全国の神々が出雲に集まる。

2020年 10月3日 - 日常

60余年生きてきて、日本47都道府県のうちホテル・温泉・個人宅を問わず宿泊をしたことの無い県は、鳥取・島根の山陰2県と佐賀の計3県です。
今いちばん行ってみたいところが島根県、その中でも出雲大社(いずもたいしゃ)。
決して、今さら「縁結び」を祈るわけではありません(笑)

出雲大社の絶景|ZEKKEI Japan

10月の別名は「神無月(かんなづき)」です。
10月は、全国の八百万(やおよろず)の神々が出雲の国に集まる月。
他の土地では神様が留守になるので神無月といいますが、出雲では神在月(かみありづき)と呼びます。
神々が集う出雲の各神社では「神迎祭(かみむかえさい)」に始まり、「神在祭(かみありさい)」そして、全国に神々をお見送りする「神等去出祭(からさでさい)」が行われます。

神無月(旧暦10月)に全国の神々が出雲に集まるという伝承は、平安時代末の「奥義抄」以来様々な資料に記されています。
神々は出雲大社や佐太神社などに集まり、酒造りや、縁結びについて合議されると民間伝承では伝えられています。
神々はなぜ出雲に、なんのためにお集りになるのでしょう?
大国主大神が天照大神に「国譲り」をしたとき、「私の治めていますこの現世(うつしよ)の政事(まつりごと)は、皇孫(すめみま)あなたがお治めください。これからは、私は隠退して幽(かく)れたる神事を治めましょう」と申された記録があるそうです。
この「幽れたる神事」とは、目には見えない縁を結ぶことであり、それを治めるということはその「幽れたる神事」について全国から神々をお迎えして会議をなさるのだという信仰がうまれたと考えられます。

室町時代末の狂言「福の神」では出雲の神は福の神とされています。
17世紀松の謡曲「大社」には「男女ふうふのゑんをも御定・・・」と記され、また同じ頃の井原西鶴の『好色五人女』には「よき男を持してくださいませい」「それは出雲の大社に頼め」といったやりとりなどが記されています。
中世以降の福の神伝承に、近世始めの縁結び信仰が重なって、出雲での縁結びが定着したようです。

 

公明・山口代表「デジタル庁を福島に」。  法華坊主 joe

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