紅葉に彩られた秋の山。
2020年 10月20日 - 日常
ようやくここ数日の秋晴れと朝夕の寒暖差によって、拙寺の境内から見える吾妻・安達太良連峰の山並みも粧って来ました。
ぐっと冷え込むこの頃は、楓や蔦の紅葉が色鮮やかになっていきます。
紅葉は、気温が急激に下がることで葉の中のタンパク質が移動できなくなり、糖類が蓄積されて、緑の色素が減っていくためにおこる現象です。
代わりに増えていく赤い色素はアントシアニン、黄色い色素はカロチノイド、褐色の色素はフロバフェンといい、木によって、また気候によってどの色が強く出るかは違います。
一様に赤くならないからこそ、美しい色のグラデーションが楽しめるわけです。
紅葉に彩られた秋の山を「山粧う(やまよそおう)」といいます。
花が咲き始め、鳥が歌う春は「山笑う」、青葉が茂りみずみずしい夏は「山滴る」、冬山の静けさは「山眠る」などと、四季折々の山をまるで生きているかのように表す言葉があります。
これは、11世紀の中国の郭煕(かくき)という画家の言葉に由来しているそうですが、とても素敵な表現ですね。
お弁当を持って「紅葉(もみじ)狩り」に出かけ、日本の秋を満喫してみませんか。
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