瀬をはやみ 岩にせかるる滝川の

2018年 12月20日 - 日常

サントリー美術館では、「扇の国、日本」展を観た時、檜扇こそが現在の扇子の祖先であることを知りました。
檜扇の後、紙に移行する段階で、扇の形のヒントになった物、それがコウモリです。
コウモリの羽の形を元にして作られた紙扇子、当初は蝙蝠扇(かわほり)と呼ばれていました。
蝙蝠扇は、記録を留める為によく使われていたと言われていますが、次第に心情を詠み、人に聞かせて楽しむ和歌をよみだし、花を挟み、お礼品や贈答品として届ける物になって行きました。
和歌に美しい句が多いのは、この為かもしれません。
この鑑賞をきっかけに、百人一首をもう一度思い起こしてみました。
百人一首を用いて行う競技かるたの世界を描いた「ちはやふる」や、「うた恋い。」といった漫画が、若い世代を中心に人気となっています。
今再び注目を集める、百人一首。
学生時代に勉強したり、お正月にかるたで遊んだ記憶がある方も多いのではないのでしょうか。
一般的に”百人一首”というと平安時代末期から鎌倉時代の初めに歌人である藤原定家が選んだ「小倉百人一首「」のことを指します。

法華坊主のお気に入りの一首は、77番歌です。
瀬をはやみ 岩にせかるる 滝川の われても末に 逢はむとぞ思ふ   崇徳院
訳すると「川瀬の流れが早いので、岩にせき止められる急流がいったん二つにわかれても、その先でまた合流するように、あなたとわたしも一度は別れても、いつかはきっと逢おうと思います」という意味です。
来年のお正月は、家族そろって百人一首を楽しんでみてはいかがですか。

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