと思いませんか。
そんな梅雨の晴れ間に聴きたい曲は、北原白秋のアカペラではなくて、秦基博の「RAIN」とAAAの「恋音と雨空」だそうです。
この2曲は「歌の中で雨は降っているのですが、すがすがしい歌声で心に晴れ間を作り出してくれる曲だ」と若い人が教えてくれました。

ホルムズ海峡で日本のタンカー攻撃される。  法華坊主 joe 

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何れ 菖蒲か 杜若。

2019年 06月12日 - 日常

「何れ 菖蒲か 杜若(いずれ しょうぶか かきつばた)」という、「どちらも似ていて優れており、優劣がつけづらいことを意味する」ことわざがあります。
菖蒲には、「アヤメ科の菖蒲」「サトイモ科の菖蒲」の2種類があります。
「アヤメ科の菖蒲」は、花しょうぶとも呼ばれ、花の見頃はこれから6月頃で、一方「サトイモ科の菖蒲」は、端午の節句にげん担ぎや薬効のためにいただく菖蒲湯や菖蒲酒でご存知ですね。
「かきつばた」「あやめ」「しょうぶ」は3種類ともアヤメ科アヤメ属の多年草植物で、見た目がとても似ています。
それでも、それぞれどう違うのか調べてみると、それぞれの美しさをより堪能できますね。

【かきつばた】
江戸時代の絵師・尾形光琳「燕子花図(かきつばたず)」は世界的にも有名です。
昔はかきつばたの青紫色の花の汁を染料にしていたため、「書付花」と名付けられ、転じて「かきつばた」となったと言われています。
漢字の「燕子花」は、紫色の花がツバメの飛んでいる様子を連想させることにちなんでつけられました。
【あやめ】
あやめの由来は諸説あり、 1)葉の模様や花びらに網目状の模様があることから「文目」から「あやめ」となった  2)輸入した漢部(あやべ)が転じてあやめとなった  3)青禰芽(あおいやめ)から転じたから、などといわれがあります。
「かきつばた」や「しょうぶ」と異なり、水の中ではなく乾いた土地に咲き、やや小ぶりで、花の見頃は5月上旬~中旬です。
【しょうぶ】
菖蒲は「あやめ」「かきつばた」よりも歴史が新しく、江戸時代の旗本・松平左金吾がアヤメ科のノハナショウブを改良し、江戸ハナショウブとして作り出し、後に改良された「肥後ハナショウブ」「伊勢ハナショウブ」の3つの系統に現在は分かれるそうです。
観賞用品種が豊富にあり、色も形もあでやかで華やかで大人気なのが、「しょうぶ」です。

吉田輝星、プロ初勝利。  法華坊主 joe

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カビが生えやすいので「黴雨」。

2019年 06月11日 - 日常

今年の福島県の梅雨入りは6月7日でしたが、暦の上では、今日が「入梅(にゅうばい)」です。
昔は「芒種」後の最初の壬(みずのえ)の日とされていましたが、現在は「芒種」から数えて6日目頃だそうです。
暦の上での梅雨入りをあらわし、梅の実が黄色く色づき、梅雨に入る頃を示しますので、実際の梅雨入りとは異なります。
農家にとっては、田植えの日を決めるうえでも、梅雨の時期を知ることは重要でした。
昔は、今のように気象情報が発達していないため、江戸時代、目安として暦の上で入梅を設けたのだと考えられています。

梅雨期に水揚げされる真鰯を「入梅いわし」と言います。
このころの鰯は産卵前で、年間を通して最も脂がのっておいしいとされています。

梅雨とは、中国・韓国・日本(北海道を除く)などの東アジアに見られる雨季のことで、中国で梅の実が熟する頃の雨季を梅雨(めいゆ)と呼ばれていて、それが日本に伝わったとされています。
また、黴(カビ)が生えやすい時季なので「黴雨」と書いて「ばいう」と名付けられたようですが、ちょうど梅の実が収穫される頃にあたることから「梅」の字をあてて「梅雨」と書くようになったといわれています。

老後2000万報告、麻生さん受け取らず。  法華坊主 joe

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おもてなしの心で何かできないか。

2019年 06月10日 - 日常

先週、東京2020オリンピックパラリンピックの福島県都市ボランティアのオリエンテーションに行ってきました。
都市ボランティアとは、来年のオリパラにおいて、福島県をはじめ競技会場が所在する自治体が募集し、競技会場周辺や主要駅等で交通案内や観光案内などを通じて大会を盛り上げていくボランティアです。
東京2020大会組織委員会では、ボランティア応募者による「東京2020大会スタッフ」及び「都市ボランティア」のネーミング投票を行い、<都市ボランティア> City Cast(シティ キャスト)、そして <大会スタッフ・ボランティア> Field Cast(フィールド キャスト)と決定しました。
競技場などで選手と関わりながら活躍する人、そして、競技場と競技場を結ぶ街で観客のみなさんと関わりながら活躍する人がいることから、「ボランティアひとりひとりに大会を盛り上げる重要な役割を担ってほしい」そんな願いをキャスト(配役)という言葉に込めたそうです。
福島県では、開会式にさきがけて2020年7月22日(水)、7月23日(木)にあづま球場でソフトボール競技が各日3試合ずつ実施され、オリンピック競技全体の開幕を飾ることになります。
また、野球競技は同年7月29日(水)に同じくあづま球場で、1試合の開催予定です。

法華坊主は、大げさなことを言うと「お国のために、福島県民として、おもてなしの心で何か役に立てることはないか」と思い、都市ボランティアに応募しました。
福島県開催当日ばかりでなく、オリパラは来年の7月8月にわたり開催されますので、今から「夏の暑さにも負けぬ丈夫な体」を心がけていきたいと思います。

『感傷旅行』芥川賞作家、田辺聖子さん死去。  法華坊主 joe

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女性の果実が開花。

2019年 06月9日 - 日常

境内のザクロが真っ赤な花をつけています。
甘酸っぱい味わいが特徴のザクロは「女性の果実」と呼ばれるほど、美容や健康によいとされ、世界中の人々に古くから親しまれています。
また、鮮やかなオレンジ色の花が美しいことから、観賞用の花木としても人気があります。
ザクロは、ミソハギ科・ザクロ属に分類される落葉性の小高木で、世界中の亜熱帯地域に生息しており、原産地については詳しくわかっていません。
日本へは平安時代に、中国から朝鮮半島を経由して渡来しました。
そして、赤いザクロの花はまるで「タコさんウインナー」に似ていると思いませんか。

ザクロと鬼子母尊神(きしもじん)さまは非常につながりがあることは一般的に有名です。
私どもは、鬼子母尊神を法華経を修業する人々の諸天善神として祀っています。
そのお姿は一般的に左手に子どもを抱え、右手に「吉祥果(きっしょうか)」を持つことが多いです。
吉祥果とは、鬼子母尊神がもつ魔障を払う果実のことで縁起のいい果物のことで、経典がインドから中国に渡り漢訳されたとき、「吉祥果」という名前になりました。
しかし、漢訳した人たちは吉祥果というものはこの世でみたこともなかった為、それに似ているザクロが代用され、それによって吉祥果=ザクロになったわけです。
そして、それが日本にそのまま伝わって日本でも吉祥果=ザクロになったことの由来により、私どもも境内にザクロの木が植えられているわけです。
実がなる頃にまた詳しく説明いたしましょう。

天皇皇后両陛下、令和最初の結婚記念日。  法華坊主 joe

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5月5日の背くらべ。

2019年 06月7日 - 日常

今日(7日)は、旧暦端午の節句です。
端午は「月の初めの5日」と言うこと(さらに古くは月初めの「午」の日)で、本来は5月に限った呼び名では有りませんでした。
これがいつしか「重日思想」=古代中国にあった月数と日付が一致する日付を特別な日だと考える思想と相まって、5月の5日だけを特別に指すようになったものです。
端午の節供は、五節句の一つで、元はご多分に漏れず中国から伝わった行事です。
この日に菖蒲(ショウブ)や蓬(ヨモギ)を摘み、家や門に飾る風習は、本場中国においては既に「楚辞」に歌われているということですので、少なく見積もっても2400年以上昔から有ったもののようです。

柱のきずは一昨年の5月5日の背くらべで始まる童謡「背くらべ」の歌に「ちまき食べ食べ兄さんが・・・」と言う一節があります。
ちまき(粽)、現在は笹の葉で巻くことが多いようですが元々は茅(ちがや)で巻いたことから「茅巻き(ちまき)」と言ったそうです。
5月5日にちまきを作る風習は、中国の楚の国(揚子江流域)に起こったものとされています。
中国で詩を文学にまで高めた、その第一人者と言ってもよい大詩人、屈原(くつげん)が政争に敗れ、国の行く末を案じつつ河に身を投げたのが5月5日とされ、屈原の霊を慰めるため、ちまきを作って河に捧げたことが始まりと言います。
日本では、ちまきや蓬餅、柏餅などを作り、神様(特に田の神)に捧げ、豊かな実りを祈ったもので、それがやがて田植え前の休養と楽しみ兼ねた祭事となったようです。

関東甲信・東海・北陸・東北南部が梅雨入り。  法華坊主 joe

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様々なことが始まる時期。

2019年 06月6日 - 日常

今日は24節気のひとつ「芒種(ぼうしゅ)」です。
「芒(のぎ)」ある穀物や稲や麦など穂の出る穀物の種をまく季節ということから、芒種と言われています。
「芒」とは、米や麦などイネ科の植物で、花の外側についている針のような突起のことで、「禾」とも書きます。
そこから、芒のある穀物の種をまく時期と言われ、稲の場合は種をまくというより、苗を植える形になるので田植えの時期とも言えるのでしょう。

また、能や歌舞伎・狂言などの伝統芸能は、6歳の6月6日に始めると上手になると言われています。
そのため、6月6日は「楽器の日」「生花の日」などが制定されています。
なぜこの日に初稽古を行うと良いのか、そこには諸説あります。
指を使って親指から順に数字を数えていくと、6の時に小指が立ちますよね。
そこから「子が立つ」ということで、縁起が良いとされています。
室町時代に能を大成したことで有名な世阿弥(ぜあみ)は「風姿花伝」という著書を残していますが、その中で、能は数えで7歳(つまり6歳)から始めると書かれており、そこに由来したとも言われています。

稲作活動が本格的に始まったり、芸事の初稽古が行われたり、芒種は様々なことが始まる時期といえます。
1年もそろそろ半分を迎えようとしていますので「あ、今年もやりたいことできなかったな…」と後悔しないためにも、ぜひこの時期に何か始めてみてはいかがでしょうか。

安倍総理、伊藤博文さんがお嘆きですよ。  法華坊主 joe

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世紀末ウィーンを代表する画家。

2019年 06月5日 - 日常

クリムトを皆さんはご存知ですか?
グスタフ・クリムトは、世紀末ウィーンを代表する帝政オーストリアの画家です。
昨年はクリムトが没後100年を迎えたことと、今年はオーストリアと日本が修好150周年を迎えることを記念していくつかの企画展が開催されています。
華やかな装飾性と世紀末的な官能性をあわせもつ彼の作品は、いまなお圧倒的な人気を誇ります。
東京都美術館で開催されている「クリムト展 ウィーンと日本1900」 (~7/10)を観てきました。
今回の展覧会では、初期の自然主義的な作品から、分離派結成後の黄金様式の時代の代表作、甘美な女性像や数多く手がけた風景画まで、日本では過去最多となる油彩画25点以上を紹介していました。
その中でも著名な代表作のひとつ「ユディト1」が展示され、油彩画に初めて本物の金箔を用いた作品、そして額縁はクリムト自身のデザインによるそうで、その質感がすごかったです。

作品以外に驚いたのが、クリムト家の話です。
クリムト家は長男クリムトと2人の弟、姉に3人の妹、父母の9人家族なのですが、父はクリムト30歳の時死去、妹アンナと弟エルンストは若くして死去、母と姉クララは鬱病だったそうで、悲劇の家系だと知りました。
クリムトは死をテーマにした作品が多いですが、世紀末の悲観的な空気に加えて、彼の家庭事情も作風に影響していることは間違いないですね。
さらに異常に女性の身体に興味があり、人気絶頂期には15人のモデルが寝泊まりし、少なくとも14人の非嫡出子(結婚してないけどできた子供)がいたという事実は、羨ましいようなそうでもないような・・・。
男は死に近づくほど子孫を残さなきゃ!という本能があるとしても14人とは、ものすごいエネルギー。
クリムトをここまで知る機会はなかったので、嬉しい展示で満足しました。
当日ご一緒した友人は、翌日「ウィーン・モダン クリムト、シーレ 世紀末への道」(~8/5 国立新美術館)と、「世紀末ウィーンのグラフィック」(~6/9 目黒区美術館)も観たそうですから、驚愕至極です。

山ちゃん、蒼井優と結婚。  法華坊主 joe

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カエルの歌が聞こえてくるよ

2019年 06月4日 - 日常

昨日、お寺の前の田んぼに映る青空=長閑な田園風景を、都会に住む親しい友人にLINEで送信したら、「カエルの鳴き声はするの?」と返信がありました。
もちろん日の中でも少しはありますが、夜になるとカエルの歌が聞こえてきます。
♬ かえるのうたが
  きこえてくるよ
  クヮ クヮ クヮ クヮ
  ケケケケ ケケケケ
  クヮクヮクヮ  ♪
童謡「カエルの合唱」は一般的に、作詞:岡本敏明、作曲:ドイツ民謡と表記されることが多いのですが、原曲の作詞者については、ドイツ国歌やドイツの童謡『ぶんぶんぶん』『かっこう』などで知られる19世紀ドイツの童謡作家ホフマン・フォン・ファラースレーベンであることが判明しています。
しかし、メロディのルーツについては未だ判明していないそうです。我が家の前の田んぼのカエルは、「クヮ クヮ クヮ クヮ ケケケケ ケケケケ クヮクヮクヮ」なんて可愛いものではなく、「グヮ グヮ グヮ グヮ ゲゲゲゲ ゲゲゲゲ グヮグヮグヮ」と濁音で泣き叫んでいます。

今日、中国の北京で民主化を求める学生らの運動が武力で鎮圧され、大勢の死傷者が出た天安門事件から30年を迎えました。
中国政府は「巨大な発展の成果が当時の行動が完全に正しかったことを示している」として、当時の対応は正しかったと改めて主張しました。
無名の反逆者(むめいのはんぎゃくしゃ)を覚えているでしょうか?
天安門事件の直後、天安門広場に通ずる長安大街の路上で撮影された、戦車の行く手を遮る映像に登場する男性のことです。
共産党政権の正当性を揺るがしかねない天安門事件は30年が経つ今も、中国では自由に論じることはできず、当局の監視は厳しさを増しています。

羽生九段が歴代最多の1434勝。  法華坊主 joe

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珠玉の名品を思う存分。

2019年 06月2日 - 日常

今日もお天気に恵まれ、初夏の爽やかな一日でした。
梅雨入り前の晴天を利用して、身も心も、さらには生活環境をも風通し良くしたいものですね。

今日で閉展になりましたが、先日上京した時に観た「美を紡ぐ 日本美術の名品 ―雪舟、永徳から光琳、北斎まで―」(東京国立博物館)について記します。
この特別展は、皇室ゆかりの名品である狩野永徳筆「唐獅子図屏風」と、永徳最晩年の作である国宝「檜図屏風」を、同時公開するのに加えて、雪舟、尾形光琳、葛飾北斎らの名品を、一堂に紹介する展覧会でした。
狩野永徳&狩野常信の「唐獅子図屏風」の迫力を感じるだけでも充分満足です。
この作品は毛利家に伝わっていたのですが、その経緯は本能寺の変の際、豊臣秀吉が至急の和睦のためこの屏風を毛利に贈ったそうで、秀吉の天下取りのきっかけとなる歴史の証拠品です。
特に永徳の右隻はすごいド迫力で、左隻の常信の唐獅子に比べて永徳の唐獅子の肉厚感を感じることが出来ました。
雪舟の「秋冬山水図」は意外と小さくてビックリ。
北斎の「西瓜図」はユーモラスで、なんか謎めいてます。
芦雪の「花鳥遊魚図巻」は芦雪が得意そうなモチーフがたくさん描かれていて、見ていて楽しかったです。
作品数は少なめでしたがとても充実していて、平安時代から近代までの選りすぐられた名だたる日本美術の名品をいっぺんに観ることができ満足しました。
次の機会があったら、また楽しみですね。

続く家庭内殺人、元農水事務次官も。  法華坊主 joe

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