花見といえば「桜」。

2019年 03月30日 - 日常

今日は寒い一日。
福島は、低気圧の影響で朝から雨が降り、昼前からは湿った雪が降って、3月末というのに積雪となりました。
おかげで桜の開花もお預けです。

春になれば桜・桃・菜の花など色々な花が咲き誇り、見どころがいっぱいあります。
それなのに、花見といえば桜の花見をさすのはなぜでしょう? それは、平安時代より桜が花の代名詞になっているからです(奈良時代は、花といえば梅や萩をさしていました)。
平安の貴族は桜の花に心を躍らせ、桜を愛でては歌を詠み、宴を開いて楽しむようになりました。
また、農民にとって花見は豊作祈願の行事でした。
古来より、田の神様は冬になると山へ行き、春になると里へおりると考えられていました。
「桜」の「さ」は早苗、早乙女、皐月などと同じように稲や田の神様をさし、「くら」は神様の座る場所という意味で、春になっておりてきた田の神様が宿る木とされていたため、桜のもとで田の神様を迎えてもてなし、桜の咲き方でその年の収穫を占ったり、桜の開花期に種もみをまく準備をしたりしていました。
やがて、江戸時代になると、春の行楽として花見が庶民の間にも広がり、酒を酌み交わす花見になっていきました。
三代将軍家光が上野に桜を植え、八代将軍吉宗が隅田河畔や飛鳥山を桜の名所にし、花見の場も増えました。
園芸が盛んなこの時代に品種改良が進んだことで、身近な場所で花見が楽しめるようになったのです。

華やかに咲き、散りゆく様も美しいものですが、花の見ごろは「花七日」と言われるほど短いものです。
今年はどこでどんな桜と、どんなふうに出会うのか?お花見が楽しみですね。
ちなみに、日本三大桜は、次の三樹です。
1)山高 神代桜(やまたか じんだいざくら)山梨県武川村、樹齢2000年以上。
2)根尾谷 淡墨桜(ねおだに うすずみざくら)岐阜県本巣市、樹齢1500年以上。
3)三春 滝桜(みはる たきざくら)福島県三春町、樹齢1000年以上 です。

まんぷく最終回、サクラからすずへ。  法華坊主 joe

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