変わりゆく時代、変わらない煌き。

2019年 11月16日 - 日常

昨日お約束したとおり「新五星山展」を、二本松駅前の大山忠作美術館で観てきました。
大山忠作は、大正11年二本松市に生まれ、日本画の古典的美観と独特の華麗な色彩表現とを見事に調和させ、今日の新しい日本画を代表する絵画世界をつくりあげた画家です。
大山忠作美術館は、平成19年に二本松市へ寄贈された大山画伯の169点にも及ぶ作品を中心に収蔵・展示するとともに、画業65年にわたる業績を永く顕彰する目的で、 平成21年10月1日に開館しました。

大山忠作美術館開館10周年の特別企画展として、大山忠作をはじめとした名前の中に「山」という文字を持つ日本画家の巨匠、杉山寧・山口蓬春・横山大観・横山操の5人の作品を展示しています。
富士山の作家・横山大観の作品が4点、大山の師で戦後に新たな日本画の道を切り開いた山口蓬春の作品が3点、日本画の技法の革新者で圧倒的な画力の杉山寧の作品が3点、大山の親友でシベリア抑留が画風に影響を与えた横山操の作品が3点、そして大山忠作の作品9点がありました。
特に興味をひいたのは大山作品の『羅漢図(動)』『羅漢(静)』の屏風画です。
「戦後間もなく復員した大山画伯が描いた『羅漢図(動)』は、ようやく絵を描ける時代になった喜びが伝わります。2年後の『羅漢(静)』からは、仏になりきれない羅漢のおかしみがにじみ出ています」との解説も頷けます。
ふたつの作品とも霊友会が所持しているとは聞いたことはあるものの現物を拝見するのは始めてで、そのダイナミックさと躍動感&安静感のコントラストに感動しました。
ただ画中に「南無妙法蓮華經」の幟を持った羅漢像がありましたが、依頼者の要求だったのか?その意図にちょっと違和感もありました。
ついでに市民ギャラリーで同時開催されていた「大山忠作の画室から」にも寄りましたら、使用された筆など画材を含む画伯ゆかりの品々を集めて展示していました。
画ばかりでなく書も好まれたようで、日本酒のラベル文字や揮毫作品はたいへんステキでした。
5年前の「五星山展」と比較すると観後感に物足りなさはありましたが、第二弾ですから仕方ないですね。

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