ゆかりの品々と優れた作品。

2019年 06月23日 - 日常

先週水曜日、「鎌倉禅林の美 円覚寺の至宝」展(三井記念美術館)を観てきました。
弘安5(1282)年、鎌倉幕府第8代執権北条時宗により中国から招聘した無学祖元を開山として創建された円覚寺は、中国で華厳教と禅が一体化した華厳禅の日本初の寺院です。
鎌倉宋朝禅興隆の基盤を築くとともに、中国との国際的な交流を通して鎌倉独自の宗教・文化・芸術を創造し、江戸時代に火災に遭うも、大用国師(だいゆうこくし)の尽力により復興しました。
明治時代以降、釈宗演老師(しゃくそうえん)らによって禅の教えが広く伝えられましたお寺です。
今回の展覧会は、大用国師200年、釈宗演老師100年大遠諱を記念し、初出品の作品を多数加えた新たな切り口で、円覚寺とその一門寺院が守ってきた彫刻、絵画、書跡、工芸品などの優れた作品を公開しています。

「無学祖元」の坐像、円覚寺と並ぶ鎌倉の名刹・建長寺の開山「蘭渓道隆」の坐像は見ごたえがありましたが、蘭渓道隆が座る曲録は後付けのようでガッカリ。
普段は絶対に目にすることが困難な「開山箪笥(かいさんたんす)」に収められた無学祖元ゆかりの品々と円覚寺が守ってきた優れた作品を公開していましたが、つい先日も東京国立美術館に「東寺展」を観に行ったばかりでしたので、もうひとつ感動が薄れてしまいました。
開山箪笥とは、円覚寺の什宝として開山箪笥に納められ大事に伝えられて来たもので、無学祖元の所用具をはじめ、その後開山信仰として寄進されたものを言います。
ザンネンですが、円覚寺展は本日で終了です。

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