46点ある「三十六景」。

2019年 04月14日 - 日常

映画と読書の回数はカウントが上がりませんが、美術館巡りはそこそこです。
先日、上京の折に太田記念美術館を訪ねました。
ここは、東邦生命保険相互会社会長などの重職を歴任し、実業界の大立者であった5代目太田清蔵(1893~1977年)のコレクションを基礎に、1980年(昭和55年)JR原宿駅そばに開館しました。

今年は、葛飾北斎(1760~1849)が嘉永2年(1849)4月18日に亡くなってから、ちょうど170年の節目の年にあたり、それを記念して「北斎―富士への道」と題し、生涯のテーマであった富士山を北斎がどのように描き続けたかをご紹介(前期 ~4月29日、後期 5月3日~5月26日)しています。
「冨嶽三十六景」は、富士山を日本全国のさまざまな場所から描いたシリーズで、天保2年(1831)頃に制作されました。
題名に「三十六」とありますが、売れ行きがあまりに好評だったため、10点が追加され、全部で46点となっていることをご存知でしょうか。
その中でも世界的に有名なのが、「グレート・ウェーブ」こと「神奈川沖浪裏」でしょう。
山のようにせり上がった波が崩れ落ちようとする瞬間を見事に捉えており、この迫力ある波の描写は、一朝一夕で出来上がったものではなく、波の動きを丹念に観察し続けた北斎の努力によるものであることが、理解できます。

安倍総理、前五輪相辞任後 被災地を初視察。  法華坊主 joe

投稿記事を読む - コメント

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です