日本人の心と創造力を拝観

2018年 11月4日 - 日常

芸術の秋、上京の機会を利用していくつかの美術展を観てきました。
その中のひとつ、「仏像の姿 ~微笑む・飾る・踊る~」は、今月25日まで三井記念美術館で開催しています。
まず三井記念美術館についてお話ししましょう。
三井記念美術館は、東京都中央区日本橋室町、中央通り沿いに面した三井本館の7階にある、私立美術館です。
江戸時代以来350年の歴史をもつ三井家が収集した日本・東洋の美術品を収蔵し、展示してきた「三井文庫別館」(東京都中野区上高田)が、三井家及び三井グループに縁の深い日本橋に移転し、「三井記念美術館」と改称して、2005年(平成17年)10月に開設しました。
美術工芸品を収蔵する三井家については、別の機会にお話しします。

日本には、古来多くの魅力的な仏像が伝えられています。
これらの仏像の作者である「仏師」の豊かな感性と独創性、そして高度な技術に光を当て、特に仏像の「顔」「装飾」「動きとポーズ」を切り口に、日本人の心と創造力を様々な角度から拝観できる試みでした。
例えば、「顔」では慈悲、微笑み、威厳、怒りなど色々な表情を、「装飾」では仏身の輝き、彩色、装身具による華麗な荘厳などを、「動きとポーズ」では体幹の支点や捻り、手足の上下による微妙な動きから、踏みしめたり、蹴り上げたり、舞踊に近い大ぶりな動作までを、普段あまり気づかないところを紹介しています。
それぞれのキャプションに簡潔な「見どころ」が書かれており、仏像鑑賞初心者にはありがたいのではないでしょうか。
宗派や時代的な意味合いなどを気にせずとも、仏像を「美術品」として楽しめる展覧会ですし、後半の東京藝大とのコラボ企画は、精緻な模刻と彩色の再現に驚かされました。
コラボ企画も含め、多様な仏像の表し方と仏師の技巧を楽しめる展示でした。
信仰の心は薄いけれど、美術の心を持ち合わせた同行者に感謝です。

山本彩、涙でNMB48卒業。  法華坊主 joe

投稿記事を読む - コメント

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です