晴れの特異日

2018年 10月10日 - 日常

10月10日が東京の晴れの特異日であったことから、1964年の東京オリンピックの開会式の日に選ばれた」と言われていますが、10月10日は統計的に晴れが多い日とは言いがたいようです。
1959年発行「気象学ハンドブック」によれば、10月の特異日は14日とされており、事実、1971年から2000年までの30年間のデータをみても、雨が全く降らなかった日で10月9日が17回、10日が19回、11日が14回と、大きな差はないようです。

また、2012年4月5日放送の『ビーバップ!ハイヒール』では、以下のエピソードが紹介されました。
1959年に日本オリンピック委員会から気象庁の大野義輝氏に「日本の戦後の復興を世界に見せるために、絶対に晴れる日を開会式に選びたい」との依頼があり、秋晴れの10月がまず選ばれたそうです。
5月の五月晴れではヨーロッパの選手が寒い時期に調整となるため配慮されたとのこと。
大野氏の調査結果では、10月に最も晴れる確率が高いのは15日、次点が10日でした。
日本オリンピック委員会は1964年は10月15日は木曜日と平日なのに対し、10日は土曜日であることを重視し、10月10日に決定しました。
10月10日は「特異日」というほど晴れが多いわけではありませんが、日本オリンピック委員会の絶対に晴れにしたいという思いから、晴れる確率ができるだけ高い日が選ばれたと考えられるようです。
今日のお天気、皆さんの周りではいかがでしたか。

浅間山荘事件を指揮した佐々淳行さん死去。  法華坊主 joe

投稿記事を読む - コメント

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です