2021年 08月4日 - 日常
TOKYO2020オリンピックも終盤に入り、ますます日本人アスリートの活躍が期待されます。
開・閉会式の会場、現在行われている陸上競技のメインスタジアムである新国立競技場の建替えには紆余曲折があったことは周知の事実です。
2012年に開かれた国際コンペでザハ・ハディドによる特徴的なデザインが選ばれましたが、総工費が見積もりの2倍にふくらんだことを理由に、当時の安倍首相が「現在の計画を白紙に戻し、ゼロベースで計画を見直す」ことを表明。
すぐに再コンペを実施し、隈研吾らのチームよる案が「優先交渉権者」に決定され、2019年11月に竣工しました。

いま東京国立近代美術館で、「隈研吾展-新しい公共性をつくるためのネコの5原則」が開催されています。
米TIME誌にて「2019年世界で訪れるべき最も素晴らしい場所100選」に選ばれたV&Aダンディーや、新国立競技場の設計に参画するなど、現代日本を代表する建築家のひとりである隈研吾さん。
この展覧会では、世界各国に点在する隈作品の中から公共性の高い68件の建築を、隈先生が考える5原則、すなわち 1)孔 2)粒子 3)斜め 4)やわらかい 5)時間の5つに分類し、建築模型や写真やモックアップ(部分の原寸模型)により紹介しています。
世の中がコロナ禍でなく、東京が感染急拡大でなければ、行ってみたい展覧会ですが・・・regret
都会に住む愛しい君よ、暑い中でもぜひ行って感想を聞かせてください。
ちなみに、現在放映されている朝ドラ「おかえりモネ」のロケ地・登米能舞台は、隈研吾デザインの伝統芸能伝承館 「森舞台」が撮影に使われました。
福島県も「まん延防止」適用へ、8日~。 法華坊主 joe
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2021年 08月3日 - 日常
先日、アニメ『百日紅』の話をしましたが、サルスベリは漢字での名称「百日紅」の名のとおり、初夏から秋までの長い間鮮やかな紅色やピンク、白などの花を咲かせる花木です。
庭に植えてシンボルツリーとして楽しむ方が多いですよね。
白くすべすべの幹がやわらかい印象で圧迫感がないところも魅力です。
サルスベリは、漢字では「猿滑り」「百日紅」「紫薇」などと書きます。
「猿滑り」は、樹皮がツルツルしていて、猿ですら滑り落ちてしまいそうな木であるため、「紫薇」は「しび」とも読み、サルスベリの漢名です。

「百日紅」は、どうして「サルスベリ」と読むのでしょうか。
一説では、ある悲しい物語が関係しています。
「百日紅」は「ひゃくじつこう」とも読みます。
朝鮮半島のある村では、昔、ある風習がありました。
龍神への生け贄として、若い娘が捧げられていたのです。
あるとき、その国の王子が村を通りかかります。
娘が生け贄にされそうな姿を見た王子は、龍神と戦うことを決意します。
王子は勇猛果敢に挑み、龍神を討ち取りました。
娘を救い出すと、二人の胸の内には、恋心が芽生えました。
しかし王子は、ひとまず村を去らなければなりません。
「百日後には必ず戻る」と言い置いて、王子は旅立っていきました。
ところが、約束の日、村に戻った王子は愕然とし、たいそう悲しみました。
娘が亡くなっていたのです。
嘆き悲しむ王子、しかし娘は戻ってきません。
やがて、娘のお墓がある場所から、1本の木が生え、花を咲かせました。
その花は、愛しき人を今か今かと待つかのように、百日間、咲き続けたといいます。
百日紅には、こうした悲恋の物語が隠されているのです。
サルスベリの花言葉には「雄弁」「饒舌」「あなたを信じる」などがあります。
「あなたを信じる」は上述の悲恋物語が由来です。
通勤や通学、散歩や買い物の道すがら、花言葉などを思い出しながら、サルスベリの花々に目を向けてみてはどうでしょうか。
いまだ続くコロナ禍ではありますが、少しの時間、花と物語の世界に入っていけるでしょう。
緊急事態宣言6都府県にアストラゼネカ。 法華坊主 joe
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2021年 08月1日 - 日常
今日からスタートした8月の和名は「葉月(はづき)」。
紅葉・落葉する「葉落ち月」から転じて「葉月」と呼ばれるようになったと言われます。
夏の盛りに紅葉?と不思議に思ってしまいますが、旧暦8月は秋なのです。
とはいえ、まだまだ続く炎暑の毎日。
私たち人間は暑さにぐったりしてしまうというのに、草花はいよいよ色濃く、勢いを増します。
午後の気だるい風に揺れる、鮮やかな桃色の百日紅。水辺で涼しげに咲く蓮。朝露に濡れる夏空色の露草。

普通なら8月は「さあ夏本番!」というイメージですが、今年は7月初めから猛暑が続き、本番どころかすっかり夏バテ気味という人も多いのではないでしょうか。
特に今年は、TOKYO2020に加え、コロナ禍の中、お盆休みや子どもたちの夏休みの行事、夏祭りや花火大会など、不安と楽しみの交錯する8月です。
まだまだ厳しい暑さは続きますが、それでも大暑→立秋→処暑と暦が進むうちに、少しずつ秋は近づいてきます。
ニュースで日々、コロナ感染と熱中症への注意喚起が流れており、新型コロナウイルスと異常気象で体にこたえる長い夏ですが、健康管理にも十分気をつけて、よい1ヶ月をお過ごしください。
新型コロナ、4日連続で1万人超。 法華坊主 joe
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2021年 07月31日 - 日常
いま市内の映画館で、映画『HOKUSAI 北斎』の公開を記念して、日本絵画を映画で堪能する特別企画が催されています。
映画『HOKUSAI』が公開された2021年にこそ必見の特集上映で、絵巻・アニメ・ドキュメンタリー・不朽の名作など様々な角度から日本絵画の魅力を堪能できる4作品です。
1回目(7/16)の『山中常盤 牛若丸と常盤御前~母と子の物語』は見逃し、2回目(7/23)の『春画と日本人』は一昨年の封切時に東京で観たのでパス。
そして昨夜は、3回目の『百日紅 Miss HOKUSAI』を観てきました。

『百日紅 Miss HOKUSAI』は、江戸風俗研究家で文筆家や漫画家としても活躍した杉浦日向子の漫画代表作「百日紅」を、「カラフル」「河童のクゥと夏休み」の原恵一監督がアニメーション映画化したものです。
浮世絵師・葛飾北斎の娘で、同じく浮世絵師として活躍した女性・お栄が、父・北斎や妹、仲間たちとともに生きた姿を、江戸の町の四季を通して描いています。
百日紅(さるすべり)の花が咲く・・・お栄と北斎、仲間たちのにぎやかな日々がはじまります。
声優には、お栄役の杏、今作で声優初挑戦となる北斎役の松重豊ほか、濱田岳、高良健吾、美保純、筒井道隆、麻生久美子、立川談春ら豪華俳優陣が集参加しています。
夜・火事・通り・妖・雪・風・・・風景の空気感がとても美しく表現されていて、感情的な表現が原作より強く感じるのは映像作品だからでしょうか。
個人的には、アニメは決して好まない私でも「大人向け江戸ファンタジー」を堪能することが出来ました。
コロナ全国1万2000人超感染、最多更新。 法華坊主 joe
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2021年 07月30日 - 日常
有り難いことに、今日も「暑中見舞い」の葉書が数通届きました。
暑中見舞いは、お盆の贈答習慣に由来します。
かつてはお盆に里帰りする際に、祖霊へのお供えものを持参する風習がありました。
それがお世話になった方への贈答習慣になっていき、やがて簡略化され、手紙で済ませるようになったのが現在の暑中見舞いです。
お盆の贈答習慣は、お中元へと受け継がれていきましたので、お中元の時期を過ぎると、暑中見舞いとして贈るわけです。
暑中見舞いを出す時期は、小暑~立秋前まで、あるいは夏の土用とされています。
でも梅雨の最中では的外れとなってしまうため、「暑中見舞い」は梅雨明け後から立秋までに出すとよいでしょう 。
立秋を過ぎたら「残暑見舞い」にして、処暑までを目安に、遅くとも8月末までには届くようにします。

暑中見舞いは「出さなきゃいけない」ものではありませんから、「出したいな」と思う相手に出すものであるはず(仕事上必要な場合や儀礼的な場合は事情が違いますが)。
それは、ご無沙汰している友人だったり、お世話になった方だったり、最近気になる方だったり・・・。
出したい気持ちを大切にすれば文例集に頼ることなく自分の言葉で書け、その様子が相手にも伝わります。
相手をいたわり、コミュニケーションを深める「暑中見舞い」や「残暑見舞い」。
昔ながらの風習が、コロナ禍の今、とても新鮮に届くはずです。
五輪開幕、歓喜と不安の一週間。 法華坊主 joe
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2021年 07月28日 - 日常
土用の丑の日、皆さんは「鰻」をご馳走になりましたか?
案の定、我が家は「うどんと梅干し」で、精がつく鰻は食卓に上がりませんでした。
夏の土用は、1年の中で最も暑さが厳しいとされる時期にあたるため、江戸時代にはこの期間の丑の日を「土用の丑の日」と重視し、柿の葉などの薬草を入れたお風呂に入ったり(丑湯)、お灸をすえたり(土用灸)すると夏バテや病気回復などに効き目があるとされていました。
7月の土用の丑の日に鰻を食べると夏バテをしないといわれています。

諸説ありますが、実はこの風習、江戸時代の万能学者であり、発明家でもある平賀源内(ひらがげんない)が仕掛けたものだったんです。
知り合いの鰻屋さんが夏はウナギが売れないと困っていたのを見て、店の前に「土用丑の日、うなぎの日」という貼り紙をしたのです。
これが大当たりして、土用の丑の日に鰻を食べる風習となりました。
元々この日に「う」のつくものを食べると病気にならないという言い伝えがありましたので「う」のつく食べ物=「鰻」として定着したのでしょう。
他にも、例えば「梅干し」「瓜」「うどん」など・・・、いずれも食が細くなる夏に食べやすいものですね。
このような言い伝えは先人たちのありがたいアドバイスともいえるわけです。
コロナばかりでなく、熱中症にも気をつけて、上手に夏を乗り切りましょう。
大波乱、バドミントン桃田が1次リーグ敗退。 法華坊主 joe
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2021年 07月27日 - 日常
明日は、「土用の丑の日」です。
この日は昔から、梅干し・うどん・うりなど「う」のつくものを食べて夏バテ防止をする風習があり、「う」のつく「鰻」は、まさに疲労回復効果抜群の食べものとされていました。
土用の丑の日が近づくと、鰻屋さんばかりでなく、あちらこちらから蒲焼のいい匂いがしてきて暑さに負けそうなときも、なんとなく食欲をそそられるもの。
もちろん、食べればもっと元気が出るでしょう。

昔から「鰻と梅干は食べ合わせが悪い」といわれてきました。
ところが、医学的には、梅干は胃酸を濃くして、鰻の油分の消化を助けるので一緒に食べることは逆に好ましいそうで、この言い伝えは単なる迷信のようです。
では、なぜそのような迷信が生まれたのでしょうか。
これにはいろいろな説があります。
1)贅沢の戒め説・・・梅干は胃酸を分泌させ、食欲を増進させます。それで高価な鰻をたくさん食べられるようになるので、贅沢を戒めるために生まれたのではないか。
2)過食の戒め説・・・鰻も梅干も食がすすむ食材。脂っこい鰻も梅干を食べながらだとつい食べ過ぎてしまうので、食べ過ぎを防ぐ意味ではないか。
3)栄養の消失説・・・梅干には、脂っこい食物をさっぱりさせる性質があるので、体内で鰻の栄養分が消されてしまうのでは…と心配したため。
4)食中毒の予防説・・・鰻が腐っていたら酸味がある。梅干を一緒に食べると、梅の酸味のせいで鰻が腐っていることが判らないため。
このように見てみると、食べ合わせの言い伝えの中には、食べ物を大切に考えた昔の人の知恵がたくさん詰まっていますね。
ソフト金メダル、13年越しの連覇。 法華坊主 joe
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2021年 07月26日 - 日常
今日もTOKYO2020の舞台で日本人選手がメダル奪取、おめでとうございます。
その反面、インタビューの冒頭で「そうですね」って答えるの、おかしいと思いませんか?
メダルを取った選手も、取れなかった選手も、インタビューを受けたときの第一声が「そうですね」で始まるのが気になりませんか?
誰もがそうであることと、質問されるたびにまた「そうですね」とくり返されることに、奇妙な違和感を持っているのは私だけでしょうか?
もっとも、「そうですね」が気になったのは、今回が初めてではありません。
それは、フィギアスケートの浅田真央の決まり文句で、何で「そうですね」から始めるんだ、と疑問に思ったことが度々ありました。
それがこんどは、ほとんどの選手に伝染していて、選手のなかでの流行語だといってもいいかもしれないことに驚きます。
「そうですね」は、相手の話に対する肯定の応答語です。
だから、質問されて、「そうですね」と応えるのは、「肯定の応答語」ではなく、自分のなかで応えをさがすときに出る言葉だと言えるのです。
質問に対してしばらく考えるときに出る「そうだなー」とか「うーん」とか「あー」に近い言葉ではないでしょうか。
しかし選手の口から出る「そうですね」には、考えるために必要な時間を稼ぐといったニュアンスはなく、きわめて機械的に出されるように感じられる言葉になってしまっていることです。

「そうですね」は、相手に同意する際の言い回しで、敬語では「そう思います」と表されます。
別の言い方では「おっしゃる通りです」と「左様でございます」という表現があります。
すべて「そうですね」と同じ意味では使うことはできませんが、同意する場面で使うことができます。
正しい敬語表現をしっかりと身につけて、自分のコミュニケーションの手段のひとつとしていきましょう。
スケボー・西矢椛、日本勢史上最年少で金。 法華坊主 joe
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2021年 07月25日 - 日常
今日(25日)のオリンピックは、メダルラッシュでした。
中でも、柔道の男子66キロ級が日本武道館で開催され、同階級で阿部一二三が悲願の金メダルを獲得し、女子52キロ級を制した妹・詩と五輪史上初の兄妹が獲る金メダルの快挙を達成しました。

ネット上では、一二三の前哨戦となる3位決定戦に勝利し、銅メダルを獲得したブラジル選手の右胸に注目が集まっています。
彼の名は、カルグニン。
ネットでは、カルグニンの右胸に漢字で彫られた「家族」のタトゥーが話題を呼んでいます。
阿部との一戦、そして決勝前の試合に出場したこともあり、視聴者はカルグニンの胸に刻まれた「家族」にくぎ付け。
日本語でのタトゥーに、SNS上では好意的な声があがっていました 。
「ブラジルのカルグニン 胸に『家族』ってタトゥー入ってるのええな」
「ブラジル代表選手の刺青が『家族』でちょっと胸熱」
「家族ってタトゥー渋かっけえ」
「ゴシック体の家族に釘付け」
「家族さん頑張れ!!」
「絶対いい人」・・・。
家族って、大事なんですよね。 法華坊主 joe
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2021年 07月24日 - 日常
TVの前でオリンピックを観ながら、暑さを紛らわすためについ冷たい飲み物ばかり飲んでしまいがちですが、それでは身体によくありません。
そんな時は、旬の夏野菜で栄養を摂り、元気を取り戻しましょう。
特に幼少の頃は食べたことがなかった、ゴーヤとズッキーニは今や夏野菜の定番となり興味があります。

沖縄料理のゴーヤチャンプルーでお馴染みのゴーヤの原産地はインドを中心とするアジア熱帯地域です。
日本には中国経由で慶長年間に伝わり、沖縄には琉球王国時代には伝わっていたようです。
18世紀初頭にはすでに野菜として食べられていました。
沖縄には、「クスイムン(薬物)」「ヌチグスイ(命薬)」と表現される「医食同源」の考え方があり、毎日の食事は健康を維持するための薬でもありました。
そこで、栄養豊富なゴーヤもただの野菜としてではなく、夏バテ予防のためにも食べられてきたのです。

ズッキーニは、見た目はきゅうりのようですが、「ペポかぼちゃ」に分類されるカボチャの仲間です。
原産地は北アメリカ南部やメキシコ北部ですが、イタリア料理やフランス料理などにもよく使われます。
日本で広まり始めたのは1980年代から。現在は一般家庭でも食べられるようになり、出荷量、消費量とも増加傾向です。
レシピは南仏料理のラタトゥイユが有名ですが、クセがない淡白な味わいなので、ナスのようにさまざまな料理に活用できます。
煮込んでカレーやスープ、天ぷらやフライなどの揚げ物、味噌汁の具などにもおすすめです。
また、薄切りにすれば生食でも。塩もみしてから塩昆布とあえたり、塩漬け、浅漬け、ピクルスなどにも利用できます。
五輪、柔道・高藤が日本勢初の金。 法華坊主 joe
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