消費税10% 増税前夜。

2019年 09月30日 - 日常

明日から消費税が10%に増税されると、世間では大騒ぎしています。
増税前に買いたい高額なものは何もないし、食品は軽減税率で変わりません。
ささやかにトイレットペーパーでも買っとこうとするも、売り切れでした。 
ついでに駅まで行って、今週上京の新幹線切符を購入したものの、結局駆け込み消費は何も無しですから、安泰安泰。

それよりも今月中に観た美術展の感想でも忘れぬうちにブログりましょう。
皆さんは、「麗子像」をいくつご覧になりましたか?
日本の近代美術の歴史において最も独創的な絵画の道を歩んだ孤高の存在である画家・岸田劉生(1891-1929)の没後90年を記念する「没後90年記念 岸田劉生展」が、東京ステーションギャラリーにおいて開催(~10/20)されています。
長くない一生の間(38歳)に、多くの作品を世に送り出したエネルギーにまず感銘を受けました。
いろいろな画家の影響を受け、作風が変わっていくのが年代順に掲げられているためよくわかりました。
何枚も何枚も描いたであろう自画像は、時を経て精緻で昇華されたものとなっていっていると思いました。
数ある《麗子像》では、チケットにもなっている額をみせているものが秀逸だと感じました。
ただならぬインパクトを持つ女性像として、教科書などで目にして以来、脳裏に焼き付いて離れない、という方も多いでしょう。
もしかすると、近代以降の日本絵画ではもっともよく知られたイメージかもしれません。
だが実は《麗子像》にもいろいろあって、父である岸田劉生は、麗子が生まれて間もない頃から15歳になるまで、油彩、水彩、水墨など、現存するだけでも50点の《麗子像》を描いたとされています。
そのどれを見たにせよ、《麗子像》と聞き、あるいはそう名付けられた作品を観ると「ああ、あの」と、誰の胸にも複雑な感慨を抱かせてしまうのが、-岸田劉生の底力-というものなのではないでしょうか。

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