秋の休日を満喫する美術館。

2019年 11月3日 - 日常

今日は「文化の日」ですが、戦前は『明治節』と呼ばれ、明治天皇の誕生日を寿(ことほ)ぎ偲ぶ日でした。
また、明治天皇の在位中であった明治時代には『天長節』と呼ばれ、この名称は中国春秋時代の思想家である老子の「天長地久」という言葉をとって、唐の玄宗皇帝の誕生日を「天長節」としたことに由来しています。
その後、敗戦の翌年の1946年(昭和21年)のこの日、日本国憲法が公布され、続いて1948年に制定された祝日法によって、戦争放棄・主権国民・基本的人権を宣言した日本国憲法に基づき、「自由と平和を愛し文化を薦める」祭日と定められ、「文化の日」と名づけられました。
日本国憲法の尊重する、平和への意思を基盤とする文化を発展・拡大させようという趣旨です。

そんな三連休の中日、明日閉幕してしまう「ストラスブール美術館展」を観に、宮城県美術館に行ってきました。
ストラスブール美術館を語る前に、今回の訪問で感動した、都会の美術館では感じられない落ち着きとゆとりのある宮城県美術館についてブログします。
宮城県美術館は、1981年に建てられた宮城県立の美術館で、仙台城二の丸跡に位置しています。
日本の近代建築の礎をつくった前川國男氏の設計で、40年近くたった今でもきれいな外観はさすがです。
エントランス・ホールは本当にゆったりしていますが、ムダに広いという感じはせず、心地よい空間です。
館内から見える美術館外の景色はとてもしゃれていて、今の時期は紅葉と白い石柱のバランスがステキです。
館内・館外のあちこちにヘンリー・ムアなどの現代美術の彫刻作品が展示されています。
また、仙台に縁の深い佐藤忠良(絵本『おおきなかぶ』の絵でも有名)の彫刻を展示してある常設ギャラリーも見応えありました。
美術館の周りにあるアリスの庭・北庭は手軽な散歩道で、木漏れ日のなかで家族連れがたわむれ、秋の休日を満喫しているかのようでありました。

政府専用機、総理乗せて飛行中にぼや。  法華坊主 joe

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