きたおおじろさんじん

2017年 03月25日 - 日常

「きたおおじ ろさんじん」って知ってますか?
そうです、北大路魯山人です。
彼は、明治16年(1833) 京都生まれの芸術家です。
篆刻家・画家・陶芸家・書道家・漆芸家・料理家・美食家など様々な顔があります。
最近テレビでは、料理家として名前が挙がることが多いようです。
そんな魯山人に次のような名言があります。
「すべて本来の持ち味をこわさないことが、料理の要訣である」
その意味は「まず料理は良い素材、そして本来の持ち味をこわさないこと」ということです。

この言葉は、よく考えると、近頃の子育てや教育にも通用する言葉のようです。
「素材」である子どもの個性をじっくりと見極めることなく、早い時期からいろいろな稽古事に行かせたり、競争心を煽る英才教育の場に投げ込んだり、「料理人」としてどうかな、と思う親がいます。
一人ひとりの本来の良さを伸ばし、育むことの大切さを、この言葉は教えているかのようです。
連日報道される「森友問題・籠池劇場」の偽りの教育論にうんざりしている今、魯山人が真髄を理解しているからこそ出てくる言葉なんだなあと、しみじみ感じ入りました。

ありがとうございました。  法華坊主 joe

投稿記事を読む - コメント

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です