豊かな芳香が特徴。

2020年 10月4日 - 日常

10月に入って、近くを通るとふいに香ってくる甘い香りで「あ、金木犀(きんもくせい)が咲いているな」と気がつくことがあります。
金木犀はモクセイ科モクセイ属の常緑小高木樹で、9月下旬から10月上旬に小さなオレンジ色の花をたくさん咲かせます。
高さは3~6mに育ち、刈り込んで垣根にもできるので、庭先や公園などでもよく見かけます。
金木犀は、その姿より先に香りで気づかれるほどの豊かな芳香が特徴です。
金木犀の由来は、樹皮が動物のサイ(犀)の皮に似ていて、金色の花を咲かせるからだそうです。
いつ頃から木犀と呼ばれたのかはわかりませんが、その当時サイをどこでみたのかなぁと不思議な気持ちになります。

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金木犀の花ことばは、「謙虚、謙遜」「真実、真実の愛」「初恋」「陶酔」。
その香りのすばらしさに比べて、花が控えめなところから「謙虚、謙遜」。
また、金木犀の香りは甘くて官能的なところから「陶酔」という花ことばもぴったりです。
一度嗅ぐと忘れられないような芳香は「真実の愛」「初恋」にも通じるものかもしれませんね。
金木犀の香りはリラックス効果が高く、不安感やイライラを鎮めてくれるそうです。
金木犀の香りは、合成されてトイレ用消臭剤にも使われたので、そのイメージが強いのが少し残念ですが、本物の花の香りはやさしく心が落ち着きます。
特徴は何といってもその香りで、梔子(くちなし)、沈丁花(じんちょうげ)とともに「三香木(さんこうぼく)」と呼ばれています。
沈丁花は、2月~4月に小さな花のかたまりを枝先につけ、梔子は、6月~7月頃に肉厚の白い花を咲かせ、冬には黄赤の実をつけます。
金木犀と沈丁花の香りはよく似ていますが、春先に香るのは沈丁花、秋の訪れとともに香るのは金木犀です。

 

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