人の命ほど尊いものはない。
2020年 08月6日 - 日常
今日も各地でクラスターが発生し、あらたに多くの感染者が見つかり、犠牲となった人もいます。
新型コロナウイルスの感染防止に努力している国民を横目に、国の方針は無策と矛盾ばかりです。
そんな中ですが、来週は「お盆」を迎えます。
昨日、西村担当大臣は「お盆の帰省について、国民それぞれ判断を・・・」なんて無責任な発言をしています。
お盆は、先祖の霊があの世から現世に戻ってきて、再びあの世に帰って行くと言う仏教の教えから来ている行事です。
日蓮聖人の『妙法尼御前御返事』という御妙判の一節に
「人の寿命は無常なり。出づる気は入る気を待つことなし。風の前の露、なお譬えにあらず。かしこきも、はかなきも、老いたるも、若きも定め無き習いなり。されば先ず臨終の事を習うて後に他事を習うべし。」とあります。
意訳すると「人の命ほど尊いものはないといわれます。しかし、誰しもいずれは生涯を終えるときがきます。だからこそ、自分の人生の最期、臨終を迎えるということを真摯に受け止めなくてはなりません。」ということでしょうか。
日蓮聖人が「先ず臨終の事を習うて後に他事を習うべし」といわれるのは、人生は無常であることを認識したうえで、死を迎えることを覚悟した生き方をするべきであると示しています。
死と隣り合わせの数多くの法難を経験した日蓮聖人だからこそ、「臨終の大事」を解決することが何にも勝る優先事項であると考えられたのです。
お盆を迎えるにあたり、いま一度「臨終の大事」を考え直してみませんか。
被爆75年、つなぐヒロシマ。 法華坊主 joe