まず目に入るのは明るい空。

2019年 03月6日 - 日常

今日は、24節気のひとつ「啓蟄(けいちつ)」です。
啓は「ひらく」、蟄は「土中で冬ごもりしている虫」の意味で、大地が暖まり冬眠していた虫が、春の訪れを感じ、穴から出てくる頃です。
まだまだ寒い時節ではありますが、一雨ごとに気温が上がり、日差しも徐々に暖かくなってきますし、春雷がひときわ大きくなりやすい時季でもあります。

親しい友人が、昨日の新聞をもとに「蛇穴を 出れば飛行機 日和なり」幸田露伴の句を教えてくれました。
その意はこんなことなのでしょうか。
「冬眠からさめた蛇が地中から出てみると、ぽかぽかとした上天気。空を見上げて、思わずも『ああ、飛行機日和だ』とつぶやく。まさか蛇がつぶやくわけもないのですが、ようやく長い冬のトンネルを抜け出た作者が、上機嫌で蛇につぶやかせたくなったのでしょう。真っ暗な地中から出てきたら、真っ先に目に入るのは周辺の景色ではなく、やはり明るい上空」ということですかね。

立正院の隣町、二本松市の亀谷坂に「露伴亭」というスリランカカレーの店があります。 
店名は、幸田露伴に由来するそうです。
露伴は、電信技師として北海道余市に赴任するも職を放棄し、東京への帰郷を決意しました。
体調最悪の中、福島から郡山まで途中に通りかかった二本松は祭りの最中で、口にしたのは奥州街道峠茶屋「阿部川屋」の餅でした。
体力・気力の限界で詠んだ句「里遠し いざ露と寝ん 草まくら」は、露伴の雅号の由来となりました。
歴史の舞台となった亀谷坂頂上には、露伴の「ペンネームゆかりの地」碑が建立されています。

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