色鮮やかに残る日本の春。

2020年 04月11日 - 日常

私たちが小学校の時には習ったというのか、聴いたというのか、今でもこの時季になると口ずさむことがありますが、現代の小学生はこの曲を知っているのでしょうか。

♪ 春の小川はさらさらいくよ 岸のすみれやれんげの花に すがたやさしく色うつくしく 咲けよ咲けよとささやきながら  ♪
♪ 春の小川はさらさらいくよ えびやめだかやこぶなの群れに きょうもいち日ひなたで泳ぎ 遊べ遊べとささやきながら ♪

1912年に発表された小学校唱歌「春の小川」です。作詞は高野辰之さん。この歌のモデルとなった川は、原宿~渋谷付近を流れる河骨川。と言ってもそれは過去の話で、1964東京オリンピックの際に下水道の一部とされ、今ではこの川を見ることはできません。この詞が書かれた明治の頃、河骨川の支流は、春にはメダカやコブナが泳ぎ、岸辺にはレンゲやスミレ、黄色いコウホネが咲くのどかな場所だったとか。子どもがいなかった高野さんは養女を迎え、ずいぶん可愛がり、よく散歩に連れて行っていたそうです。

春の小川のあぜ道には、ツクシやワラビやタンポポが顔を出し、さらさら流れる透き通った小川の流れの中でメダカやコブナといった小魚があちことで泳ぎまわる農村の春。
いまの都会の子どもたちには想像も付かない景色でしょうね。もちろん田舎の子どもたちでも、今は見受けられぬ光景となりました。
花と緑の山野の中で、薄紫色のレンゲが一面に咲き乱れる田園風景・・・。コロナ鬱にならぬよう、心の中に今もって色鮮やかに残る日本の春の景色を思い起してはいかがでしょう。

 

ガンバレ岩手、唯一の感染者ゼロ県。  法華坊主 joe

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“色鮮やかに残る日本の春。” への2件のフィードバック

  1. さとくん より:

    岩手が感染ゼロなのは、「座敷わらし」が守ってくれているからではないかと思います・・・

    ふざけているのではなく、亡くなった人の思いが守ってくれるという意味。

    • kishimojineditor より:

      眼に見えるもの、眼に見えないもの、すべてに支えられているんですね。

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