求められる創造的復興

2018年 12月11日 - 日常

最近は「戦後」に倣って「災後」という言葉があるそうです。
第2次大戦で敗北した日本では「戦後」という言葉が定着しました。
日本は終戦以来の強烈な共通体験となる東日本大震災を経験して「戦後」から「災後」に移行すると主張したのは、東大名誉教授の御厨貴先生です。
「まさに『ノアの洪水』のようなものであり、政府から一般国民まで人心に与えた影響は大きかった。理不尽に何人もの命がなくなり、今後の自然災害時にどう対応するのか。もともと東北は過疎問題を抱えていた。そのまま復興してもしょうがなく創造的復興が必要になる。東北を日本の先端に変えることで日本が変わるというのが『災後』の言葉に託した意味だ」と、御厨先生は「災後」の日本を憂いています。

東日本大震災で尊い命を失ったのは、人間ばかりではありません。
全ての生き物にも「生命」が有ることに」に気づき、例えば豚の持つ「夢」や「悲しみ」は、私たちが失った「夢」や「希望」に通じ、悲しみの淵瀬で立ちつくす人々の心に寄り添うことに通じていると思います。
今日11日は、今年災後の月命日です。
わたしの周りにも「いつまで震災・原発と騒いでいるんだ!」という人がいます。
個々の考えに右往左往することなく、犠牲者の供養と創造的復興を求め続けていかなければならないと痛感しています。

紋付・袴、和装の本庶先生ステキ。  法華坊主 joe

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