春の訪れを感じさせてくれる桜。

2020年 03月18日 - 日常

コロナパニックの最中でしたが、一昨日より上京してきました。東京は、先週土曜日14日に桜の開花宣言が出されましたが、新幹線の窓越しに見る飛鳥山の桜、レンタカーの車窓から見た千鳥ヶ淵の桜、友人と歩いた目黒川沿いの桜、花種によっては満開の桜もいくつかありましたがソメイヨシノはこれから盛りを迎えるようです。

今年は例年と違ったスタイルでお花見をしなければなりません。今日ではお花見といえば桜ですが、奈良時代のお花見とは中国から伝わった梅をさしていました。万葉集には梅を題材にした和歌が多く詠まれ、当時の貴族が梅を愛でていたことがわかります。平安時代になると花見の対象は梅から桜へと変わり、貴族たちは邸内に桜を植えることが大流行し、豊臣秀吉が京都の醍醐寺で約1300人を従えて行った「醍醐の花見」も有名です。庶民のお花見は、江戸時代になって流行しました。

種類やその時々の天候にもよりますが、桜の花の見ごろは約2週間で、「咲いた!」と思っているとすぐに桜吹雪になってしまいます。はらはらと散っていく桜の花びらにもまた風情があるものです。同じ桜でも花の表情は毎年変わるといいますから、同じ場所で毎年比べてみるのも楽しいですね。現在日本で見られる約8割以上の桜、ソメイヨシノはおもに鑑賞を目的として江戸時代に生まれた園芸種で、「接ぎ木」など人の手をかけないと増やすことができない桜です。ところが近年、全国のソメイヨシノが病気などで弱ってきています。お花見で人が地面を踏み固めることで、根が養分をうまく吸えなくなるうえに、空気汚染などの環境の悪化、病害虫など複合的な理由があるとされています。春の訪れを感じさせてくれる桜を大切に守りたいものです。

昔から桜を愛した日本人は、さまざまな言葉で桜を表現しました。例えば、花びらが風に舞う様子をさす「桜吹雪」。水面に映った桜を「桜影」。お花見は「桜狩り」。夜、満開の桜がぼんやりと明るい様子をさす「桜あかり」。水に浮かんだ桜の花びらをさす「花筏」・・・と。情緒あふれる桜の言葉、調べてみるとお花見が一層楽しくなりますよね。

 

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