実が赤く怪しげな提灯。
2019年 07月9日 - 日常
夏の風物詩のひとつ、東京・浅草寺の「ほおずき市」が今日から始まりました。
この時季になると、グレープが歌った「ほおずき」(詞・曲 さだまさし)を思い出します。
♫いくつかの水たまりを残して
梅雨が駆け抜けてしまえば
しめった風の背中越しに
きみの好きな夏が来ます
あの日きみにせがまれて
でかけた小さなお祭り
綿菓子の味アセチレンの光
きみは赤いほおずきを買った ♬
ほおずきを漢字で表すと「鬼灯」と書きますが、なんと読むのかわからず困ったことがありました。
芥川龍之介の『開化の良人』に記された「・・・目まぐるしく行き交う 提灯 ばかりが、もう鬼灯ほどの小さな点々に赤く動いていました・・・」という文章を読んだ時のことです。
「鬼」という字からちょっと怖いように思えますが「亡くなった人の霊」と言うような意味がありますし、盆提灯にも似ていることから、ほおずきを「鬼灯」と書くようです。
名前の由来には諸説がいくつかあり、①実が赤く染まった頬を連想させ、果実を鳴らして遊ぶ子供たちの様子から「頬突き」と呼ばれていたことや、②ホホというカメムシがつきやすいことから「ホホ付き」と呼ばれていたことがなどが有名なエピソードです。」
花言葉は、「偽り」「ごまかし」「欺瞞」「心の平安」「不思議」「自然美」ですが、その理由は、実の大きさに対して中は空洞で種も小さいことから、「偽り」「ごまかし」「欺瞞」という花言葉がつけられたそうです。
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