年神様の魂が宿った餅。

2020年 01月5日 - 日常

お正月も5日目を過ぎようとなると「もうお餅は結構です」「お雑煮を食べ過ぎた」などという声が聞こえてきます。

お雑煮は、年神様にお供えした餅のご利益を頂戴するために、年神様の魂が宿った餅を野菜や鶏肉、魚介などといっしょに煮込んで作る、お正月には欠かせない料理です。
お雑煮は、もともとは正月だけのものではなく、室町時代に武家社会の儀礼的な宴で、本膳料理の前菜として出されたのが始まりです。
江戸時代にお餅を入れて雑多なものを煮込む「雑煮」となり、各地にいろいろな雑煮が生まれました。

雑煮は地方によっても様々で、材料も作り方も違います。

関西風の特徴は、白みそ仕立てで、丸餅を焼かないで煮て、まったりした甘い味わいです。
京都文化の影響の強いところは、白みそ仕立てに丸餅が基本で、丸餅な鏡餅を模しているのは、日本海側や山間部が赤みそなのは土地の食文化が融合した例でしょう。

関東風の特徴は、しょうゆ仕立てのすまし汁で、角餅(切り餅、のし餅)を焼いて入れたすっきりした味わいです。
江戸文化の影響の強いところは、すまし汁に焼いた角餅が基本で、そこへその土地ならではの具材が入ります。みそを使わないのは、武家社会では「味噌をつける」がしくじるという意味で縁起が悪いからで、角餅なのは、丸める手間がかからず合理的で、焼いて膨らみ角が丸くなると解釈します。

地域性ばかりでなく、家によっても雑煮は違うのは、祖先や親の出身地、結婚した相手の出身地、好みなどが融合して我が家の雑煮になっているからです。

「あらためて我が家の雑煮を見なおしてみるのも面白いかもしれませんね」なんて講釈を述べている法華坊主は、大の餅嫌いです(笑)

 

イラン司令官の葬儀に数万人。  法華坊主 Joe

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