清算期としての年末。

2019年 12月10日 - 日常

師走になると「年の瀬(としのせ)」という言葉を使いますが、どういった意味なのでしょうか?

辞典では「年の瀬」の意味を「年の暮れ」「年末」「歳末」と説明するものが多くあります。

「年の暮れ」「年末」「歳末」は、1年の終わりのことを言いますが、いずれも、いつからいつまでを指す、とは言いにくいことばです。

また、国語辞典の中には「年の瀬」の意味を詳しく書いているものもあり、それを見ると「年の瀬」が具体的にどのぐらいの時期を指すのかがわかってきます。

例えば、『新明解国語辞典』(三省堂)では「(それをうまく越せるかどうかが問題である)清算期としての年末」と説明しています。

江戸時代は、商品を買う場合に代金を後払いにする「掛け売り」が多く行われていました。

「掛け売り」の支払いは、盆と暮れにまとめて払うことが多かったようです。

『新明解』は「年の瀬」を、「掛け売り」の支払いをちゃんと清算して、無事に年を越せるかどうかが問題になる「年末」のことだと説明しています。

こうした辞書の説明などから考えると、「年の瀬」は「年越し」の時期を限定して使う場合もあり、12月の終わりに近い時期に使ったほうが違和感がない!と言えそうです。

 

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