土の中の虫がはい出す頃。

2020年 03月5日 - 日常

今日は24節気のひとつ「啓蟄(けいちつ)」で「土の中の虫がはい出すころ」という意味が込められています。

日本語では「啓蟄」と言いますが、中国語では「啓蟄」ではなく「驚蟄」と言うそうです。「蟄」とは、虫などが土の中の潜り込んで飲まず食わずの状態であること、春雷などが鳴ってそういう虫たちが驚いて土の中から出てくるので、中国では「驚」という漢字を使い、「驚蟄」と言います。中国語の「驚蟄」がなぜ日本には「啓蟄」と伝わったのかと言うと、中国でももともと「啓蟄」と言っていたのですが、この「啓」という字が漢王朝の皇帝の名前だったために、漢代にはこの文字を使う事がはばかられ、意味の似ている「驚蟄」になったのです。その後また「啓蟄」に戻りそれが日本に伝わるのですが、中国ではまた「啓蟄」を「驚蟄」に戻し現在に至っています。

啓は「ひらく」、蟄(ちつ)は「土中で冬ごもりしている虫」の意味で、大地が暖まり冬眠していた虫が、春の訪れを感じ、穴から出てくる頃です。菰(こも)はずし を啓蟄の恒例行事にしているところが多いですね。まだまだ寒い時節ではありますが、一雨ごとに気温が上がり、日差しも徐々に暖かくなってきます。春雷がひときわ大きくなりやすい時季でもあります。
八百屋さんの店先に山菜が並び始めます。旬の食材で春の訪れを味わいましょう。

また、立春(2月4日頃)を過ぎて初めて鳴る初雷(はつかみなり/はつらい)は、啓蟄の頃によく鳴るため、「虫出しの雷」とも呼ばれています。春を知らせ、冬眠中の虫を穴から誘い出す雷という意味で、昔の人は、虫たちはその雷の音に驚いて土の中から出てくるととらえました。想像してみると、なんとも微笑ましいものですね。

 

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