「栗」は秋の味覚の代表格。

2020年 09月17日 - 日常

洋菓子店や和菓子店にさまざまな栗のお菓子が並び、甘党にはわくわくする季節です。
栗ごはんや渋皮煮なども、ぜひ味わいたい秋の味覚です。

敬老お楽しみ会の日は、栗ご飯 - 社会福祉法人 舟見寿楽苑

栗と日本人のつながりは古く、縄文時代にまでさかのぼります。
青森市にある三内丸山遺跡(約5,500年前~4,000年前)の発掘で、原始的な狩猟生活をしていたと考えられていた縄文時代の人々は、実は集落をつくって暮らし、その周りに栗やクルミの木の林を作って、その実を主食にしていたことがわかりました。
福井県三方町の鳥浜貝塚(約12,000年前~5,000年前)でも、栗の木が整然と植えられていた跡が発見されています。
栗は大事な食料であり、縄文時代から栽培されていたのです。
弥生時代以降、雑穀の栽培や稲作が始まっても、栗は飢饉などに備える救荒作物として植えられてきました。
また、栗の実を干し、臼でついて殻と渋皮を取り除いたものを「搗ち栗(かちぐり)」といい、保存食として用いられてきました。
臼でつくことを「搗つ」といい、それが「勝つ」に通じることから「勝ち栗」とされ、勝利を祈願する縁起物として戦国武将が戦の前に食べたといわれます。
また栗の木は、他の木材に比べて耐水性や耐久性にすぐれているので、昔から家の屋根や床板、柱などに重用されていました。
明治時代になって鉄道が開設されると、枕木として利用されたのが栗の木です。
鉄道が日本中に伸びていったこの時期、全国の莫大な量の栗の木が伐採されていきました。
コンクリート製の枕木が登場するまで、日本の鉄道発展の陰には栗の木の多大な貢献があったのです。

 

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